「ONE PIECE」第1189話にて、聖地マリージョアのパンゲア城にある‟虚の玉座”の周りに突き立てられた武器の1つに「村正」なる名前の刀が存在している事が判明しました。
それに加えて、これまでに出て来た情報やイーザンバロン・V・ナス寿郎聖の存在などから考えるに、ワノ国はかつて「20の王国の臨時共同体(世界政府の前身)」の一国だった可能性が高まりました。
19人の王達の武器の1つ‟村正”
「世界政府」という組織は‟20人の王達”によって800年前に作られました。‟20人の王達”はあくまでも平等であり、1人の独裁者が生まれないようにと‟虚っぽ”の玉座を作り、誰も座らないと誓って20本の武器で玉座を囲いました。
‟20人の王達”の1人であるアラバスタ王国のネフェルタリ・リリィ女王だけは聖地マリージョアへの移住を拒否し天竜人にはなりませんでした。それにより玉座を囲む武器は19本しかないという話でした(第1084話)。
世界を治めた‟19人の王達”が手にした19本の伝説の武器。それをイムは‟魔気(オーメン)”を使って復活させる事ができ、自ら使用したり他者に授ける事ができます。イムは‟虚の玉座”の周囲に突き立てられたまま錆びついてしまった武器を復活させた上で召喚しているのでしょう。
| 混沌剣(トーフー) | |
| 虚無剣(ボーフー) | |
| 天罰剣(ネメシス) | |
| 憤怒剣(グラム) | シェパード家に伝わる武器 |
| 聖命槍(ロンギヌス) | リモシフ家に伝わる武器 |
| 怨魔剣(スティグマ) | |
| 村正 | |
| 海神剣(フラガラッハ) | |
| 刑天の斧 |
これまでイムが召喚したり、ソマーズ聖の口から語られた武器の名前は9つ。その中に‟村正”なる名前の武器があるんですね。おそらくは刀なのでしょう。それだけ和名。洋名のフリガナがついておりません。
ワノ国は「20の国の臨時共同体」の一国
和名の武器が突き立てられているといっても、それをしたのがワノ国の王とは限りません。ジュラキュール・ミホークが手にする黒刀の名は‟夜(よる)”。彼の出身地は不明ですが、その名前からしてワノ国とは思えません。
それでも‟村正”はワノ国の王が突き立てた武器であって、かつてワノ国は「20の国の臨時共同体(世界政府の前身)」の一国であった可能性が高いと考えられるのです。つまりワノ国はジョイボーイの敵だった事になります。
そう考える理由は2つ。
- ナス寿郎聖の存在
- 光月おでんの言葉
天竜人の最高位である‟五老星”の1人であるイーザンバロン・V・ナス寿郎聖の存在がやはり大きいんですよね。‟五老星”の面子のみならず天竜人を見渡しても和装で登場しているのは彼1人。おそらくイーザンバロン家はまだ彼しか描いていないと思われます。
ナス寿郎という名前も和名であり、漢字が含まれているというのは大きなポイントになりそう。それでもマンマイヤー家には‟軍子宮”と名付けられた人物がいますので、まだ何とも言えないのは確かですけどね。
そして‟五老星”はワノ国の開国にゾウ(ズニーシャ)が深く関わっている事を知っていました。ワノ国を囲む防御壁を破壊する事で開国が成されるのです。そしてそれをするのがズニーシャの役割という話なんですよね。
出典:ONE PIECE 第1052話|尾田栄一郎|集英社
問題は、それをナス寿郎聖に言わせて描いている事なんです。ナス寿郎聖(イーザンバロン家)の存在があるからこそ、世界政府はワノ国の開国の方法を知っている── そういう風に描いているのではないかな。
続いて光月おでんの言葉です。
出典:ONE PIECE 第967話|尾田栄一郎|集英社
光月おでんは手記(航海日誌)に「『ワノ国』はかつて世界と接していたのだ」と書き残していました。これこそがワノ国がかつて「20の国の臨時共同体」に属していた事を示す文章だったのではないだろうか。
イーザンバロン家の謎
アラバスタ王国の他の19の国々の王達は家族を連れて祖国を捨て、聖地マリージョアに移住して天竜人になりました。王族を失った19の国々では新たな王が選出されて現在に至っております。
ワノ国では「イーザンバロン家」が聖地マリージョアに移住し、新たな王として「光月家」が選出された。こういう話なんじゃないかな?と。ワノ国においては「将軍」というのが王の称号と言えそう。
出典:ONE PIECE 第972話 第1055話|尾田栄一郎|集英社
イーザンバロン家が去り、新たに王(将軍)となった「光月家」がワノ国を海外から閉ざした(=鎖国)のであって。だからこそ海底に沈んでいるワノ国は「およそ800年前の‟ワノ国”」という話になるんじゃないかな?
ワノ国が鎖国したのは800年前に世界政府が樹立して以降。そこから島を囲むように壁を作ったのではないかな。町が沈んだのは雨水が溜まったからという話(第1055話)ですが、200mの海面上昇で沈んだ可能性もあるかと考えています。
イーザンバロン家が鎖国について知っているのだとすれば、移住以前の光月家との関係性から知り得たのもあるのかな?と考えています。両家は主従の関係にあったものと考えているんです。
問題はイーザンバロン家とは何なのか?です。
およそワノ国に似つかわしくない名前なのです。
この名前については「イーザン」というのが「イ+山(ザン)」で「仙」という漢字だったんじゃないのか?だとか。そして「バロン」とは「王」であって(oil baronで石油王)。「仙王」という風な漢字が当てられていたものの変名じゃないのか?だとかね。
日本の天皇家には姓(名字・氏)はないんですよね。ナス寿郎聖の家系はそれをならっており、天竜人になるにあたって「イーザンバロン」という姓を名乗るようになったのではないのか?と。他の18の王族には姓があるワケですからね。
このように色々と考えられているんですよね。
光月家の初代将軍
ワノ国がかつて「20の国の臨時共同体」に属していたのなら、ジョイボーイと敵対関係にあった事になります。‟空白の100年”においてジョイボーイとワノ国は戦争状態にあったという事になるんです。
しかしワノ国の光月家こそが‟歴史の本文(ポーネグリフ)”を作ったのであって、光月家は古代文字の読み書きができます。それで敵対関係にあるなんて変な話だと言われそうですが──。
出典:ONE PIECE 第1085話|尾田栄一郎|集英社
どうやらリリィ女王の暗躍があるんですよね。イムからすれば失態と言えるような事をリリィ女王がしていた様子なんです。しかし実はそれは計画的に行われていた事であって、それにより‟ポーネグリフ”が世界中に散らばる事になったそうです。
‟空白の100年”において光月家はこっそりジョイボーイと繋がっており、王(将軍)に選出されてから決めていた様々な計画を実行に移した。その上で時を超えて現れるだろうジョイボーイを待つことにした、みたいな。
おそらく光月家の初代将軍の名前は「光月モモ太郎」。
モモの助の名前の由来は、「モモ」というのが「‟天下無双”をあらわすことば」だからです(第986話)。それは初代将軍が‟天下無双”の侍であったのであり、それにあやかって父おでんが名付けたのだと思うんです。
出典:ONE PIECE 第963話|尾田栄一郎|集英社
そして光月家とミンク族の関係性は昔話「桃太郎」をモチーフにした話なんだと思うんです。数百年前(空白の100年?)に後のワノ国初代将軍とゾウのミンク族との間で何かしらのストーリーがあり、それでズニーシャがワノ国の開国に深く関わっているのだと考えています。
この2つを組み合わせて「モモ太郎」という名前っぽいんです。
その初代将軍であるだろう人物(光月モモ太郎?)こそが刀鍛冶としては「天狗山鬼徹」という名を名乗っていたと思われるのですが──。
‟村正”を打った人物
イーザンバロン・V・ナス寿郎聖の持つ刀は「初代鬼徹」で間違いないと考えています。第1117話のゾロの反応からしてほぼ間違いないでしょう。それは「最上大業物12工」の一振り。
出典:ONE PIECE 第97話 第912話 第1053話|尾田栄一郎|集英社
刀鍛冶の「天狗山」というのは、将軍家である光月の別名になります。‟三代鬼徹”を打った刀鍛冶「天狗山飛徹」というのは元ワノ国将軍の「光月スキヤキ」と同一人物でした。彼の先祖である「古徹」が打ったのが‟二代鬼徹”です。
| 初代鬼徹 | 天狗山鬼徹 |
| 二代鬼徹 | 天狗山古徹 |
| 三代鬼徹 | 天狗山飛徹 |
おそらく‟初代鬼徹”を打った人物の名は「天狗山鬼徹」であって、それこそがワノ国の初代将軍であると考えています。ただし打った時はまだ将軍ではなく大名の一人だったのではないかな。そして「初代鬼徹」をイーザンバロン家(当時のワノ国の王)に献上していたのではないのか?と。
それが今イーザンバロン・V・ナス寿郎聖が「初代鬼徹」を手にしている理由だと考えています。妖刀である「初代鬼徹」を使いこなすには相当な剣の腕前が必要になります。イーザンバロン家は剣豪の家系だと考えます。
そこで今回の記事の話題となる‟村正”です。
この‟村正”なる刀を打ったのは誰なのか。
かつて光月おでんが手にし、今はゾロが手にする‟閻魔”は「霜月コウ三郎」の作です。ワノ国の大名家の1つである霜月家との関係性については謎です。分家なのかな?よく分かりませんけども。
その‟村正”という刀は霜月コウ三郎の先祖が打ったのか、はたまた天狗山(=光月将軍家)が打ったのか。それとも別の家系の誰かが打ったのか。こういう話になって来るんでしょうけどね──。
ポイントは特殊効果なんです。
例えばイムが取り出した‟虚無剣(ボーフー)”なる剣があります。これは木々を枯らし、「生気を喰らう」という特殊効果を持っているんですよね(ただしルフィもろとも突き刺した木は枯れていない)。
出典:ONE PIECE 第955話|尾田栄一郎|集英社
霜月コウ三郎の打った‟閻魔”は、持ち主の覇気(流桜)を勝手に放出して必要以上に斬るという力が秘められていました。普通の剣士なら干涸びて倒れてしまうそうです。そして‟閻魔”もまた妖刀とされていました。
では妖刀伝説のある‟村正”はどうか。
もしも特殊効果がないんだとすれば、「イーザンバロン家」の誰かが打った刀なんだろうと考えています。「イーザンバロン家」は大剣豪であり優れた刀鍛冶を輩出する家系である、みたいな。ほぼ「光月家」と同じって事です。
なぜなら、すでにナス寿郎聖が「初代鬼徹」を手にしていながら、‟村正”もまた「天狗山(光月家)」の作というのは考えにくいんですよ。鬼徹一派とは別の流派の刀なんだと思うんですよね。
‟村正”が霜月家の作なら面白いんだけどね。
どうなんでしょうね?













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