
キッドが言うんです。今はなぜか別の目的に動かされてる気がする… と。これは何を意味するのでしょう。キッドの目的とは何であるのか。別の目的に動かしているのは何であるのか。
-画像はONE PIECE 第1038話より引用-
【そもそものキッドの目的】
まずキッドとビッグ・マムがどんなやり取りをしているのかですよね。その会話の内容を振り返るトコロから始めようと思います。
マム「おれの首がよっぽど欲しいらしいな ガキ共…」
キッド「ハハハ… 今はなぜか別の目的に動かされてる気がする…」
これは第928話がフリになっているっぽい。キッドが兎丼の囚人採掘場に入れられていた時に何と話していたのか。これが前フリとなっていての今回のセリフがオチである。
そんな気がする… のです。
そこでは、

-ONE PIECE 第928話より引用-
「おれはビッグ・マムの首を狙った事はねェ」と話していたんです。これがあるからこそ、今回マムが「おれの首が…」と言うのに対して「別の目的に動かされてる」とキッドは感じている。
では、
キッドの本来の目的とは何だったか。

-ONE PIECE 第793話より引用-
↑四皇“赤髪のシャンクス”でしたよね!!
ですから、
マムのセリフに対してキッドが「ハハハ」と笑っているのは「いやいやいや(笑)」って意味であって。お前じゃねェよババァ!! おれの狙いはシャンクスの首なんだ!! それなのに「今は別の目的で動かされて」お前と戦ってんだよ!! ってなってる。こういう事だと思うんですね。

-ONE PIECE 第651話より引用-
そもそもマムのナワバリに向かって“将星”を手負いにして“奪うべきもの”を奪ったのも、対シャンクスを想定しての行動だったと考えられますよね。では、いつキッドの目的にズレか出たのかな?となる訳です。
今回の事で最初に踏まえたいのは、シャンクス狙いだったキッドが今マムの首を狙って戦っているって部分です。そもそもマムの首に興味はなかったのに、です。ここにキッドは別の目的に動かされてる気がしてる。ここから始めないと話が噛み合わない事になると思います。
【キッドが別の目的に動かされ始めたのは】
キッドには“真の目的”と呼べるモノがあった。決してマムじゃない。赤髪シャンクスの首だったのです。そこでキッドが今回「今は別の目的に動かされてる」と言いますが、ずっと前に目的にズレが生じるキッカケがあったんですよね。

-ONE PIECE 第677話より引用-
キッド海賊団がアプーとホーキンスに海賊同盟を持ちかけるトコロからですよね!! ここが発端となって歯車が狂い出す。アプーは百獣海賊団の“情報屋”だったのです。シャンクスを標的にする海賊同盟が、あれよあれよと転がって行っての今なのです。
ここがキッドの運命の分岐点ですよね!!
もうアプーに同盟を持ちかけるトコロからすでに「別の目的で動かされて」いたとも考えられるのです。自覚してなかっただけかも。マムから「おれの首がよっぽど欲しいらしいな」と言われて初めて気づいたのかも。いや、そもそもの目的はお前じゃなかったとね。
ならば、
“ある時”を境にして、お前が倒すべきはシャンクスではない… とキッドを動かしたモノがあって。それがキッドをワノ国へと向かわせた。こう考えるとすれば、その“ある時”って何だろう。
ここに、キッドを別の目的へと動かしたモノの秘密が隠れていると考えます。そこを突き詰めればキッドはどこに向かっているのか?というのが解き明かせるんじゃないかなと。
どこかの瞬間からキッドは大きな歯車の上に乗っかったんだと思うのです。自らの意志でシャンクスの首を取るという目的から外れて、別の目的へと突き動かされた瞬間であります。
その別の目的とはマムの更に向こう!!

-ONE PIECE 第1000話より引用-
20年以上先の未来に現れる「次の時代を担う強力な海賊達」として「大海を分かつ程の“巨大な戦”」の主役達の1人になる運命にキッドも乗っかった。
光月おでんが航海日誌に記した事が現実として動き始めているんだと思うんですね。その運命にキッドが乗っかった瞬間の出来事に興味があるんです。何がキッドを動かしたのか。
・ポセイドンの覚醒
↑ここからなんだと思うんですよね。

-ONE PIECE 第968話より引用-
それこそがシャンクスも含めたロジャー海賊団が待ちわびた瞬間。作中で言うトコロの第647話〜第648話の出来事であって。この時キッドの目的も別方向へと動き出していたのではないか。それはつまり、ちょうど魚人島編の裏でアプーに会わないかと持ちかけていたんじゃないかな?と。
【時代のうねり】
今回の話はもう1つの視点からも考察できそうで。最終的に四皇を倒す事になるだろう3人。その中でキッドだけ違う側面があるんですね。並べれば一目瞭然です。

-ONE PIECE 第974話より引用-
モンキー・D・ルフィ
ユースタス・キッド
トラファルガー・D・ワーテル・ロー
キッドだけ名前に“D”を持っておりません。同じ四皇と戦う者同士ではあるのだがキッドだけは少し違っているのではないか?というモノ。
この度の戦いに対する“意義”と言いましょうか… ある種の“大義名分”です。潜在的な目的意識(モチベーション)に違いがあって。ここを感じ取っているから…

-ONE PIECE 第1038話より引用-
自分だけは別の目的に動かされてる気がすると言っているのかなぁ。つまりルフィとローの2人の“D”の運命に巻き込まれるカタチになっている。キッドにとっては“D”だとか歴史だとか関係ありませんからね。
この側面もあるのかなと考えます。
実際のトコロ、キッドにとってはワノ国の侍なんて知った事ではありません。世界がどうとか800年の時を超えて現れるのが誰とか無関係だと思うんです。キッド自身に何の関心もない。
しかし、その方向に世界は動き始めていて。すでにキッドはその大きな渦の中に取り込まれてしまっている。
最悪の世代という新世代の海賊が、旧世代である四皇を落とす。世代交代の波が押し寄せる。時代の転換点にあるんですよね。こう考えるとキッドを別の目的に動かすのは何かというと…

-ONE PIECE 第514話より引用-
時代のうねりになるのかなぁ。
これをルフィが起こしているかは分かりません。ルフィもまた時代のうねりの中で動く1人かも知れないのです。“黒ひげ”マーシャル・D・ティーチにもそれなりの何かがあるハズなのです。ラストで戦うのだとすればね。
よって、
今回のキッドのセリフというのが、ルフィによって別の目的に動かされてるというのは少し違うのかも知れないと考えています。それはルフィが生まれるより前、大海賊時代が始まるよりも前に…

-ONE PIECE 第958話より引用-
ルフィを含めた強力な海賊達が新世界に押し寄せる事は分かっていたのです。なぜか光月おでん達にはね。20数年前に予見されていた運命の中でルフィもキッドも動いているのです。
ここまで書かせて頂いた様に…
シャンクス狙いだったのが、どういう訳かワノ国でマムを倒そうと戦っている。ワノ国を開国する為の決戦に自らも参加するカタチになってる。こここそがキッドにとっては「別の目的」であって。
そうキッドを動かすのは何かと言われると、“時代”という話になるのかなぁと。もちろん、その時代のうねりの中心にいるのはルフィとは思いますけどね。

-ONE PIECE 第581話より引用-
黒ひげは黒ひげで不気味なんです。彼もまたルフィと同じく台風の目と言われていたのです。時代のうねりの中心はルフィだけじゃないのかも。ここは押さえておきたいと思います!!
さぁ どうなって行くのでしょうね?

コメント
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黒ひげを台風の目と表現した怪僧ウルージ…なんて洞察力だ…
元将星スナックを倒したのは許せねェがな!
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黒ひげを台風の目と表現した怪僧ウルージ…なんて洞察力だ…
元将星スナックを倒したのは許せねェがな!
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コメントありがとうございます シャーロット家さん
ウルージすごいんです(笑
“シャーロット家”ってお名前に笑いました!!
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コメントありがとうございます シャーロット家さん
ウルージすごいんです(笑
“シャーロット家”ってお名前に笑いました!!
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かんりにんさん こんばんは
今は別の目的、という触れ込みで その事に当てはまる事を思い出してみました。
2年前の頂上戦争の時 ルフィはインペルダウンでクロコダイルを不本意ながら救出して同行する事になりましたが クロコダイルはむかし 因縁のあった白ひげの首を狙う目的がありました、ところが エース処刑寸前で処刑人を振り飛ばして阻止して
[色:FF0000]「あんな瀕死のジジイ 後で消すさ その前にお前らの喜ぶ顔が見たくねえんだよ」[/色]
当時は海軍大将だった現元帥のサカズキは執拗にルフィの命を狙ってきたところも サカズキの妨害をして
[色:FF0000]「守りてぇもんはしっかり守りやがれ!! これ以上こいつらの思い通りにさせんじゃねえよ!!!」[/色]
こう叫んでいます、結果的にルフィは命は助かる形になりました。もしクロコダイルが 初志貫徹で白ひげの首だけを狙っていればルフィはまずまちがいなく死んでいたでしょう。
ルフィの元々の魅力のひとつかな・・・・ルフィって あっちにいったりこっちにいったりと 行動に計画性がありません。
別にやりたいことがあればそちらを優先する、みたいなところもありました。それが他人にも伝染させやすい器質なんでしょうね。ルフィは。
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かんりにんさん こんばんは
今は別の目的、という触れ込みで その事に当てはまる事を思い出してみました。
2年前の頂上戦争の時 ルフィはインペルダウンでクロコダイルを不本意ながら救出して同行する事になりましたが クロコダイルはむかし 因縁のあった白ひげの首を狙う目的がありました、ところが エース処刑寸前で処刑人を振り飛ばして阻止して
[色:FF0000]「あんな瀕死のジジイ 後で消すさ その前にお前らの喜ぶ顔が見たくねえんだよ」[/色]
当時は海軍大将だった現元帥のサカズキは執拗にルフィの命を狙ってきたところも サカズキの妨害をして
[色:FF0000]「守りてぇもんはしっかり守りやがれ!! これ以上こいつらの思い通りにさせんじゃねえよ!!!」[/色]
こう叫んでいます、結果的にルフィは命は助かる形になりました。もしクロコダイルが 初志貫徹で白ひげの首だけを狙っていればルフィはまずまちがいなく死んでいたでしょう。
ルフィの元々の魅力のひとつかな・・・・ルフィって あっちにいったりこっちにいったりと 行動に計画性がありません。
別にやりたいことがあればそちらを優先する、みたいなところもありました。それが他人にも伝染させやすい器質なんでしょうね。ルフィは。
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単純にルフィとカイドウの戦いをマムに邪魔させたくないから出た言葉でしたね
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単純にルフィとカイドウの戦いをマムに邪魔させたくないから出た言葉でしたね