週刊少年ジャンプ2025年49号に掲載された第1164話の考察!
扉絵リクエストは──
「時計を持ったうさぎを追いかけているペローナ」
ペローナは久しぶりの登場ですね。そして追いかけているうさぎの方も懐かしい!うさぎのホーミーズの「鶴騎士(クレインライダー)」ランドルフです。鶴に乗って戦うスタイルがカッコ良かったね!
なぜペローナが追いかけているかというと、ランドルフがミホークに似ているからなんですね。羽根飾りのついた帽子にマント(ミホークは黒のロングコート)の出で立ちは確かにそっくりだ。
ペローナが追いかけるうさぎにランドルフを持って来るってアイデア。素晴らしいっすね!
では本編です。
タイトルは‟デービーの血”です!
Contents
人間をナメんな怪物
イムにより触手(腕?)を刺されて「‟黒転支配(ドミ・リバーシ)」を受けたロックス。それでもすぐには悪魔化しないからか「しぶといな…」とイムが言ってますね。
問題はその次です!
人間をナメんな
出典:ONE PIECE 第1164話|尾田栄一郎|集英社
怪物…!!
ロックスが人間(自分の事)を舐めるなよと言っているんですね。そしてイムの事を怪物と呼んでいる。それはつまり明確な線引きをしているって事なんです。世間ではロックスだって立派な怪物でしょうに。
ロックスは聖地マリージョアのパンゲア城「花の部屋」でイムと対峙しています。なぜ辿り着けたのか分からないのですが、どうやらロックスはイムの存在を知っていた様子なんですね(初対面なんでしょうが)。
そんなロックスから出た言葉なんです。
見逃せるワケがないんですよ。
これはイムの正体に関する重大なヒントになっているのかも。
悪魔が人間に憑依して操っているんじゃないのかなぁ。その憑代にされているのが「ネロナ家のイム聖」なのか、はたまた別の人間(ネフェルタリ・D・リリィ?)だったりするのか。ここは色々と考えられますけどね。
イムが人間とは別の何かであるのは間違いないんじゃないかな?
かつての‟世界の王”の名
出典:ONE PIECE 第1164話|尾田栄一郎|集英社
ロックスが「デービー・D・ジョーンズ」こそがかつての‟世界の王”の名であると言っています。これにイムが激しく反発。「あいつが王だった事など一瞬たりともない」と叫んでますね。よっぽど癪に障る言葉だったみたい。
ロックスの野望は‟世界の王”でした。
それは…
- かつてデービーがなれなかった‟世界の王”になりたい
- かつてデービがついていた‟世界の王”の座を奪い返したい
どっちなんですか?
両者で‟世界の王”の座を巡って対立していたって事も考えられますよね。最終的な勝者はイムだったんでしょうが、子孫(ロックス)からすればデービーこそが‟世界の王”を称するに値すると考えているのかもね。
これならば「デービーが王だった事などない」というイムのセリフも分かりますし、ロックスがデービーこそが‟世界の王”だと正当性を語る意味も分かって来ますよね。
デービーとイムの因縁
イムが「ムーとデービーの因縁にヌシアは関係ない」と話していますので、デービーとイムの間に因縁があったのは確かなんです。それも‟世界の王”を巡る因縁が、です。
- デービーは「海賊船の甲板長」
- イムは「20人の王達の1人」
全く身分の違う2人。何がどうなったら‟世界の王”を巡る因縁などが形成されるのか。デービーなんて甲板長ですよ?船長でもないんです。
おそらくはアレなんだろうな… というのがあるんです。
まず最初にデービーが見つけたんですよ──
アレを。
出典:ONE PIECE 第761話|尾田栄一郎|集英社
今は聖地マリージョア内部にある重大な「国宝」を。
あるいはデービーが手に入れはした。しかし「不老手術」を受けていなかったので利用する事ができずに死んでしまったのかな。こちらの可能性もありますね。イムは「不老手術」を受けているハズです。
これならば結果的にイムが‟世界の王”の座についている事も、子孫(ロックス)の側が正当性を訴える意味も説明できると思うんですね。
デービーとイムとの因縁というのは、ある宝(=後に聖地マリージョアの国宝と呼ばれるもの)を巡る争いを指していると考えます。
デービー・D・ジョーンズとジョイボーイ
出典:ONE PIECE 第1164話|尾田栄一郎|集英社
ロックスのセリフから‟デービー・D・ジョーンズ”と‟ジョイボーイ”が別人である事が確定しました。どちらもイムからすれば憎き敵である様子です。「あんな奴らはもう二度と現れぬ」とも言ってます。
しかし現れているんですよね?
- デービー=ティーチ
- ジョイボーイ=ルフィ
どちらも800年の時を超えて現れたって感じなのでしょう。ティーチは「デービーの意志」を継ぎ、ルフィは「ジョイボーイの意志」を継いでいると考えて良さそうですよね!
ならばデービーとジョイボーイの違いとは?
2人は何が違っているのか。
出典:ONE PIECE 第507話|尾田栄一郎|集英社
おそらくデービーは世界を支配したかったんですよ。しかしジョイボーイは支配などに興味はなく自由でありたかったのでしょう。
これが2人の大きな違いであって。
イムにとっては両方とも邪魔な存在だったのでしょう。
ルフィとティーチのバチバチの関係を見ればそれも分かって来ますよね。そして白ひげが言っていた「ロジャーが待ってる男は… 少なくともティーチ お前じゃねェ」の意味も分かって来る!ロジャーはジョイボーイ側なんですよ。
これにより「D」に対する認識が少し変わりました。
僕はこれまで「D」というのは「ジョイボーイの意志を継ぐ者」と考えていたんです。それならば「デービー・D・ジョーンズ」もまた「ジョイボーイの意志を継ぐ者」となります。
それだとおかしいんです。
ならば「D」とは何なのか──
出典:ONE PIECE 第1085話|尾田栄一郎|集英社
「D」とはイム(20人の王達の連合軍)に敵対した者達の総称。
‟空白の100年”にイム達と敵対した者達は総じて名前に「D」をつけたって事かも。それはつまり「世界政府に対する反攻の意志」という事になるでしょうか。
こういう事になるのかな?
ティーチと‟ヤミヤミの実”
ついに悪魔化させられてしまったロックス。イムの命令に従い妻子の命を狙わされる事になります。そしてエリスとティーチの前に現れるロックス。
出典:ONE PIECE 第1164話|尾田栄一郎|集英社
ロックスの悪魔化した姿を見て「敗けたのね」と言っているので、エリスは「黒転支配」について知っているんですね。そして「あいつ」とはイムを指しているのでしょうから、その存在についても知っていた。
エリスはロックスから色々と聞いているんです。
そしてイムに会うのが「まだ早かったよね!?」と話している点です。もっと会うのを遅らせるべきだったんです。それはつまり準備不足って事なんでしょう。
どの時点で会うべきだったのか──
出典:ONE PIECE 第1156話|尾田栄一郎|集英社
欲していた2つの悪魔の実の1つを食べておくべきだった。
「ハラルドが食ってこそ」と言っていた方じゃない、もう1つの方を入手して食べてからイムに会えば良かったねと。それならば敗けず(悪魔化せず)に済んだのかも?とエリスは言いたいのかな。
ではロックスが手に入れたかった悪魔の実とは?
‟ヤミヤミの実”である可能性が高いですよね?
ロックスが欲したのは‟ヤミヤミの実”であり、
- ジョイボーイ=ヒトヒトの実の幻獣種(モデル:ニカ)
- デービー・D・ジョーンズ=ヤミヤミの実
かつて2人はそれぞれ能力者だった。
「太陽の神ニカ」の能力を引き継ぐルフィはジョイボーイの生まれ変わり。また‟ヤミヤミの実”の能力を引き継ぐティーチはデービーの生まれ変わりである。
この構図が浮かび上がりますよね!
エリスとティーチの脱出
出典:ONE PIECE 第1164話|尾田栄一郎|集英社
エリスとティーチを島から脱出させたのはバーソロミュー・くまでした!
そっちかーーーい! 笑
そんな予想もしてはいたんですけどね、ハラルド王が来てくれると予想を変えていたんですよね。結果的にハラルド王は来ず!予想は外れましたね。ははは
バーソロミュー・くまが‟ニキュニキュの実”の能力で2人を弾き飛ばすのですが、ロックスの剣&砲撃を受けていまう間一髪のタイミングだったんですね。これが功を奏するカタチになっています。
イムは2人が逃げ出せたとは思っていません。
2人は死んだとされていた。
それで生き延びるのでしょうが、もしもエリスがもう亡くなっているのだとすれば何が理由なのでしょう。世界政府から狙われての事じゃないんですよね、おそらくは。自分の食べる分もティーチに与えたりして衰弱死したのかな?
そしてティーチの「血筋」が世界政府にバレたのは何が理由だったのか。サターン聖がティーチの血筋について言及するシーンがあるんです(第1107話)。たぶん「ロックスの息子」「デービー一族」だとバレてます。
まだ色々と謎がありますね。
ロックスの頼み
デービー一族を始末できたと考えるイムは、ロックスに対して島中の「命の灯」を消せと命令を下します。手当たり次第に剣を振るうロックスでしたが、どこかから飛んでくる覇気に反応します。
それはロジャーとガープが飛ばした覇気です!
2人は更に強力な覇気を飛ばしながら「出て来いロックス~~!!!」と叫びます。するとロックスが2人の前に現れるのですが、これはイムの命令に反する行動なんです。
イムが「デービー…!?」と意表をつかれているんです。「お前 何してんねん?」みたいなニュアンスなんですよねコレ。
そしてロックスが2人に対して頼み事をするんですね。おれの命を取ってくれ、と。それはテレパシーのような感じで描写されますが、ワノ国でルフィがしていたヤツですよね!
出典:ONE PIECE 第1050話|尾田栄一郎|集英社
カイドウに敗けて海に落ちたルフィが、沈みながらモモの助に向かってメッセージを送っていました。気絶しているのに、です。悪魔化しているロックスというのも似たシチュエーションなんでしょう。
かくしてロジャーとガープに襲い掛かるロックス。
まだロジャーとガープは状況が飲み込めていませんから、これから追加でロックスが声を届けるカタチで色々と伝えるんでしょうね。殺してくれと言われて「はい分かりました」となるワケがないんです。
次回は更に辛いシーンが待っていそうです(泣
まいったなァ。。。
次回の展開
休載ありません!!! わーい
もうバギーは出て来ませんね(笑
彼もまたゴッドバレー事件に関係していると思ってたんですけどね。ロジャーが‟グランドライン”に戻ってからの話になりそうな感じしますね。バギーの出身地は‟グランドライン”ですから。
次回のメインはそりゃロジャー&ガープvsロックスになるんでしょうね。哀しい戦いになりそうです。次回で決着まで行くと思うんですけどね。イム(&サターン聖)は逃げ出すのでしょうか。
次回は11月10日(月)になります!
いつも読んで下さりありがとうございます!!













コメント
ルフィとティーチの共闘はあると思いますね
ロックスが求めていた2つの悪魔の実とはヤミヤミの実とニカの可能性が高い
そうなるとイムを倒すには2人で戦う必要が出てきます
共闘してイムを倒した海賊王をかけて決着を付けるNARUTOパターンの展開も考えられます
ジョイボーイが最初の海賊になる
↓
世界の王 デービー・ジョーンズが続いて海賊になる
↓
彼らは〝夢〟を持ち 魚人島と約束をする
↓
それを叶えさせたくないイムが妨害
不死身の力を得たイムにジョイボーイ達は敵わない
↓
不自然を嫌う海に嫌われるイムの弱点を突く為にジョイボーイ達は古代兵器で〝偉大なる航路〟を創り世界を200m沈める
↓
その結果 魚人島との約束は果たせなくなる
↓
イムが世界の王の座を奪う
↓
デービー一族の意志(約束=〝夢〟)を継ぐ者達は隠し名〝D〟を持つ
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ネフェルタリ・リリィも賛同しDを名に入れて歴史の本文を世界に隠す
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大槌戦団が後のポセイドンの為にノアを造りリュウグウ王家が守る事になる
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プルトンを使い防壁を造ってワノ国は鎖国を開始
↓
世界政府が大槌戦団を氷漬けにしてパンクハザードに封印
↓
生き残ったデービー一族は800年間 ゴッドバレーに隠れる
↓
時の流れと共にDの一族は約束を忘れてしまう
こんな感じに見えてます
共闘したからって必ず和解しなきゃならない訳でもないし今回のロジャーガープみたいなやむを得ず共闘した上でルフィのラスボスとしてティーチってのもアリかもしれませんね