
エルバフの子供達は戦いを恐れていました。これは良い事なのか悪い事なのか。
エルバフの誇りはどこに行ったんだ!?
【戦いを恐れるエルバフの子供達】

-ONE PIECE 第1134話より引用-
棒を持って「チビ人間だ〜〜 捕まえてほりょにしろー!!」とルフィ達を追いかけるエルバフの子供達(悪ガキタイプ)。「巨人の国だー!!」と追いかけられるルフィはどこか楽しそう。
そこに優等生タイプの女子達が「こらーっ!!」と一喝。すると悪ガキ達は「ごめん…」と腑抜けてしまいます。そして見るからに悪ガキタイプの男子が「“ガキ”とか言っちゃダメ」とか言っちゃう。
おまけにウソップが「お前達もいずれ海へ出て荒くれ者達と戦うんだろ!?」と言われて、「戦わないよ!! 危ないじゃん!!」と返す始末。“お前”すらも使わない方が良い言葉になっている。
ここはエルバフの巨人の国なのか!?
問題は“戦い”を恐れている事です!!
もうそんなのは流行らないんですって。セイウチの学校の生物の教師リプリーによると、エルバフの戦士達が世界を荒らしていたのは100年も前の話。「悪口」「暴力」「略奪」「戦争」なんて… もうそんな時代ではないんですって。
そりゃ略奪は当たり前に悪い事ですけどね…

-ONE PIECE 第866話より引用-
ハイルディンの子供の頃とは大違いです。エルバフの巨人族が“戦士”である事を忘れてしまうのは良い事なのだろうか。「もうそういう時代じゃないわ」で良いのかなぁ。
【エルバフの神話に出る戦士】
エルバフの子供達が戦士である事を捨てているかの様になっている。それが良い事なのか悪い事なのか。ひとまず置くとしまして。
ポイントはそれによる影響なんですよ。
戦いなんて流行らないと言ったリプリー先生が、ルフィに対して「“白い姿”じゃないの?」と聞きます。それを見るのを楽しみにしていたんですって。

-ONE PIECE 第1053話より引用-
リプリー先生は“太陽の神ニカ”になったルフィの写真の載る手配書を見ていたのでしょう。あるいは新聞です。フクロウの図書館に持って行けば大きくなるのかもね。それなら見れる。
なぜリプリー先生は楽しみにしていたのか。
それはリプリー先生が「最後の戦士の世代」だからです。その世代の彼女は、エルバフの神話に出て来る戦士(ニカ)に会えると思ってトキめいた。ワクワクしたんですね。
ここなんです!!
リプリーの次の世代の子供達は…

-ONE PIECE 第1044話より引用-
解放の戦士“太陽の神ニカ”にトキめかない。こういう事を言っているんだと思うんです。もう“太陽の神ニカ”が戦士というだけで“悪い物”と認識してしまっている可能性もあるかも。
よってリプリー先生の言葉の裏にあるのは…
・もうエルバフの神話なんて流行らない
・もう太陽の神ニカなんて流行らない
もうそんな時代じゃないんだよって事。
ここを軸に据えればですね、

-ONE PIECE 第1130話より引用-
ハラルド王とロキ王子の話の輪郭がよりスッキリ見えて来る様な気がします。2人の間には“太陽の神”の存在があるんですよ。どうやらね。
「戦わないよ!! 危ないじゃん!!」と言っている子供達の時代が来れば、エルバフから“太陽の神ニカ”の存在が消えているのかも知れない。戦士の話(神話)が有害なものになっているのかも知れないのです。
こう見ると、ロキこそが正しい様な気がして来ますよね。エルバフから解放の戦士(ニカ)が消えてしまうのを阻止した者となる。ロキは“太陽の神”を自認する。
しかし話は単純ではないんですよ。
【サウロ先生】

-ONE PIECE 第392話より引用-
エルバフの子供達がこんな風になっている直接的な原因はサウロにあると思われます。サウロの教育によってエルバフの子供達は変わりつつある。野蛮ではなくなりつつある。
リプリー先生は「最後の戦士の世代」であり、サウロの助手アンジェは「反面教師」(=良くない言葉遣い)です。子供達は彼女達の影響下にあるとは言いにくい。

-ONE PIECE 第1134話より引用-
セイウチの学校が“戦士養成所”なんてトンデモナイ。全くの逆です。戦士としての牙を抜く為の英才教育が施されているんですよ。サウロ先生による“歴史”の授業により、です。
ならばサウロが悪いって事なのかなぁ。
セイウチの学校というのは、前国王(ハラルド)の頼みでサウロが20年前に開校したという話。バックにハラルド王がいます。
【名君ハラルドの改革】

-ONE PIECE 第1134話より引用-
名君ハラルドは「戦いよりも他国との交易を」と訴え国を改革しようとした。そんな偉大な国王は夢半ばにして実の息子ロキによって亡き者にされてしまった。
しかし国はロキの即位を許さなかった。現在エルバフに王はいない。こういう事になっているそうです。
では、ロキの即位を許さなかった“国”とは何なのか。おそらく村々の長老達が許さなかったのだと思うんです。長老達の合議によりロキの即位は却下されたのかなと。
エルバフの伝統を重んじた長老達はロキを拒絶。
その長老達は国を改革しようとしたハラルド王とブツかったそうです。長老達からの反発があったと思われます。その長老達はロキではなくハラルド王の側についた。

-ONE PIECE 第866話より引用-
ハラルド王の「戦いより他国との交易」の言葉は、マザー・カルメルの「略奪より交易」の言葉に似たものがあります。元巨兵海賊団船長のヤルルとヨルルは、カルメルの教えも良いが「戦士たる事」は忘れるなと言ってました。
今まさに「戦士たる事」を忘れつつある!!
それで良いの?となるんです。
戦士がダメなら解放の戦士(ニカ)もダメ。それを推進しようとしたハラルド王とサウロはエルバフの伝統を崩す者になってしまう。でもロキの方がダメなんです。おそらくはね。
どうしてこうなっているんだろう。
どういう事なんですかね、これ。
【誇り高きエルバフの戦士】
色々とヤヤこしい事になっていますが、着地点だけは見えているんです。最終的に誇り高きエルバフの戦士達は戦います!! それは悪い事ではない!!

-ONE PIECE 第576話より引用-
世界中を巻き込む程の“巨大な戦い”に、エルバフの戦士達はルフィと共に立ち上がる事になると思われます。その相手は世界政府だと考えています。世界政府による支配からの“解放”の為にです。
解放の戦士たる“太陽の神ニカ”と共に!!
おそらくサウロは悪くない。ハラルド王も悪くない。悪い事なんて言ってません。ならばハラルド王を殺害したロキが悪いとなりそうですが…

-ONE PIECE 第1134話より引用-
あの雪電伝虫で会話する「モサ公」ってのが黒幕なんじゃないのかなぁ。そそのかされたんじゃないの?ロキは。そう思えて来るんですよ。
エルバフの子供達の「戦わないよ!! 危ないじゃん!!」というのは、エルバフの弱体化という結果を招きそうなんですよね。更に解放の戦士の神話もタブー視されて行くのかも。そうなって喜ぶ者というのが黒幕なんだと思うんです。

-ONE PIECE 第1134話より引用-
そこに世界政府からと思われる使者が現れる。
こいつらがエルバフ編の章ボスの可能性アリ。
かつて「略奪より交易」と説いたマザー・カルメルは世界政府(CP0)と繋がっていた。全ての悪は世界政府に集約される様なストーリーになっているのかなぁと。
あの子供達とは違い、

-ONE PIECE 第1132話より引用-
赤髪のシャンクスを慕い、そのシャンクスから「お前みたいな血の気の多いガキ」と言われたコロンは戦いを恐れない。彼は戦士としての誇りを持っていると思うんです。
このコロンこそが次世代のエルバフを引っ張る存在としての立ち位置にあると思うんです。ハイルディン達の更に次の世代ですね。彼の存在が物語の展開の鍵を握っている様な気がしています。
少なくとも今の状況は良くないと思うんです。だからってサウロの教えやハラルド王が悪いとも思えないし… どう展開するのかに注目したいです!!
ちょっと簡単ではないです!!
推移を見守りたいですね!!

コメント
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かつての長老も交易?別にいいけど戦士であることは忘れちゃダメだよって言ってたのに戦士であることを放棄しているように見えるのがなんとも。
暴力や略奪の時代じゃないってのは正論なんですけど非加盟国の人権うんぬんの話は描写されてるし牙抜かれてる感が。
エルバフの戦士の誇りも本来暴力を肯定するもんじゃなくて気高く生きるとかそういう物だっただろうし。
今のエルバフの平和教育って略奪だけじゃなくて悪口や戦争まで忌避させてるのが怖いんですよ。
これこの子供らが大人になったとき防衛戦すら躊躇う可能性あるし。
力で敵わない相手に思想教育して牙を抜こうとするってめちゃくちゃ有効だからハラルド王が政府になんか吹き込まれてたとか全然あると思います。
世界情勢が平和になってるのに昔のままのスタンスならそれじゃ駄目だってなるのは理に適ってるけど世界情勢は変わらず大荒れしまくってるんですよ。
モモたちですらルフィ達に頼らず自分達で何とかしないと駄目だって決意を新たにしてたのに。
とはいえ本当に政府が何かしてたとしてもそれをほいほい信じてここまでやってる時点で政府だけが悪いとも思えないんですよね。
海賊自体はロジャー処刑前から存在してるしなんならシャンクスも四皇だしサウロがルフィたちを知ってるって事は外の情勢もある程度は入手出来る状況の筈。
それで大丈夫って判断してこの有り様になるのは巨人達自体の考えがちょっと浅はか過ぎる。
現実のアメリカと日本じゃないけど政府が「何かあったらうちが戦力出すから安心してて良いよー」って言ってるならまだわかるけどここ思いっきり四皇のナワバリだしね。
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かつての長老も交易?別にいいけど戦士であることは忘れちゃダメだよって言ってたのに戦士であることを放棄しているように見えるのがなんとも。
暴力や略奪の時代じゃないってのは正論なんですけど非加盟国の人権うんぬんの話は描写されてるし牙抜かれてる感が。
エルバフの戦士の誇りも本来暴力を肯定するもんじゃなくて気高く生きるとかそういう物だっただろうし。
今のエルバフの平和教育って略奪だけじゃなくて悪口や戦争まで忌避させてるのが怖いんですよ。
これこの子供らが大人になったとき防衛戦すら躊躇う可能性あるし。
力で敵わない相手に思想教育して牙を抜こうとするってめちゃくちゃ有効だからハラルド王が政府になんか吹き込まれてたとか全然あると思います。
世界情勢が平和になってるのに昔のままのスタンスならそれじゃ駄目だってなるのは理に適ってるけど世界情勢は変わらず大荒れしまくってるんですよ。
モモたちですらルフィ達に頼らず自分達で何とかしないと駄目だって決意を新たにしてたのに。
とはいえ本当に政府が何かしてたとしてもそれをほいほい信じてここまでやってる時点で政府だけが悪いとも思えないんですよね。
海賊自体はロジャー処刑前から存在してるしなんならシャンクスも四皇だしサウロがルフィたちを知ってるって事は外の情勢もある程度は入手出来る状況の筈。
それで大丈夫って判断してこの有り様になるのは巨人達自体の考えがちょっと浅はか過ぎる。
現実のアメリカと日本じゃないけど政府が「何かあったらうちが戦力出すから安心してて良いよー」って言ってるならまだわかるけどここ思いっきり四皇のナワバリだしね。