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‟黒転支配”による悪魔化のメカニズム

ワンピース 第1164話 ロジャー&ガープの前に現れたロックス(悪魔化) ワンピース考察
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イムの‟黒転支配(ドミ・リバーシ)によって悪魔と化したドリー&ブロギーを始めとするエルバフの戦士達、そしてロックス・D・ジーベック。彼ら悪魔化した者達には何が起きているのか。

とてもよく似た事例を見つけたのですが──。

悪魔化した者達の特徴

ワンピース 第1150話 イムに従えられたドリー&ブロギーとMMA
出典:ONE PIECE 第1150話|尾田栄一郎|集英社

イムによって悪魔化させられた者達の特徴としては──

  • 容姿の変化
  • 巨大化
  • 人格の変化

大きくこの3つが挙げられると思うんです。

鋭い牙、そして背中には黒い翼が生えますよね。まさに悪魔の姿。目もおかしくなります。悪魔の槍(ピッチフォーク)などを手に持つようになりますが、これはロックスには見られませんでした。

あとは巨大化ですね。悪魔化したロックスに対してリンリンが「デカくねェか!?」と驚いていました。巨人族のドリー&ブロギーもさらに大きな体に変化しております。

そして人格の変化です。エルバフの戦士達は誇りを失ってしまっています。そして、‟エルバフの神”など不要などと言い出していたんですよね。これまでとは180°性格が変わってしまったのです。

ワンピース 第1164話 ロックス「くそ... おれが消える!!」
出典:ONE PIECE 第1164話|尾田栄一郎|集英社

ロックスは「おれが消える!!」と表現していましたね。

そして、ロックスの‟心の声”とは裏腹の行動を取るという現象が起きました。これによりロックスの人格は完全に消えてはいないのだが、それとはまた別の人格に体を動かされているのが分かります。

よって人格が変化したというよりは、別の人格に取り込まれてしまったと表現するのが正しいのかもしれません。

悪魔化した者達の口から出る言葉というのは決して本人のものではない。彼らとは別の‟何か”が喋っている。ニューゲートに対して言った「ジャマだ…」(第1164話)というのはロックスの言葉ではない。

こう考えられるワケですね。

人格を取り込まれた動物系の覚醒者

悪魔化した者達に起きている事というのは──

ワンピース 第542話 暴れまわる獄卒獣
出典:ONE PIECE 第542話|尾田栄一郎|集英社

インペルダウンの獄卒獣のような、動物系(ゾオン系)の悪魔の実が覚醒するも人格を取り込まれてしまった者達と同一ではないのか?と。こう考えられるんですね。

容姿の変化、体の巨大化もそうですしね。ミノタウロスは人の言葉を話さず、ルフィに倒された時などは「モ゛ォオ~~~」と牛の鳴き声を発していたんですよね(第532話)。その人格は‟ウシウシの実”に取り込まれていたっぽい。

獄卒獣はサディに従順、悪魔化した者達はイムに従順。ここも取り上げるべき事象なんでしょうかね。でも獄卒獣は別にサディに覚醒させられたワケでもないんでしょう。これは調教の賜物でしょう。

人格を取り込まれた動物系の覚醒者について考えれば、イムによる悪魔化のメカニズムも分かって来るのかもしれない。こう僕は考えたのです!

‟黒転支配”による悪魔化のメカニズム

ワンピース 第385話 悪魔の実に宿る‟悪魔”
出典:ONE PIECE 第385話|尾田栄一郎|集英社

悪魔の実にはそれぞれ‟悪魔”が宿っている。

悪魔の実を食べる事でその‟悪魔”が体に憑依する。これが能力者になる仕組みなんですよね。能力者を食べる事で‟悪魔”が乗り移って来たのがリンリン(ビッグ・マム)。

悪魔の実も能力者も‟悪魔”が宿っている点では同一。

そしてゾオン系の悪魔の実には「意思」が宿る事が分かっています(第1044話)。だからこそ‟物”が能力者になったとしても意思を持つワケですよね。その技術については不明なれど。

ゾオン系の能力が覚醒した場合に人格を取り込まれてしまうのは、その意思を持つ‟悪魔”が体を支配してしまうのが理由だと考えられるんですね。ミノタウロスを動かすのは「‟ウシウシの実の悪魔”の意思」なんだね。

おそらくイムによって悪魔化させられた者達には‟悪魔”が入り込んでいるんだよ。ロックス達はその‟悪魔”に取り込まれてしまった。その人格は‟悪魔”のもの。ただし自身の意思も残ってはいる。

そこでイムがしていた事を思い出すと──

ワンピース 第1150話 ‟悪魔契約(アー・クワール)”
出典:ONE PIECE 第1150話|尾田栄一郎|集英社

(ロックスの時にはすっ飛ばしていましたが)‟悪魔契約(アー・クワール)”をされた時に体に‟悪魔”が憑依したんだと考えます。この瞬間から体に‟悪魔”が宿ったのかな。能力者が悪魔の実を食べたような事。

そして続く‟黒転支配(ドミ・リバーシ)”というのが、ゾオン系の能力者で言うところの覚醒になるでしょうか。‟悪魔”が人格を取り込もうとして来る。

ワンピース 第1164話 イム「終わらせろ!!」「‟デービーの夢”を!!!」
出典:ONE PIECE 第1164話|尾田栄一郎|集英社

どうにか抗っていたロックスでしたが、イムがバリバリと覇気を込めたところでもうダメだったんですよね。最後は力尽くで悪魔化させられてしまったのです。

それでも自らの人格を少なからず残し、ロジャーとガープに頼みを伝える事ができたロックスは、それだけ強固な意思を持っていた。こう考えられるんですね。

ルッチなど人格を取り込まれず能力を覚醒させるのに成功した者というのは、能力の‟悪魔”を抑え込めるほど強さがあった。それは肉体と精神の両面の強さがあったという事なんでしょう。

ならば人格を取り込まれてしまった者というのは、もう体から‟悪魔”に出て行ってもらわないといけないのかな。

能力者ならば‟死”になるんでしょうから、イムに悪魔化させられた者も同じく‟死”という事になるでしょうか。死ぬしか‟悪魔”からは逃れられない?

ただし、2人の悪魔化させられた者に挟まれただけで、その者も悪魔化するという意味不明の設定がありますよね。リバーシ(オセロ)のルールに準じた設定。これは助かる道の提示の為にもうけられた設定だと思うんですよ。

出典:ONE PIECE 第1044話 第1130話|尾田栄一郎|集英社

2人の太陽の神(ルフィとロキ)で挟む事で反転させる事ができるんだと思うんですね。太陽の神は「白」なのであって、悪魔化させられた者の「黒」に対する存在なんだと考えます。

よってドリー&ブロギーなどは助かるんだと思うんです。

しかし38年前のゴッドバレーには2人の太陽の神が存在しない。ロックスを助ける術はなかった。ロックスとしても死ぬしかイムの命令に抗う方法はなかったって事になるのかな?

まとめ

イムによって悪魔化させられた者達というのは、ゾオン系の能力を覚醒させるも人格を取り込まれた能力者と同じ事が起きていると考えています。

その体に‟悪魔”が宿っており、それに人格を取り込まれているという事。ドリー&ブロギーやロックスの容姿の変化も巨大化も、獄卒獣みたいなものと考えれば分かると思うんですね。

つまりイムは‟悪魔”を従えており、それを任意の者に宿す力を持っているという事になるんです。その宿す方法とは、その相手を傷つけて無理やり‟悪魔”に血を捧げさせているのでしょう。

このイムの力についてはまた別で考えたいです。

能力者は‟死”をもって体から‟悪魔”が抜けます。同じく悪魔化した者も死ぬしか‟悪魔”を追い出す事はできないのかもね。しかし太陽の神ならば何とか救ってあげられるのかも。

このように僕は考えています!

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