
ジョイボーイの一団に対して20の王国の臨時共同体による「巨大な戦い」。それは“2つの思想”のぶつかり合いだとDr.ベガパンクは語ります。その戦いの“火種”となったものとは何なのか。
-画像はONE PIECE 第1115話より引用-
【善悪でなく】
ジョイボーイと20人の王達による連合国による戦争。“空白の100年”というのは両者による「戦いの歴史」だそうです。では、どういった戦いなのか。
善悪ではなく
“2つの思想”がぶつかったと言っておく
こうDr.ベガパンクは語ります。
つまりはですね、
その戦いの“火種”が何であるのかが分かれば善悪の判断もできよう。こういう事を言っているんですよね。Dr.ベガパンクはわずかにしか“歴史の本文(ポーネグリフ)”を読んでいないのです。
ポイントは“2つの思想”です。
ジョイボーイにしても20人の王達にしても、自らが正しいと思って戦ったワケであって。その「巨大な戦い」とは自らの正義をかけた戦いだった。こうなるでしょうか。

-ONE PIECE 第556話より引用-
そして「勝者だけが正義」である!!!
この時 ドンキホーテ・ドフラミンゴが語った言葉はとても重要であると考えます。今回のDr.ベガパンクの言葉を補足するものとして絶対に取り上げるべきと考えます。
そんなものはいくらでも塗り替えられて来た…!!!
“平和”を知らねェ子供達と
“戦争”を知らねェ子供達との価値観は違う!!!
頂点に立つ者が善悪を塗り替える!!!
これに加えて…

-ONE PIECE 第1114話より引用-
ジョイボーイは「この海で初めて“海賊”と呼ばれた男」である事が提示されていましたよね。その敵というのが20人の王達による「連合国」であります。後に世界政府を誕生させる。
ドフラミンゴの言葉は、“空白の100年”の戦いの勝者である「世界政府」が“悪”であるものを“善”に塗り替えたとも示唆させますよね。
そして価値観の違いであります!!
ジョイボーイと20人の王達の戦争の“火種”には、両者の価値観の違いが色濃く表れていると考えられるのです。そもそもジョイボーイ達というのは何なのか?です。
【ジョイボーイと20人の王達】

-ONE PIECE 第1115話より引用-
20の王国というのは、その当時の世界の先進国・主要国だったのではないかな。列強ですね。それが臨時的に同盟を組んだ、ジョイボーイの一団を倒す為にです。
ではジョイボーイの側は何であるのか。

-ONE PIECE 第470話より引用-
月から来た人達なんだと考えます。
ジョイボーイのルーツは月にある。月から青色の星にやって来て「ある巨大な王国」を建国したのだと思うんです。そして青色の星には存在しない科学力を持っていた。
ここに価値観の違いが生まれたと考えます。
青色の星では当然の価値観が、月から来たジョイボーイには理解できなかった。この価値観の違いが“2つの思想”が衝突する“火種”になったと思うんです。
早い話が、外(月)からやって来て勝手な事をするな!! と。外敵を迎え討つ為に20人の先進国首脳が手を組んだって話なんじゃないかな。ジョイボーイはこの星の価値観を乱す者と見なされた。
【「巨大な戦い」の“火種”】
この様に考えて行くと、ジョイボーイと20人の王達との間で何が戦争の“火種”になったかが浮かび上がって来ると思うんです。その当時の青色の星においての常識とは…

-ONE PIECE 第500話より引用-
奴隷制度などが根付いた「人間の悪い歴史」がまかり通っていたのだと思うんです。それが当たり前の世の中だったんだと思うんです。しかし、そんな価値観は月にはなかった!! って事かな。
ここに“太陽の神ニカ”が絡むのであって。

-ONE PIECE 第1018話より引用-
魚人の歴史は奴隷の歴史というのがあったから、ジョイボーイは特に人魚姫との間で約束をしていた。それを解放しようとして20人の王達と戦ったのではないかな。
支配者からの解放ですね!!
そして、ここからが重要でして…

-ONE PIECE 第507話より引用-
ジョイボーイはルフィと同じく支配に興味などない。ただ支配される者達を自由にしてやりたかった。
しかし20人の王達からすれば、敗北すれば自分達がジョイボーイに支配されると考えたんじゃないかな。それが当たり前の価値観だったから。20人の王達もまたジョイボーイの価値観が理解できなかったのかも。
青色の星が月に侵略される!! と。
こう考えるとですね…

-ONE PIECE 第1084話より引用-
ネフェルタリ家が20人の王達に入っている事も分かって来ると思うんです。リリィ女王もまた、その当時の価値観に染まっていたって事じゃないかな?と。
アラバスタ王国では奴隷制度などなかったのかも。しかし、敗北すれば侵略を許し支配されてしまうと頭にあれば戦ったと思うんです。国民を守る為、だとかね。
しかしリリィ女王は、どこかの時点でジョイボーイの真意を知った。それはもう滅ぼしてしまった後かも知れない。それでも19の王達を裏切る事に決めたんじゃないかな?と。
当時の世界の倫理観がポイントかも!!
「巨大な戦い」の“火種”と支配権である。
ジョイボーイは、勝者が支配するという価値観を壊したかった。20人の王達は敗者となって支配される事を恐れた。敗者は支配されるべきというのが当時の世界の価値観だったから。

-ONE PIECE 第908話より引用-
勝者であり聖地マリージョアに移住した19人の王達は世界の支配権を確立した。何ら価値観は変わっていない。“空白の100年”の前と少しも変わっていない。
今や世界政府は170にも及ぶ国の“半植民地化”に成功した。一応は独立した主権を認めてはいますからね。完全な植民地ではないです。
こういう事なんじゃないかな。
【この世の全てをそこに置いてきた】

-ONE PIECE 第1話より引用-
ロジャーが死に際に「この世の全てをそこに置いてきた」との言葉を残していました。これが海賊を海に駆り立てたのです。
では「この世の全て」とは何であるのか。
ペコムズが同じ言葉を発しているんです。

-ONE PIECE 第827話より引用-
世界中の全種族が差別なく暮らせる国である“万国(トットランド)”について「この世の全てだ」と称していたんですよね。ただし不完全ですし、ビッグ・マムはプリンを差別してました。
ジョイボーイこそが「全種族が差別なく暮らせる世界」(=この世の全て)を到来させ、この世界を夜明けに導こうとしたんじゃないかな。
それをロジャーもしたかったが… 「そこに置いてきた」と。ジョイボーイの夢は叶えられず置いて来たから探してみろ、と。こう言っていたのであって。

-ONE PIECE 第972話より引用-
800年の時を超えて現れたジョイボーイ(=ルフィ)が“ひとつなぎの大秘宝”を見つけ出し、モモの助(プルトンの解放)としらほし姫(ポセイドン)と協力して世界を夜明けに導く。
もはや誰に支配される事なく、差別のない世界がやって来る。その為に「世界中を巻き込む程の“巨大な戦い”」に挑む事になる。このストーリーじゃないかな?
最後に世界政府の思想は善か悪か。
悪に決まっている、と僕は思います!!!
どうなって行くんでしょうね?

コメント
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支配されている者を自由に、ということは諒解できまして、更に支配者をも誰かを支配する(している)ということから自由にしちゃったりなんかしちゃったりして!
フランス革命では支配者層とか貴族とかドイヒーな目に遭ったけど、全部まるごと救っちゃうの・か・な
なんつって
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支配されている者を自由に、ということは諒解できまして、更に支配者をも誰かを支配する(している)ということから自由にしちゃったりなんかしちゃったりして!
フランス革命では支配者層とか貴族とかドイヒーな目に遭ったけど、全部まるごと救っちゃうの・か・な
なんつって
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勝者が正義が天竜人の信念なら勝った歴史に後ろめたい事は無いんだから隠蔽する必要も無いはず
イム様や五老星が知られたくない事ってなんだろうと想像してみる
さらにベガパンクが言うように、「理想」同士の対立による戦争で、片方が正義でもう片方が悪と結論付けない、という事なんだから、イム様自身を含む彼らの同胞は、「支配される側」だった時期があり(それも長期間)、おそらく「奴隷」か、それに近い扱いの身分だったのでは
それを知られると自分たちの支配の根幹が崩れてしまうので、それだけは避けたいから焦る
今の天竜人がやっている悪行は、かつて自分たちが受けていた仕打ちかも
だからベガパンクは、現状を鑑みてもなおイム様や五老星を悪と断じる事が出来ないのでは?
天竜人の側が支配される政治体制を良しとする「理想」と、天竜人の側が支配する政治体制を良しとする「理想」の戦いだったのでは
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勝者が正義が天竜人の信念なら勝った歴史に後ろめたい事は無いんだから隠蔽する必要も無いはず
イム様や五老星が知られたくない事ってなんだろうと想像してみる
さらにベガパンクが言うように、「理想」同士の対立による戦争で、片方が正義でもう片方が悪と結論付けない、という事なんだから、イム様自身を含む彼らの同胞は、「支配される側」だった時期があり(それも長期間)、おそらく「奴隷」か、それに近い扱いの身分だったのでは
それを知られると自分たちの支配の根幹が崩れてしまうので、それだけは避けたいから焦る
今の天竜人がやっている悪行は、かつて自分たちが受けていた仕打ちかも
だからベガパンクは、現状を鑑みてもなおイム様や五老星を悪と断じる事が出来ないのでは?
天竜人の側が支配される政治体制を良しとする「理想」と、天竜人の側が支配する政治体制を良しとする「理想」の戦いだったのでは
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価値観は歴史の状況に応じて人間が作る
善悪は戦争でひっくり返ってきたし
正義も立場等によって変動する
時に悪人と判断された者たちにも正義はある
みたいな下地を丁寧に描いてきた作者だし
今回も善悪は分からないと言わしめた以上、
たとえ火種が分かっても誰が善VS悪みたいな構造におだっちがするとは考えにくいな
まだ正義VS正義の方が想像しやすい
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価値観は歴史の状況に応じて人間が作る
善悪は戦争でひっくり返ってきたし
正義も立場等によって変動する
時に悪人と判断された者たちにも正義はある
みたいな下地を丁寧に描いてきた作者だし
今回も善悪は分からないと言わしめた以上、
たとえ火種が分かっても誰が善VS悪みたいな構造におだっちがするとは考えにくいな
まだ正義VS正義の方が想像しやすい
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巨大な王国と連合軍。そもそも、どっちが勝ったのかよく分かりませんね。
分かっていることは、ジョイボーイが負けたということとワノ国の職人が彼の謝罪文を掘って魚人島に届けたことぐらい。
仮に巨大な王国が勝った場合、前提が崩れ、のちの世界政府になる連合軍を乗っ取ったとも推察できます。そうすれば、イム様の前に降伏の証として剣が突き刺さっていたのも説明できます。
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巨大な王国と連合軍。そもそも、どっちが勝ったのかよく分かりませんね。
分かっていることは、ジョイボーイが負けたということとワノ国の職人が彼の謝罪文を掘って魚人島に届けたことぐらい。
仮に巨大な王国が勝った場合、前提が崩れ、のちの世界政府になる連合軍を乗っ取ったとも推察できます。そうすれば、イム様の前に降伏の証として剣が突き刺さっていたのも説明できます。