エルバフで信じられる神には“エルバフの神”と“太陽の神”の2つが出ています。この2つの存在がエルバフ編のプロット(物語の筋)を大きく変える事となったと考えます。
“エルバフの神”と“太陽の神”の設定について今回は!
エルバフに行かないルート
一昨年のジャンプフェスタでの尾田先生からのメッセージ。もしもルフィ達がエッグヘッドを無事に出たなら行くだろう島。そこには行かないルートも考えた… とありました。
あながち冗談ではなかったのかも。
それが“太陽の神”の設定追加だと考えていまして。
少なくとも“エルバフの神”が登場するリトルガーデン編において“太陽の神”なんてものは設定されていなかったと考えています。そして後から設定された“太陽の神”に、“エルバフの神”の方を合わせなければならなくなった。
それによりエルバフ編の筋書きを大幅に変更せざるを得ず、行かないルートを選ぶ道を考える事になったのではないかな?と。しかし行かないとなるとリトルガーデン編が意味不明になってしまう。
こういう裏事情があったのかも?
当初の“エルバフの神”の設定
出典:ONE PIECE 第116話|尾田栄一郎|集英社
そもそも“エルバフの神”というのは武神や軍神であって、北欧神話におけるオーディンが設定されていたのだと僕は考えていまして。解放の戦士という“太陽の神”とは全く違う設定だったと考えます。
それはドリーのセリフの「エルバフの神は常に正しき者に加護を与え 正しい奴を生き残らせる」の部分でして。それはつまり勝者こそが正義の理論であってですね。
出典:ONE PIECE 第556話|尾田栄一郎|集英社
元天竜人ドンキホーテ・ドフラミンゴの論理と非常に似ているんですね。これが僕にはよく分からない部分だったのです。どう折り合いをつけるのかとても興味がありました。
ややもすると“エルバフの神”は世界政府側の論理に立つ神にもなり、“太陽の神”とは正反対の位置付けともなりかねません。そうなると少し都合が悪そうですよね。
“エルバフの神”は“太陽の神”の解釈の1つ
そこで“エルバフの神”と“太陽の神”のすり合わせが必要になったと考えます。どうにかして“エルバフの神”というのを“太陽の神”の方へ引っ張って来なければならなくなったのではないかな。
そこで考え出されたと思われるのが──
出典:ONE PIECE 第1136話|尾田栄一郎|集英社
エルバフでは“太陽の神”について様々な解釈がなされているという設定です。“解放の神”と言う者もいれば「支配者」と言う者までいるんですよね。
新巨兵海賊団のロードには、“太陽の神”となって世界を支配する事は誰もが持つ夢とまで言わせているんです。彼だけが特別じゃない。そう考えるエルバフの戦士は少なくないって事なんですね。
これにより上記の“エルバフの神”というものを、“太陽の神”の解釈の1つに落とし込む事に成功できるのです。時の権力者の解釈によっては、かつて“新世界”を制圧したという過去も矛盾しません。
出典:ONE PIECE 第118話|尾田栄一郎|集英社
尚且つ 100年前に世界を震撼させたというドリー&ブロギーについても、一般市民への被害はなかったとできますからね。彼らが暴れ回ったのは海賊(悪人)のアジトだったという話にもできそう。
出典:ONE PIECE 第1151話|尾田栄一郎|集英社
それでもリトルガーデン編の時と第1151話のドリーのセリフの整合性については少々苦しいところがあるんですけどね。戦争の時代を呼び起こす事については反対の立場だった、とできるのかな…(汗
あとは、これからルフィが実際に“太陽の神”として現れてエルバフを解放すれば、「“太陽の神”=“解放の神”」という解釈で統一されるのだと思うんです。
元々のエルバフ編のストーリー
これからエルバフの戦士達が絶望し“太陽の神”の到来を期待。満を持して“太陽の神”であるルフィ(&ロキ)が現れる。それにより“太陽の神”に対する解釈が統一。
これが僕の予想するエルバフ編のストーリーなのですが、元々は違うストーリーが練られていたのだと考えているんです。神の騎士団やイムが登場するなんて話じゃなかったのかも。
どの時点で“太陽の神”という設定が出て来て、それがルフィの能力に当てはまる事になったのかは分からないです。分かるワケがないんです(笑
そこでエルバフ編を読んでいて思うのが──
出典:ONE PIECE 第1134話|尾田栄一郎|集英社
ハラルド王の改革というのは当初から考えられていた設定なのか?というものなんですね。
そして現時点で判断するのは早いのですが、ロキがローラに求婚した事について一切出て来ない事です。ナミも全く触れないんですね。「私はロキとかいう怪物には興味ないの」と言ってます。あのローラに求婚した人なのよ?
ホールケーキアイランド編のビッグ・マムの過去編でエルバフが描かれ、そこで太陽への感謝(冬至祭)が出るんですよね。そしてマザー・カルメルの言葉とロキもです。
ハラルド王の改革というのは、カルメルの説く「略奪より交易」と同一のものです。関連があるのかも知れませんが、今のところ全く言及がないんですね。ここも気になるワケでして。
“太陽の神ニカ”が物語に登場するのは次のワノ国編です。
ホールケーキアイランド編が終わり、ワノ国編~エッグヘッド編が描かれる中でハラルド王とロキのストーリーというのが、当初から用意されていたものから変更になったのではないかな?と。
そこで、そもそも“エルバフの神”というのは世界政府側の論理に近いという話を持って来るとですね。ハラルド王が世界政府と通じているかの様な今の設定も遠からずで──
出典:ONE PIECE 第1137話|尾田栄一郎|集英社
当初はハラルド王が敵ボスであり、エルバフを支配する者だったもかも。それはこれまでにもよくあるストーリーですよね。国王が悪であり、その支配体制から国民を解放するというもの。
そこに絡めて“エルバフの誇り”をかけて戦うというストーリーだったのかな。もっとウソップが前に出て来る話だったとは思うんです。もうここが最大の変更点だと考えています。ウソップの物語だったと思うんですよ!
まだこれからウソップの活躍はあるかもですけどね!
しかしながら今のところリトルガーデン編が布石となるストーリーになっているとは言いがたくて。ドリー&ブロギーが悪魔化して“不死の体”を持つ事になったんだけど…
出典:ONE PIECE 第117話|尾田栄一郎|集英社
それならそれでエルバフの地に受け継がれる永遠の宝、名誉ある死についても出て来ないといけない様な気がするんです。ここにウソップの夢の実現が絡んで来ると思ってたんです。
もちろんこれから出て来るかもですけどね!!
ロキのローラへの求婚だって、後からナミが「そういえば忘れてたけど…」と言及する事になるかも知れませんもんね。どうなって行くのか見守りたいところ。
もちろんストーリーが変更されたという考えは間違いかも知れませんしね。僕はエルバフ編を楽しく読めてますんで、不満があって書いた記事ではありません。これは間違いない!!
そして、こう書くと“太陽の神ニカ”の設定について色々とヤヤこしい話になるかも知れませんけど。僕はルフィのギア5は気に入ってます。ニカは大好きですよ!
ひとまずエルバフ編の続きを楽しみたいです!!











コメント
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
「勝った者が正義」という思想と「神は正しい者を加護する」という信念は似て非なるものなのでドフラミンゴのセリフとエルバフを同じように考えるのはちょっと違うかなーという感想です
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
「勝った者が正義」という思想と「神は正しい者を加護する」という信念は似て非なるものなのでドフラミンゴのセリフとエルバフを同じように考えるのはちょっと違うかなーという感想です
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
コメントありがとうございます サミーさん
なるほどです!!
色んな考え方ができますもんね!!
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
コメントありがとうございます サミーさん
なるほどです!!
色んな考え方ができますもんね!!