【タイヨウの海賊団】｢太陽の神ニカ｣の伝説を信じて来た者達

タイヨウの海賊団のシンボルは“太陽”であります。その船長だったフィッシャー・タイガーの行動からも、第1018話で出て来る｢太陽の神ニカ｣と何らかの関係があると思われるんですよね。どう考えれば良いのでしょうか。
ー画像はONE PIECE 第521話より引用ー

【魚人島は｢太陽の神ニカ｣を知っているのか】

12年前、護送中のゴムゴムの実を奪われた罪で投獄された元CP9フーズ・フーが聞いた｢太陽の神ニカ｣というのは…

奴隷達がいつか自分達を救ってくれると信じた伝説の戦士だそうです。奴隷達にとっての救世主と考えて良さそうです。それは太古の昔からの伝説。
そこでフィッシャー・タイガーであります。
彼こそが｢聖地マリージョア襲撃事件｣を起こすのです。今から15年前に1人でレッドラインを素手でよじ登り、種族に関係なく何千人もの奴隷達を天竜人から解放したのです。フィッシャー・タイガーは｢奴隷解放の英雄｣と呼ばれます(第621話)。
もしも魚人島の人々が｢太陽の神ニカ｣の伝説を知っていたのなら、その伝説とフィッシャー・タイガーを同一視していてもおかしくないと思うんです。更に言えば、｢太陽の神ニカ｣というのがジョイボーイなる存在と重なるとするなら…

第622話のネプチューンとオトヒメ王妃の会話が腑に落ちないんですね。彼らリュウグウ王国の王族はジョイボーイの事を言い伝えて来ております。もっとフィッシャー・タイガーに期待を寄せていても良いんです。そういった風には描かれていない。

あくまでも魚人島の人々にとってフィッシャー・タイガーは、憎き天竜人の鼻を明かした｢魚人島の英雄｣であって。彼こそが自分達を魚人島から解放してくれる者とまでは考えていなかったっぽいんですよね。
そもそも、魚人島で暮らす魚人族や人魚族は自分達の暮らしを奴隷同然だと考えているのだろうか。地上への憧れはあるのは分かっています。それにしたって、今の魚人島の人々を奴隷と考えるのは、それこそフーズ・フーと同じ思考になると思うんです。

ジンベエを｢カチン｣とさせるんじゃないかなと思うんですよ。あんな海底1万メートルの場所に暮らすなんて奴隷だな、と考えるって事になるからです。
魚人島の人々は｢太陽の神ニカ｣を知ってるの？
ここに疑問があるんです。
魚人島の人々が奴隷だなんて僕は思わないのです。そう考えるなら、別に魚人島の人々は｢太陽の神ニカ｣なんて待ち望んでいないと思えるんです。この伝説は魚人島以外の場所にあるんじゃないのかな？

【｢太陽の神ニカ｣の伝説の所在地】

魚人島の人々は別に奴隷ではないのだから、彼らは｢太陽の神ニカ｣の伝説などにすがってはいない。人間との対立の歴史が地上への移住を拒ませている。
そう考えつつも、フィッシャー・タイガーの太陽のシンボルに何か意味があるんだとするなら…

聖地マリージョアの奴隷達が｢太陽の神ニカ｣の伝説を信じているって事じゃないかな。フィッシャー・タイガーも聖地マリージョアで奴隷にされていた時期があるんです。その時に耳にしたんじゃないかなと。
フィッシャー・タイガーは、聖地マリージョアの奴隷達の間で信じられている｢太陽の神ニカ｣の伝説に触れた。だからこそ聖地から連れ出した元奴隷の同胞がつけられていた天竜人の紋章を…
　
太陽のシンボルで覆い隠したって事じゃないのかな。太陽の神によって救われたという意味でね。しかしながらフィッシャー・タイガーは｢太陽の神ニカ｣と同一視される事は望まない。

もう彼は人間を愛せないから。
ただ聖地で同じ境遇だった奴隷達を放っておけなかったから解放しただけ。彼自身は頭では分かっていても、どうしても人間との共存を望めないんですよね。だから｢太陽｣ではなく｢タイヨウ｣としたって事じゃないのかな。
やった事は伝説と相違ないんだけど、決して自分は｢太陽の神ニカ｣じゃないんだ。よって｢太陽｣ではなく“タイヨウ”とする。それが“タイヨウの刻印”におけるフィッシャー・タイガーの意思表示ではないだろうか。

【聖地マリージョアに眠る伝説】

魚人島を含めて世界のどこにも｢太陽の神ニカ｣の伝説なんて存在しない。その伝説は聖地マリージョアの奴隷達の間だけで信じられている。だからこそ｢機密情報｣なんじゃないかなと思うんです。

それはコラソン(ドンキホーテ・ロシナンテ)が語った“D”にまつわる話と同じであって。｢“D”はまた必ず嵐を呼ぶ｣というのは天竜人の老人達の言葉。その天竜人の奴隷達は奴隷達で｢太陽の神ニカ｣による救済伝説を信じている。ここには意味があるのかも。
もしかすると｢太陽の神ニカ｣の伝説は…

今から800年前に、ネフェルタリ家を除いた19人の王達が聖地マリージョアに連れて来た奴隷達から始まったんじゃないかな。800年にも渡って聖地の奴隷から奴隷へと受け継がれて来た伝説って事じゃないだろうか。
そこで｢太古の昔｣であります。それこそ800年前位じゃ“太古”と言えそうにないんですよ。もっともっと古い話になりそうなのです。
もしもですね…
・“D”はまた必ず嵐を呼ぶ
・太陽の神ニカ
この2つが聖地マリージョアの天竜人と奴隷達とで言い伝えられる伝説だとして。2つが表裏一体であるとしまして。その上で800年どころか｢太古の昔｣から存在する何かに関わるとなるとですね…

古代兵器に関連する話になるのかなぁと思われるんですよね。古代兵器という言葉は、800年以上前に刻まれたポーネグリフの記述において“古代”とされるからです。相当古い。
嵐を呼んで太陽となるとウラヌスか？と。
ここはまだ分からないのですが、
聖地マリージョアには…
・天竜人が恐れる“D”
・奴隷達が信じる“ニカ”
この2つの伝説が眠ると考えています。

【まとめ】

フィッシャー・タイガーの“太陽のシンボル”というのは、奴隷だった時期に聖地にて｢太陽の神ニカ｣の伝説を聞いた事を仄めかすモノと考えています。その伝説の所在地は聖地マリージョアじゃないかなと。おそらく魚人島に｢太陽の神ニカ｣の伝説などないのかも知れないと考えているんです。
どうも｢太陽｣ではなく“タイヨウ”としている事には意味がありそう。少し違うんだって事じゃないかと考えています。

フーから｢太陽の神ニカ｣に関する話を聞いたジンベエの反応は｢!!!｣です。そこにクエスチョンマークはありません。何か知っているのかもね。これは元奴隷だったアラディンから聞いたか、七武海だった頃に何かあったのかも知れないと考えています。
この｢太陽の神ニカ｣の伝説は、魚人島の人々よりも聖地で奴隷だった者達からこそ話が出て来そうな気がしてます。ハンコックやコアラであります。
この伝説は古代兵器ウラヌスに関わるんじゃないかと考えますが… 何にせよ世界政府が隠したい事柄に抵触するのは間違いなさそうです。ジョイボーイとも関わって来るのかもね。どことドコが繋がって来る話なのか。ここが肝心な様な気がいたします。
見守りたいです!!!