週刊少年ジャンプ2026年47号に掲載された「ONE PIECE」第1196話の考察!
扉絵は読者リクエストです。
「ベガパンク‟悪(リリス)”と‟想(エジソン)”がトレーナーのカンガルー親子とボクササイズしているところ」
Dr.ベガパンクのリリス(02)とエジソン(03)が「科学は禁止」でボクササイズのトレーニングを受ける。2人が‟麦わらの一味”のNo.2(ゾロ)とNo.3(サンジ)をなぞらえているのなら、カンガルー親子はミホークとイワンコフになるって事かな?
では本編です。
タイトルは‟死にたがりの愛に価値なんてない”です!!
サンジの恐いもの
キリンガム聖との戦いの中で「閉ざしていた記憶(カマバッカ王国での日々)」の扉が開いたサンジ。どうにか閉じ込めようとしますが、イワンコフの強烈な顔面はそれを許してはくれません(笑
もんどり打って苦しむサンジですが、それをキリンガム聖は右腕に突き刺した‟聖命槍(ロンギヌス)”による痛みだと勘違いしています。サンジにとってはそうじゃないんですね。体の傷などどうでもいい。
ここがまず提示されるポイントとなっているんです。
イムと結んだ契約により「不死の体」を持つキリンガム聖は傷を負っても回復します。しかしサンジはそうではないので消耗する一方。このままではジリ貧だとキリンガム聖に指摘される始末。ここにサンジの「深刻な‟弱点”」が絡むのだと分かる作りになっているんですね。
さらにサンジはキリンガム聖に2つのトラウマを刺激され、‟夢出力(アうとうとプット)”で「恐いもの」を具現化させられます。キリンガム聖の能力(幻獣種‟リュウリュウの実”モデル麒麟)は夢を具現化できる。
そして出て来たのはエンポリオ・イワンコフ(カマバッカ王国女王)。これこそがサンジの深層心理における「恐いもの」なのですが、ジャッジやイチジでなかった事に彼自身も驚いています。
どちらもサンジにとっては思い出したくない記憶の中の存在に違いないのでしょうが、イワンコフの方は「自身の‟弱さ”を見抜かれている」という点で勝っている様子。これはサンジも自覚しています。
キリンガムはさらに‟夢現”という技で自身とMMA(イワンコフ)を合体してみせます。その姿が108巻のSBSで描かれた「イワちゃんがゴッドバレーで『ウオウオの実モデル青龍』を食べてしまったら」にソックリ。
出典:ONE PIECE 第1196話 108巻|尾田栄一郎|集英社
‟ウオウオの実”モデル青龍の方は「獣型」なのに顔がイワンコフのままってトコロが面白いんですよね。「人獣型」には色んなフォルムがあるにせよ、それだけイワンコフの顔面は強烈って意味で受け取っています。
これでサンジが「恐いもの」であるイワンコフ(MMA)を攻略できれば、「深刻な‟弱点”」をも攻略できるだろう事が示されたのです。
キリンガム聖はイワンコフを知らない
サンジの夢(悪夢)から具現化させたイワンコフを見て、キリンガム聖が「誰だか知らんが」「どこの誰だか知らねェが」と言っているんですね。「神の騎士団」なのに「革命軍‟グランドライン軍”軍隊長」を知らない。
まぁ世間知らずな部分が多々ある「神の騎士団」ですけど。
出典:ONE PIECE 第1083話|尾田栄一郎|集英社
世界会議(レヴェリー)の開催期間中におけるサボ達の任務達成。これで「神の騎士団」が動き出したら、戦いはそこからだとドラゴンが気を引き締めるように言っていましたよね。これが第1083話。
そしてキリンガム聖がエルバフに来たのが第1140話。
出典:ONE PIECE 第1140話|尾田栄一郎|集英社
この時「今‟聖地”は深刻な事態」となっており、先にエルバフに来ていたシャムロック聖(団長)が入れ替わりで聖地マリージョアに帰還する事になったんでしたね。この時点で聖地で何かが起きているんです。
そして第1149話でイムが軍子の体に憑依する形でエルバフに来る。その時に「‟聖地”は今… 火の海だ」という発言があり、第1178話でパンゲア城をバックに瓦礫が描かれるシーンが挿し込まれます。
続く第1150話ではフィガーランド・ガーリング聖が「シャムロックの帰還で何とか場は収まりそうだが… 下界の『兵糧作戦』は続いている」と言っていました。「兵糧作戦」は革命軍によるものですよね。
では聖地を火の海にしたのは何者なのか?
イムの‟火の海”発言はキリンガム聖とソマーズ聖に聖地の現状を教えるものでしたからね。エルバフに来ていた2人は知らない事なんだけど、すでに何かが起きていたからこそシャムロック聖は帰還せねばならなかったワケで。
僕は聖地を火の海にした者達がいるとすれば革命軍ではなく「黒ひげ海賊団」だと考えているんだけど。今回のキリンガム聖の発言は何を意味するんでしょうね?
死にたがりの愛に価値なんてない
サンジのカマバッカ王国における2年間の修行が回想シーンで描かれます。新人類拳法の99人の‟師範”の1人クララに勝利したサンジ。そんな彼に2週間の休息を命じるイワンコフ。サンジは納得しません。
出典:ONE PIECE 第1196話|尾田栄一郎|集英社
サンジは過去30戦の全てにおいて避けられる攻撃を受けてしまい傷だらけで勝利していたとイワンコフは言うんです。その「‟防御”の甘さ」にサンジ自身の「‟自分”への価値」が現れていると指摘。
サンジに欠けているのは「自己愛」なんですね!
出典:ONE PIECE 第1196話|尾田栄一郎|集英社
己を愛せない者に!!! 他人など愛せなブル!!!
これは名言ですね!
誰かのため(特に女性)に死ねるというサンジの心意気を悪く言うつもりはない。それでもイワンコフは今回のサブタイトルである「死にたがりの愛に価値なんてない」と断言します。「愛とは‟防御力”」なんだ、と。
サンジの愛は傷だらけ── イワンコフに図星を突かれるも認めようとしないサンジ。ヴィンスモーク家での過去が絡んでいるからですね。そんなサンジに「いつか救いたい者も救えない‟限界”が来る」と言い捨てるイワンコフ。
なるほどねー。
ただカマバッカ王国での地獄の日々を思い出したくなかっただけじゃなく、イワンコフの指摘の裏にヴィンスモーク家での幼少期のトラウマが関係していた。これが「記憶の扉」を固く閉ざして来た理由だったんですね。
命を賭して守りたい男
出典:ONE PIECE 第1196話|尾田栄一郎|集英社
イワンコフには「命を賭して守りたい男」がいるそうです。そして「守り抜いてみせる」と言っています。そういうシチュエーションが待っているんでしょうね。
これはもうモンキー・D・ドラゴンを指していると考えて間違いなさそうです。
イワンコフがバーソロミュー・くまとジニーと共にゴッドバレー(西の海)からソルベ王国(南の海)に脱出したのが38年前。そして自由を謳歌するためにイワンコフは1人で海に出ました。
それから16年後の今から22年前、バーソロミュー・くまの危機にイワンコフが「自勇軍」の一員としてソルベ王国に戻って来るんでしたね。その隣にはドラゴンがいました。
この16年間のどこかでイワンコフはドラゴンと出会っており、そこで「命を賭して守りたい男」とまで言わしめるような何かがあったって事なんですよね。
さらにイワンコフの過去にはサー・クロコダイルとも何かがあった様子。イワンコフはサンジだけじゃなくクロコダイルの‟弱み”も握っているのです。これも関係して来るんでしょうか?
イワンコフは「ヴァターシは守り抜いてみせるけど ヴァナータはどうかしら?」と言っていますね。サンジは見事に守り抜いてみせるハズなんです。ならば逆にイワンコフはどうなんだ?って話に転換できるんですよ。
これがイワンコフの死亡フラグにならない事を祈ります!
サンジも‟覇王色”が覚醒か!?
もうジェルマ(ヴィンスモーク家)との決着は「訣別」という形でついており、最早あの時とは違う。サンジの価値は‟麦わらの一味”の仲間達がくれた。ホールケーキアイランド編で乗り越えてる。それでもまだ‟弱さ”を克服できていなかった。
出典:ONE PIECE 第1196話|尾田栄一郎|集英社
そこからもう一歩を踏み出すキッカケになっているのが、「おれは…」に続く言葉になるんですね。それにより‟弱さ”を克服し、キリンガム聖が具現化させた「恐いもの」であるイワンコフも消えるんです。
果たしてサンジは何と呟いたのか──
何なんでしょうね?
「おれは… 生まれて来ても良かったんだな」みたいな感じになるんでしょうかね。これだとエースと被るんですけど。「自己愛」に目覚める言葉なんだとは思うんです。次回で判明するんでしょうかね。
出典:ONE PIECE 第1196話|尾田栄一郎|集英社
ともかくサンジはもうキリンガム聖の攻撃を一発も受けないと断言。さらに天竜人であるキリンガム聖に対して「頭が高ェ!!!」と言ってのけます。この時点で‟覇王”の気質は目覚めていると言って良さそう。
しかしまだ黒いイナズマは出ていません。
出典:ONE PIECE 第1034話|尾田栄一郎|集英社
サンジの顔を見ると、まだ眉毛のグルグルは通常のままなんですね。これが逆になるのと同時にバリバリと黒いイナズマがほとばしるんじゃないかなぁ。そして「外骨格」に「覇王色」を重ねて蹴るのかも!
それで全ての過去を受け入れる事になりそうだけど。
次号休載
考えていたのとは違っていましたが、サンジが‟覇王色”を覚醒させるに当たっての‟己”というのが「自己愛」だったというのは納得です。そのままストレートだったのです。
ゾロがソマーズ聖を終始圧倒していたのと同様、サンジもキリンガム聖を全てにおいて圧倒している── ハズだったのです。しかしサンジには自己愛が欠けていて攻撃を回避しないものだから、苦戦している風に見えていた。
こういう事だったんですね。
さぁ 次回で決着がつくんでしょうか?
しかし次号は休載です。。。
再開は11月2日(月)の予定だそうです。
いつも読んでくださりありがとうございます♪












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