【第1147話考察】“我々の恐いもの”

週刊少年ジャンプ2025年22・23合併号に掲載のONE PIECE第1147話の考察です！

扉絵は「鬼の子ヤマトの金稲荷代参」です。

Vol.32「兎丼大名雷ぞう、感謝をのべる」

出典：ONE PIECE 第1147話｜尾田栄一郎｜集英社

雷ぞうが兎丼の大名になっていたんですね。お弁当を持って来てヤマトに感謝を述べております。フーズ・フー達は牢屋行きって事にならんですかね。いよいよ次は目的地の白舞に入るのかも！

では本編です。

タイトルは“我々の恐いもの”です！！

神の騎士団を知るサウロ

サウロはソマーズ聖を見た事があり、神の騎士団に所属する者である事を知っていました。そして彼らの秘密も。だからこそロビンとチョッパーに隠れていろと言っていたのです。

出典：ONE PIECE 第1147話｜尾田栄一郎｜集英社

その理由は神の騎士団が“不死身”だから！

これでは勝てないので、神の騎士団の相手は任せて子供達の方を頼むとロビン達に告げていた。こういう事があったんですね。

どうしてサウロは知っているのか。

サウロは参加した事があるのでしょう。

ガープが「天竜人の修学旅行」（第1096話）と話していた、3年に一度の「先住民一掃大会」というヤツにです。その天竜人の護衛として、あるいは島で起きている事を隠す為に島を取り囲む海軍船にサウロもいた事があるのかも？

出典：ONE PIECE 第1096話｜尾田栄一郎｜集英社

もちろん38年前のゴッドバレー事件にサウロが関係していた可能性もある。ソマーズ聖の年齢が不明なので何とも言えませんが、この時ならば海兵が島に入っていますので、神の騎士団の不死身っぷりを目撃していた可能性は高い！

ここで押さえておかねばならないポイントは──

神の騎士団の存在だけでなく、不死身である事さえ知っているという事なんですね。それ相当のシチュエーションに立ち会っているって事なんです。

神の騎士団は不死身

神の騎士団を指して「奴ら」と言い、不死身と言っているんですね。軍子だけではなく神の騎士団に所属する者は総じて不死身の体を持っているって事。

これで前回の疑問点が解消されました！

神の騎士団に所属していたフィガーランド・ガーリング聖はちゃんと年齢を重ねていたんですよね。ゴッドバレー事件の時から老けていたんです。彼は不老じゃない。でもサウロの言葉を信じるなら彼も不死身だ！

200年前から生きていたサターン聖の不老というのは再生する体とは無関係なんです。どうやら不老は別の方法（不老手術？）です。ならば、どういう者達が不死身の体を持っているのかも予想できそう。

出典：ONE PIECE 第1140話｜尾田栄一郎｜集英社

“五芒星（アビス）”を通る為に必要とされる「マーク」を持つ者達が不死身の体を持っているって事だと思われます。今のところ、これが唯一の共通点になるんですね。五老星も‟アビス”を通ってる。

こういう事になるでしょうか。

そして、軍子は「世界は… ある日突然消える…!!」「筈だった!!」という重大な作戦内容を知っていました。これもまた不死身の体に関わるのかも知れませんよ。

チャルロス聖など一般の天竜人は不死身の体を持っていない。この者達と不死身の体を持つ者達とは何かしらの違いがあると思われます。五老星や神の騎士団は特別なんだよ。

出典：ONE PIECE 第908話｜尾田栄一郎｜集英社

それはイムの存在を知っているかどうか。それのみならずイムに会う事を許され、様々な秘密を教えられている者達。これが不死身の体を持つ者達（＝「マーク」を与えられた者達）と考えられる。

彼らは特別な力を与えられているのだが──

出典：ONE PIECE 第1125話｜尾田栄一郎｜集英社

それと同時に命をイムに握られている。

意に沿わない事をすれば消されてしまう。イムの前だけは不死身ではいられない。こういう事なんじゃないかなぁと考えております。‟アビス”の通過も不死身もイムが与えた力なのかな？

不老の秘密

出典：ONE PIECE 第1125話｜尾田栄一郎｜集英社

上に書いていますが、神の騎士団が不死身というのが昔からの話なら、新たに五老星に就任したフィガーランド・ガーリング聖は不死身であっても不老ではないハズです。

おそらく不老になるのなら、オペオペの実の能力者から「不老手術」をして貰う必要があるのでしょう。いくら不死身でも老化には耐えられない。サターン聖などは「不老手術」を受けていたと考えます。

こうなるとクローズアップされるのがトラファルガー・ローの存在なんですよね。しっかりした医学の知識を持つオペオペの実の能力者。これからガーリング聖の為に、と狙われる方向も出て来るのかも。

不死身の体を持つ者が手術を受けるのならば、別に信用できる者にして貰わなくても構いませんからね。手術中に変な事をされても平気なんです。ブスッと刺されても大丈夫なんだから。

うーん、ローの身柄が心配になって来たね。

出典：ONE PIECE 第763話｜尾田栄一郎｜集英社

おそらく医者の家系だろうローの先祖はイム及び五老星の不老に関わってそうなんですよね。そこと「隠し名」「忌み名」が絡んでるっぽくて。

ここら辺の謎の解明と今後の展開を考えると… 新たな五老星ガーリング聖の不老に絡んでの再登場もアリな気がしますよね。もう流石に“ひとつなぎの大秘宝”の争奪レースからは脱落してますから。

ブルックと軍子

出典：ONE PIECE 第1147話｜尾田栄一郎｜集英社

ブルックが軍子に対して「あの女性…」と何やら心当たりがある様子です。どこかで見ている可能性がアリアリなんですね。打ち消してはいますけれど。

ポイントはブルックをガンガン蹴りつつ「う…!!」と胸を押さえている事なんですね。これは心というよりは「魂」が痛いのだと思われます。軍子の魂が痛んでいる？

そう考えるのはブルックの能力が頭にあるから。

出典：ONE PIECE 第643話｜尾田栄一郎｜集英社

軍子はブルックの奏でる音楽を聴いており、それで魂を震わされた過去があるのではないか。加えてブルックが軍子を見知っているとするならば、「TD」だけじゃなくブルックのライブを生で鑑賞していた可能性が出ます。

それがシャボンディ諸島の時だったのか、それ以前のライブだったのかは分かりませんけどね。軍子の年齢とナミ達のセリフからしても、これは「とある王国」の頃までさかのぼる話じゃなさそう。

ヨミヨミの実の能力がどういうものかが分かってからのブルックと接点がありそうですからね。少なくとも、この２年の話っぽいんですけどね。

おそらく慈しみが欠如する軍子は、なぜブルックを蹴ると胸が痛むのか理由が分からない。断られて腹が立つ理由も分からない。訳も分からず無性に腹が立つ。

しかし彼女の魂は確かに震わされていて… その痛みが何であるかをブルックが教える展開になるのかな。それが慈しみってヤツですよ、お嬢さんとね(笑

どうなんでしょうか？

“母ちゃん”は戦士達にとっても恐いもの

キリンガム聖が子供達の夢から取り出した怪物「MMA（ムーマ）」を次々と駆逐して行く巨兵海賊団。しかし意外なところに落とし穴が待っていました。

出典：ONE PIECE 第1147話｜尾田栄一郎｜集英社

それは“母ちゃん”でした！ 笑

もう丸っ切り鬼ババァなんですが、これは他とは違ってリアルっぽいですね。似てるんですって。これは実物を知っての具現化だからこその強さもあるのかな。

エルバフの戦士達が本当に粗暴で、愛情が欠けていたとすれば生まれない状況なのです。頭が上がらないって事は、そういう事なんですからね。構わずボコボコにしてたらガッカリだよ。

神の騎士団からの要求

出典：ONE PIECE 第1147話｜尾田栄一郎｜集英社

電語虫を使ってエルバフ全土に向け、ソマーズ聖が自分達の目的を発表。学校と図書館を燃やした上で世界政府に忠誠を誓う事。さもなくば子供達を１人ずつ消して行くぞと。

その決断をする者としてヤルルを指名。

ヤルルもまた玄孫のイルヴァを人質に取られております。人質は10人で、コロンを含めた全員の名前が知らされました。色んな子供達がいます。

イルヴァ（女の子）

スカルディ（古代巨人族の血を引く男の子）

オラブ（男の子）

カリン（女の子）

マグ（男の子）

ローニャ（女の子）

ベント（男の子）

ヨハンナ（古代巨人族の血を引く女の子）

ビョルン（男の子）

コロン（人間族と巨人族の血を引く男の子）

古代巨人族の血を引いているだろうヨハンナの親というのは、おそらく14年前のハラルド王と共に亡くなった兵士だと思われます。個人的にココが気になります。

図書館に関して後述しますが、学校についてアンジェ先生が「平和の象徴」と言っています。ハラルド王の改革の肝となる部分でもあります。おそらく巨人族は燃やす事に反対するのでしょうが。

出典：ONE PIECE 第1146話｜尾田栄一郎｜集英社

ソマーズ聖はまだ隠し球を使っていないんですね。まるでハラルド王が世界政府と通じていたかの様な発言をしていますが、その真意について黙ったままです。

その真相を伏せている事に何の意味があるんだろう。

やっぱりハラルド王が開校した学校は燃やすべきではない。平和が一番だ。たとえ真相が明かされたとしてもエルバフの巨人族はこう思うんでしょうね… そりゃ。

そしてヤルルが代表に選ばれたのはイルヴァの事だけじゃなく、14年前のハラルド王の死について何か知ってそうな事も関係していると思うんです。

もうそろそろ真相が知りたいんだけどなぁ。

そろそろ明かしてくれるよね？

ギャバンとロビンが動く

出典：ONE PIECE 第1147話｜尾田栄一郎｜集英社

図書館を燃やせという要求でロビンが怒りを爆発させます。サウロの意図しない方向で動く事になりますが、これは仕方がないのでしょう。別にまだ燃やす、とは決まってないんだけどね。

ギャバンが動くのはコロンの事がありますから分かります。第1143話でソマーズ聖から「親子でやると最高なんだぜ」のフリも入ってましたからね。ギャバンとコロンの関係は早々に出てましたし。

ここでロビンを動かすのは何があるんだろ？

ちょっと強引な気もするんだけど。

おそらくチョッパーはサウロの治療でして。ナミ達は捕まって動けない。ルフィ達は遠く離れた冥界。ロビンが怒りを露わに単独で動く展開になる可能性もある。

サブタイトル「6人目」の布石かな？

冒頭のサウロの忠告を守らず、チョッパーの静止を振り切ってロビンが動く。こういう見方もできるので、良くない方向に行ってしまいそうなんですよ。ギャバンの方も心配な展開と言えますし。
大丈夫なのかぁ。

次回予告

合併号ですので、少し間が開きますよ！

次回は5月12日（月）になります！

このままルフィ達が冥界から動かないとは思えません。おそらくルフィ達が動くまでは神の騎士団のペースで進むと考えます。なぜならルフィ達が動く事で事態が好転すると予想するからです。

よって記事にも書いてますが、ギャバンとロビンが動くからって良い事が待ってるとは思えないんですよね。ロジャー海賊団と言っても“元”ですから、見せ場は現役の海賊が持って行くに決まってます。

まぁ ここら辺も色々と予想したいですね！

いつも読んでくださりありがとうございます♪