「四皇」赤髪のシャンクスが“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”を奪りに行こうと決めたのはワノ国近海での事。それまでは獲りに行こうとしていなかったのです。バギーの証言からもそれが分かります。
どうして急に方向転換したのでしょう。
その決断の裏にはルフィがいるハズなのです!
シャンクスの心の変遷
シャンクスは元ロジャー海賊団の“見習い”でした。ロジャー海賊団が4つの“ロードポーネグリフ”を揃え、最後の島(ラフテル)の場所(地点)を導き出した時の事。
出典:ONE PIECE 第967話|尾田栄一郎|集英社
同じく“見習い”だったバギーが高熱を出してしまう。
最後の島(ラフテル)への航海はドクターストップ。その看病に買って出たのがシャンクスであり、“見習い”の2人は最後の島(ラフテル)には行っておりません。
この時 シャンクスが「行くんだったら おれ達はいつか自分の船で行くよ!!」と告げておりました。これをバギーも聞いていたみたいで、その言葉を後々まで覚えていました。
この1年後、ロジャーが処刑されたローグタウンで再会を果たした2人。「いつか自分の船で行くよ!!」と言っていたシャンクスの心変わりにバギーは失望。
出典:ONE PIECE 第1082話|尾田栄一郎|集英社
ラフテルについて「今の所 目指す気はねェかな」と言うシャンクス。しかし海賊は続けるので「おれと一緒に来いよ!!」とバギーを誘うんですよね。バギーは拒否。捨て台詞をはいて走り去ります。
シャンクスが“海賊王”になるのがロジャー船長の望みだったんじゃねェのかよ。こうまでバギーは考えていた様子です。それだけシャンクスの事を認めていたんです。あのバギーがです。
それから24年後──
出典:ONE PIECE 第1054話|尾田栄一郎|集英社
副船長ベン・ベックマンに、“ひとつなぎの大秘宝”を「そろそろ奪りに行こうか」と持ちかけるんですね。それはつまりラフテルを目指すという事。エルバフで遭遇したキッド海賊団から“ロードポーネグリフ”の写しを奪う。
ここまでがシャンクスの心の変遷です。
“ひとつなぎの大秘宝”及びラフテルを目指すと言ったり、目指さないと言ったり、また時を経て「奪りに行こう」と言ったり。コロコロと言っている事が変わっているんですね。
どうしてこうなっちゃうの?
シャンクスとラフテル
まず最初の心変わり。自分の船で行くと言っていたのに、その1年後には「気が変わった」とラフテルを目指すつもりはないと言い出す。ここには何があったのだろう。
出典:ONE PIECE 第968話|尾田栄一郎|集英社
ラフテルから帰ったロジャーに何やら質問をしていたんですよね。そして何かしらの答えを聞いて泣いていた。それが何なのかは分からないんだけど、ここが1つポイントになっているような気がします。
ロジャーにした質問の答えを聞いた時点で、シャンクスにとって“ひとつなぎの大秘宝”及びラフテルを目指す目的は失われた。知りたかった事は知れた。こう読み取れもするんです。
ここに関連するのかどうかは不明ですが──
出典:ONE PIECE 第1138話|尾田栄一郎|集英社
シャンクスはシャムロック聖の双子の弟であり、天竜人であるフィガーランド家の血筋である事が判明しています。それをシャンクスも知っており、一度聖地にも行っているんですよね。住むのは拒否したそうですが。
これも心変わりの理由かもしれません。
それらが理由となってシャンクスはラフテルを目指そうとはしなくなった。ただし海賊を辞めるつもりはないんですね。つまりラフテルではない、新たな目的を持ったって事。
こういう事だったんじゃないのかな?
バギーの勘違い
シャンクスこそが「次世代の“王”」であり、シャンクスが後に続く事こそがロジャー船長の望みだったのではないか。バギーはそう考えていました。ではロジャーの望みとは何を指すのか。
それはつまりですね──
出典:ONE PIECE 第968話|尾田栄一郎|集英社
海賊団を解散する前にロジャーが言っていた「おれ達を超えていく!!」という誰か。それが“ひとつなぎの大秘宝”を見つける者だとして。シャンクスこそがその人物である。
こうバギーは考えていたって事かもね?
シャンクスからすれば、ロジャー船長が期待しているのは自分ではない事を理解していたんじゃないかな。ラフテルを目指し、“ひとつなぎの大秘宝”を手にするのは自分であってはならない。
出典:ONE PIECE 第999話|尾田栄一郎|集英社
それをすべきは“D”を名に持つ者達であるべき!
決して自分ではないとシャンクスは理解していたのかも。シャンクスの血筋は天竜人なんです。それと敵対した者達というのが‟D”なのです。ロジャーを超えるのは、ロジャーと同じ‟D”を名に持つ者である。
こう考えた上で、その後のシャンクスの冒険を振り返れば、彼が何を目的として海賊を続けていたのかが分かると思うんです。シャンクスは「次世代の“王”」の為に冒険をしていたんですよ。
ここがシャンクスとバギーの考えの相違なんです。
バギーはシャンクスこそが「次世代の“王”」だと思っていたが、シャンクスはそうは思っていなかった。シャンクスはシャンクスで「次世代の“王”」を追い求めた。その誰かの為になろうとした。
それがシャンクスにとっての冒険の目的となる!
フーシャ村へ
出典:ONE PIECE 第1話|尾田栄一郎|集英社
フーシャ村を拠点に旅をして1年以上。
これは12年前の話であって、その1年前にシャンクスはフーズ・フー達CP9が護送する‟ゴムゴムの実”を奪っています。フーシャ村には‟ゴムゴムの実”を持って訪れていたのです。
これは‟ゴムゴムの実”を「次世代の‟王”」に食べさせる為の冒険だったと考えています。つまりシャンクスはフーシャ村を拠点として「次世代の‟王”」を探していたって事になるんです。
その近くに実はいたんですよね?
出典:ONE PIECE 第968話|尾田栄一郎|集英社
ロジャーの息子エースが!!
あのロジャーとレイリーの会話をシャンクスも聞いていた可能性があるんです。ロジャーの故郷は‟東の海”ですから、もしも息子がいるとすれば‟東の海”だと目星をつけたんじゃないかな?
ロジャーを超える「次世代の‟王”」はその息子であるべき。そのまだ見ぬ息子の為に‟ゴムゴムの実”、つまり‟ヒトヒトの実”モデル「ニカ」を用意していた。
もしも見つけ出す事ができたなら、その悪魔の実と麦わら帽子を継承するつもりでいたのではないか。これがそもそものシャンクスの冒険の目的だったのであって。
出典:ONE PIECE 第1話|尾田栄一郎|集英社
その2つをルフィに継承する事となったので、シャンクスの冒険は次の段階へと歩み出す事となる。この流れで考えております。おそらくフーシャ村にはロジャーの息子を探しに来ていたんだよ。
ただし運命はエースではなくルフィを選んだ。
ここが大きなポイントになっていると思うんです。シャンクスが思っていた通りに事が運んでいれば、エースが麦わら帽子を被って‟ゴムゴムの実”の能力者になっていたんだと思うんです。
そうはならなかったんだけど、シャンクスはルフィに「次世代の‟王”」の片鱗を見たって事なんじゃないかな。懸けてみようと思わせるだけのものがルフィにはあった。だからこそロジャーの麦わら帽子を預けた。
そろそろ奪りに行こうか
出典:ONE PIECE 第1054話|尾田栄一郎|集英社
シャンクスが“ひとつなぎの大秘宝”を「そろそろ奪りに行こうか」と言い出す直前、「太陽の神ニカ」となったルフィの写真が使われる手配書を見ています。そしてルフィは「四皇」になってもいます。
- 能力を覚醒させた
- 四皇になった
これが2度目の心変わりの理由だと考えます!
24年前のローグタウンでは目指さないと言っていたラフテルを、今になって目指す事になったんですよね。‟ひとつなぎの大秘宝”はラフテルにあるというのが有力な説なんだから。
いよいよルフィが‟ひとつなぎの大秘宝”を手にするに値するところまで上り詰めて来た。これに呼応しての「奪りに行こうか」ってセリフなんだと思うんです。おれも動こうかな?って事。
それは再会の時が来たって意味ですよね!
ただ再会するだけじゃありません。それならばワノ国に上陸してルフィに会いに行けば良かった。そうしなかったんですよね。重要なのは、そのシチュエーション!
出典:ONE PIECE 第1121話|尾田栄一郎|集英社
シャンクスは‟ひとつなぎの大秘宝”の争奪戦の中でルフィとの再会を果たそうとしている。その激しい戦いの中でルフィと会いたがっている。だからこそ自分も‟ひとつなぎの大秘宝”を奪りに動いた!
シャンクスとしては「超えてみろ」って事なんですよ。
おれを超えて‟ひとつなぎの大秘宝”を手に入れてみせろ。「次世代の‟王”」になってみせろ。そのシチュエーションを作る為にシャンクスも‟ひとつなぎの大秘宝”を狙って動いた。それだけの事なんだと思うんです。
シャンクス自身は‟ひとつなぎの大秘宝”を手にしたいとは思ってはいない。ここは何ら変わっていないと思うんです。彼にそのつもりはないハズだと考えます!
フーシャ村を出て‟新世界”に戻ってからのシャンクスの冒険というのは、ずっとルフィの為の冒険だったんだと思うんですね。それは「ただ待ち受ける」というものであってですね。
出典:ONE PIECE 第432話|尾田栄一郎|集英社
シャンクスが「四皇」として君臨していたのも、ルフィにここまで上がって来いというのを示す為でしかないんだと思うんです。彼はずっと‟ひとつなぎの大秘宝”を狙ってなんていなかった。
世界の均衡と言うのも頭になかったんじゃないかな?
ある程度は“運命”に身を任せていたっぽい。
2年前の時点の「四皇」に‟D”を名に持つ者はおらず、この中に次の時代を到来させられる者などいない。そうシャンクスは悟っていたのかもしれない。そう思えるんですよ。
ルフィとシャンクスの再会
おそらくシャンクスは、戦いの中でルフィと再会するつもりなんだと思うんです。“ひとつなぎの大秘宝”は目指していない。ルフィとの再会の舞台を整える為だけ。
出典:ONE PIECE 第696話|尾田栄一郎|集英社
ルフィの方もシャンクスとは戦うつもりであり、倒すつもりでいる。それでこそ約束が果たせると考えているのかもね。シャンクスを越えてこその“海賊王”。そう第1話で宣言してますしね!
これがどうなるかなんですよね!!
出典:ONE PIECE 第434話|尾田栄一郎|集英社
その運命に黒ひげマーシャル・D・ティーチという、これまた“D”を名に持つ者がどう割り込んで来るのか。必ずや割って入って来るんだと思うんです。
ここにルフィではなくティーチが割り込むのかどうか。
天竜人をルーツに持つがゴール・D・ロジャーの意志を受け継ぐシャンクス。逆に“D”の名を持ちながら、ロジャーの待っている男ではないと言われたマーシャル・D・ティーチ(第576話)。
この2人はブツかる運命にありそうなんですよ。
どうなるんでしょうか?
ルフィはシャンクスと再会できるのだろうか。その前にシャンクスとティーチが激突する事になれば、またそこが運命の分岐点になる可能性があります。予断を許しません!
推移を見守りたいです♪

















コメント
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管理人さん、こんにちは。
>【シャンクスとラフテル】
【そろそろ】奪りに行こうかですから時期を待っていたということなんでしょうな。
たぶんシャンクスは誰かがワンピ―スを手にした後の事まで考えていて、条件が整うまで待っていたんでしょう。
そしてその条件はシャンクスだけでは整えることはできなかった。
もしシャンクスだけで条件を整えるいことができるなら、自分で条件整えてワンピース手に入れればいいんですから。
ただ、それでも何もせず待っていただけなはずないですから、弱いで有名な傘下の海賊たちにも何か意味があるんでしょうな。
>四皇
ちょっと気になったんですが
①シャンクスが先代の四皇を倒し新たな四皇になった
②シャンクスが加わり三皇から四皇になった
一応この2パターンありまして
たぶん①なんでしょうが①だとしたらシャンクスの先代四皇ってどんな奴なんでしょうな。
エースに倒された先代七武海の情報とかも出たし、気になりません?
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管理人さん、こんにちは。
>【シャンクスとラフテル】
【そろそろ】奪りに行こうかですから時期を待っていたということなんでしょうな。
たぶんシャンクスは誰かがワンピ―スを手にした後の事まで考えていて、条件が整うまで待っていたんでしょう。
そしてその条件はシャンクスだけでは整えることはできなかった。
もしシャンクスだけで条件を整えるいことができるなら、自分で条件整えてワンピース手に入れればいいんですから。
ただ、それでも何もせず待っていただけなはずないですから、弱いで有名な傘下の海賊たちにも何か意味があるんでしょうな。
>四皇
ちょっと気になったんですが
①シャンクスが先代の四皇を倒し新たな四皇になった
②シャンクスが加わり三皇から四皇になった
一応この2パターンありまして
たぶん①なんでしょうが①だとしたらシャンクスの先代四皇ってどんな奴なんでしょうな。
エースに倒された先代七武海の情報とかも出たし、気になりません?