エルバフが言い伝えるのはバッカニア族が信じる“太陽の神ニカ”とは別の存在である

エルバフで言い伝えられる“太陽の神ニカ”と、バッカニア族が言い伝える“太陽の神ニカ”は同一の存在ではないと考えられます。その違いとは何であるのか。
-画像はONE PIECE 104巻より引用-

【“太陽の神ニカ”の姿】

バッカニア族であるバーソロミュー･くまが父クラップから教えられたのが“太陽の神ニカ”。バッカニア族の家系に代々伝わる伝説の戦士の名前(第1095話)。
バーソロミュー･くまはその存在を娘ボニーにも教えてあげます。“太陽の神ニカ”は｢ドンドットット♪｣のリズムに乗って笑いながら現れる“解放の戦士”。

-ONE PIECE 第1101話より引用-
ある日ボニーが“太陽の神ニカ”の姿について聞くんですよね。それに対してバーソロミュー･くまは｢ニカの姿は誰も知らない｣と答えているんですよね。
バッカニア族は“太陽の神ニカ”がどんな姿をしているのか知らない。それは伝えられていないんです。ここがエルバフとの大きな相違点なのです。

-ONE PIECE 第1111話より引用-
エルバフは“太陽の神ニカ”の姿を知る!!
“ヒトヒトの実”幻獣種(モデル｢ニカ｣)の能力を覚醒させたルフィに対して、ドリー&ブロギーが｢エルバフに伝わる神の姿｣と言っているんです。
ルフィのその衣装(真っ白い服･羽衣)こそが“太陽の神ニカ”である事を知っているんです。バッカニア族よりも、より具体的に“太陽の神ニカ”について言い伝えているのです。
この違いは何から生まれるのか。

【“太陽の神ニカ”の伝承の違い】

“太陽の神ニカ”の姿を知るか知らないかで大きな違いがあるハズなのです。バッカニア族とエルバフとで何に違いがあるのか。これはフーズ･フーの言葉から察する事ができそう。

-ONE PIECE 第1018話より引用-
｢実在したのか妄想か…｣
↑ここなんです。

バッカニア族にとっての“太陽の神ニカ”は…

-ONE PIECE 第1102話より引用-
バーソロミュー･くまが言っていた様に｢ただの伝説｣なんです。それは人々が想像の中で作り出した“神”。ゴムの体だとか｢ドンドットット♪｣のリズムだとか… それらは言ってしまえば“設定”です。
しかしエルバフは違うのだと考えます。
実在する存在として信じてる。
それはつまり…

-ONE PIECE 第1115話より引用-
ルフィと同じ、“ヒトヒトの実”幻獣種(モデル｢ニカ｣)を覚醒させたジョイボーイを“神”として言い伝えている。こういう事なんだと思うんです。
この例えが正しいかは分かりませんが…

バッカニア族が信じる“太陽の神ニカ”というのは神そのもの。エルバフで信じられる“太陽の神ニカ”というのは、神と結びついたジョイボーイなる実在した人物。こういう事じゃないかなぁ。
ちなみに｢ヤハウェ｣を妄想とする意図は僕にはありません。フーズ･フーのセリフの引用に過ぎませんからね。ここはご理解ください。変な結びつけはやめてね!!

【エルバフの“太陽の神ニカ”】

-ONE PIECE 第1129話より引用-
｢ブロックの国｣の“太陽神”の正体であるロードが、自分達エルバフの戦士の事を｢世界一強い｣と称してします。そういうプライドがある。これがもしもエルバフの戦士の総意だとするとね？

この仮説が成り立つと思うんです。

-ONE PIECE 第1018話より引用-
なぜなら“太陽の神ニカ”とは奴隷達が信じた神だからです。｢世界一強い｣というプライドを持つエルバフの戦士が、そんな神を信じるとは思えないのです。プライドがそれを許さないハズだから。
エルバフの巨人族はジョイボーイを神格化している。あくまでも能力を覚醒させて“太陽の神ニカ”となったジョイボーイを神として言い伝えている。ジョイボーイを信じているんです。
そう考えるとですね。

-ONE PIECE 第1111話より引用-
トップマン･ウォーキュリー聖(封豨)がルフィを指して｢そいつが何だかわかっているのか!?｣と問われたドリー&ブロギーが、｢友達だ!!｣と答えるシーンがありましたよね。
そこでジェイガルシア･サターン聖が｢そう呼ばれている内に!!｣｢潰さねばならん!!｣｢世界の歴史からな!!｣と言うんですよね。ルフィを｢友達｣と呼んでる内に潰さねばならない。
どういう意味なのか。
エルバフの巨人族が“太陽の神ニカ”となったルフィの事を｢友達｣と呼んでる内はまだ良いんです。世界政府にとってはね。それはまだモンキー･D･ルフィとして接しているから。

-ONE PIECE 第1122話より引用-
それを｢ジョイボーイ｣と呼び出すとヤバい!!

こういう事なんだと思うんです。
・“太陽の神ニカ”を信じる者達
・ジョイボーイを信じる者達
ここが交わってはならないのではないかな？
前者はバッカニア族。後者はルナーリア族や魚人島の王家です。今のところバッカニア族の口からジョイボーイの存在は出ていない。逆にルナーリア族の口から“太陽の神ニカ”は出ていない。
これらは合致していない。
そんな中で(おそらく)エルバフだけは“太陽の神ニカ”とジョイボーイの伝説が合致している。それは能力を覚醒させて“太陽の神ニカ”となったジョイボーイの伝説が残っているから。
こういう事なんじゃないかな？

【エルバフに残るジョイボーイの足跡】

-ONE PIECE 第1122話より引用-
おそらくジョイボーイはエルバフを訪れている。それはもう僕の中で十中八九です。空白の100年においてジョイボーイはエルバフの地に足を踏み入れている。
問題は、そこでジョイボーイが何をしたのか？です。その足跡が伝説となって今に言い伝えられていると思うんです。そして重要なのがバッカニア族の伝承とは違いがありそうな事。

-ONE PIECE 第1129話より引用-
“太陽神”を名乗ったロードの行為は、｢解放の戦士｣と呼ばれる“太陽の神ニカ”の伝承とは程遠いものなんです。彼は｢ブロックの国｣に人々を閉じ込めていたのだから。
エルバフの地では、厳密には“太陽の神ニカ”を信仰しておらず、あくまでもジョイボーイの足跡が神としての伝承となっているのならね。その神は｢解放の戦士｣として言い伝えられていない。
エルバフの巨人族にとってジョイボーイは｢解放の戦士｣ではなかったのかも。すなわちエルバフにおいて、“太陽の神”になるというのは｢解放の戦士｣になるという事ではない。
ではエルバフにおいて“太陽の神”とは何か。

↑これじゃないかなぁ。
ロードが“太陽神”を称したのは、｢ブロックの国(＝ロードが作った“世界”)｣において頂点を極める強者という意味なんじゃないか。“太陽の神”を名乗るというのは｢最強｣である事。
おそらくジョイボーイはエルバフにおいて…

-ONE PIECE 第116話より引用-
その当時エルバフで最強だった戦士と“決闘”をしたのではないか。そして勝利し、エルバフの神の加護を与えられた者として言い伝えられているのではないか。
その戦士を死なせたかどうかは分からない。
エルバフの決闘は相手の死で終わります。
ジョイボーイがそんな事をする様な人物とは思えないんですけどね。どう決闘に決着をつけたのかは不明ですね。ただしエルバフの戦士が“神”と認めざるを得ない事をしたのだと考えています。
どうもロードの言動から、エルバフにおける“太陽神”の存在は｢ニカ｣と同一とは思えないんです。ロードだけが変なのかも知れませんけどね。彼は変人ではあります(笑
それでも僕はエルバフで信じられる“太陽の神ニカ”は｢解放の戦士｣ではないと考えてます。｢解放の戦士｣と呼ばれる様な事をジョイボーイはしていない。
だからこそルフィがエルバフにおいて…

-ONE PIECE 第1044話より引用-
“太陽の神ニカ”とは｢解放の戦士｣の事なんですよ、と言い伝えを正すと考えています。エルバフの戦士達の“太陽の神ニカ”に対する認識を変える!!
こうストーリーが展開すると予想します!!
エルバフにおいて“太陽の神ニカ”は、バッカニア族が信じる様な神ではなさそうな気がするんです。勘違いしてる部分があるんじゃないかな。よってジョイボーイの事も勘違いしているのかも。
さぁ どうなって行くのか。
推移を見守りたいと思います!!!