空に虹を描く「太陽石(ペインター）」とはどんなアイテムなのか

「太陽石(ペインター）」って何なんでしょ!?

「太陽石(ペインター）」とは

出典：ONE PIECE 第1132話｜尾田栄一郎｜集英社

“太陽石(ペインター）”とは四角形の透明の石であって、それを使用すれば空に虹を出現させる事ができる。どうならプリズムの様な物と考えれば良さそうですよね。

ただし虹は“太陽石”から直接出ているというワケではなさそうですね。虹は海面と樹上（陽界）との間にかかっています。‟太陽石”を通した光を使って空中に虹を描くんでしょうね。

ともかく“太陽石”に太陽の光を当てれば空にかかる虹を描き出す事ができる。それでスタンセンは「雪が降ってる」から“太陽石”が使えないと言っていたのでしょう。光が差さなければ使い物にならない。

ヘラジカを仕留めた冥界で“太陽石”が使えたなら、虹を描いて楽に運ぶ事ができたんでしょうね。しかし使えないので、仕方がないから持ち上げて運ぼうか、と。

出典：ONE PIECE 第1132話｜尾田栄一郎｜集英社

描き出した虹の上を船で渡る事ができるんですね！

虹の流れには抵抗力がなく、一度漕ぎ出せばそのまま船を運んでくれるのだそうです。虹の上は摩擦ゼロで滑る様に渡る事ができるのでしょう。

「太陽石」で描いた虹

北欧神話には「ビフレスト」という神々が地上からアースガルズへとかけた虹の橋が登場するそうです。これをモチーフにしたものだと思われます。

虹を渡るグレート・エイリーク号の船底は少し沈んでおり、どうやら船は虹の上に浮かんでいるんです。船の上から虹を見下ろすボニーが「七色の海みたいだ」と話していますね。

おそらくヘラジカは虹に浮かべて運ぶ事はできないと思うんですけどね。沈んでしまうんじゃないかなぁ。ハイルディン達は船に載せるつもりだったと思うんです。

出典：ONE PIECE 第1062話｜尾田栄一郎｜集英社

“太陽石”で描いた虹は「ホログラム」の様なものではなくて。物理的に存在している。エルバフの船の底に「光圧グローブ」の様なものが仕込まれている風にも思えない。それなら「虹は渡れるぞ」とはならない。

虹というのは光学現象なんだけど、透過せずにその上に船が乗る。これはファンタジーなんだろうか？科学力が介在しているのだろうか？

「太陽石」と科学

出典：ONE PIECE 第395話｜尾田栄一郎｜集英社

その上を船で渡れる様な虹を生み出す事ができる“太陽石”。これには800年前に存在した高度な文明を持った「ある巨大な王国」が関係しているのかどうか。

やはり注目はココなんですね！！

“太陽石”というのは科学の産物なのではなくて。もしもファンタジーアイテムなんだとすれば、エルバフ原産の不思議天然石って事なんでしょう。

エッグヘッドの「ホログラム」やジェルマ66の「ステルス」だとか、これまで光学の分野は色々と出ているんです。今回の虹の話も科学力の話になっているのかどうか。

エッグヘッド編ではサンジが黄猿のレーザーを蹴り飛ばしていましたしね（第1107話）。光を物質として捉えるといった描写が出ていただけに── どうも気になるんですよね。

そして外してはならないのが、

出典：ONE PIECE 第1144話｜尾田栄一郎｜集英社

軽く見積もっても３千年以上もの時間が経過している研究施設の存在ですよね。エルバフの巨人族にはそこまでの文明が存在したとは思えないのです。発達した科学力を持っているようには見えない。

あの研究施設が‟太陽石”にも関係するのだろうか？

「太陽石」とパイロブロイン

出典：ONE PIECE 第240話｜尾田栄一郎｜集英社

ONE PIECEの世界では、その上を歩ける“雲”というのが登場します。それが空島の“島雲”です。その雲はただの水蒸気ではないのです。

海楼石に含まれる“パイロブロイン”と呼ばれる角質の粒子が、火山によって空に運ばれて水分を得た時に“島雲”が形成される。“パイロブロイン”の密度の差によっては“海雲”が形成。

そういう話でしたよね。

“島雲”は上空１万メートルに存在しましたが、エルバフの中層「陽界」にも“島雲”が存在します。エルバフは巨大ですが、とても１万メートル上空に位置するとは思えない。

エッグヘッドの様な島雲製造機（雲フト）もない。

エルバフというのは“島雲”が形成される環境にあるって事です。そこには必ずや“パイロブロイン”が関係しているハズでして、“パイロブロイン”は太陽の光とも反応するのかな？

それならば“太陽石”はどこでも使用できるワケではなくなります。“島雲”が存在する環境でしか使用できない。空島かエルバフ、あるいは「雲フト」のある場所に限られる。

‟太陽石”というのは科学の産物であって、それは「ある巨大な王国」が作り出したもの。それをエルバフの巨人族が利用しているって事は、「ある巨大な王国」との関係性を示している。

こういう事になるのかなぁと考えていますが。

どういう秘密があるんでしょうね？