第1131話でエルバフの「呪いの王子」ロキに懸けられた懸賞金額が判明しました。なんと26億ベリー! ただし「世界政府特別懸賞金」とあります。
果たして「世界政府特別懸賞金」とは何を意味するのか。ロキには何があると言うのでしょう。世界政府の狙いについて考えます!
世界政府特別懸賞金とは
出典:ONE PIECE 第801話|尾田栄一郎|集英社
「世界政府特別懸賞金」というのは、ドレスローザ事件後にサンジに懸けられたものと同一であると考えています。それはつまり「ONLY ALIVE(生け捕りのみ)」ということ。
それまではサンジの手配書も他と同じく「DEAD OR ALIVE(生死問わず)」だったんですよね。しかも際立った危険度を示したワケでもないのに一気に1億ベリーもアップしたのです。
サンジの手配書が変わったのはヴィンスモーク家の要請を受けてのものだったんですよね。シャーロット家との結婚の話がまとまったからです。急いで生け捕りにしてもらう必要があったのです。
まだ当時は世界政府加盟国だった「ジェルマ王国」が世界政府、あるいは海軍本部に要請してサンジの手配書を変えさせたのでしょう。増額された懸賞金はもちろんヴィンスモーク家が持つ。
そしてロキの場合は世界政府による要請であって──
だからこそ「世界政府特別懸賞金」なのであり、生け捕りできたなら世界政府から26億ベリーが支払われますって事なんだと思うんですね。手配するのは海軍本部なんでしょうけど。
神の騎士団への勧誘
ロキに「世界政府特別懸賞金」が懸かっているのが明かされたのが第1131話。第1134話でエルバフに‟神の騎士団”の2人がやって来ます。シャムロック聖と軍子宮ですね。目的はロキ。
出典:ONE PIECE 第1136話|尾田栄一郎|集英社
ロキを‟神の騎士団”に勧誘するのが目的でした。
しかも「‟神”に昇格できる」という破格の条件付きです。こんな事は「切望しても叶わぬ夢」だそうです(第1137話)。これはつまり天竜人にしてあげるって事なんですよね。
ロキは拒否。交渉は決裂です。
それだけではなくロキが脅しの文句(この鎖が外れた時にゃあ)を言うものだから、シャムロック聖は抜刀。ケルベロスを差し向けて「生きていられたら」と言い、殺害も辞さない行動を取るんでしたね。
こういった疑問が浮かぶのですが──
ロキが‟神の騎士団”にならないと言うのなら不必要とも解釈できるんですね。つまり世界政府はロキを‟神の騎士団”に入れるために生け捕りにしたかった。それを拒否するのなら死んでも構わない。
そして作戦を変えましょうって事だったんですよね。
もうロキをどうこうしない。
出典:ONE PIECE 第1138話|尾田栄一郎|集英社
エルバフの戦士共の子供達を使いましょうとなった。
それはエルバフの戦士達を世界政府の指揮下に置くという目的のためです。つまり元々はロキを生け捕りにして‟神の騎士団”に入れる事が、エルバフを世界政府の指揮下に置くための策だったって事になるのです。
なぜロキを‟神の騎士団”に入れればエルバフを指揮下に置けるの?
世界政府の狙いとは
出典:ONE PIECE 第1168話|尾田栄一郎|集英社
世界政府(イム)は14年前にハラルドにしたのと同じ事をロキを使ってしたかった。これに尽きるんだと思うんです。ロキを‟神の騎士団”に入れるというよりも「深海契約」を交わしたかったのかも!
あくまでも「‟神”に昇格」というのはエサだったのでは?
ロキと「深海契約」を交わせば命令に服従させる事ができます。もう‟五芒星(アビス)”はハラルドが作ったものが「王の間」に残っています。それ以降の事をロキにさせれば良い。
これが世界政府(イム)の思惑であって。
そのハラルドがしくじった現場にロキはいたのです。彼は事件の当事者なのです。そこでハラルドにはロキという息子がいるのをイムが掴むような事があったんじゃないかな?
ハラルドにはもう一人ハイルディンという息子がいるのだが、事件の日には海に出ているんですよね。よって世界政府はハイルディンについてはノーマークだったって事なんじゃないかな?
シャンクスに救われていたロキ
出典:ONE PIECE 第1145話|尾田栄一郎|集英社
ロキは‟神の騎士団”の存在を知っていました。しかし海外で暴れていた時期には遭遇していなかったと説明していました。遭遇するほど進撃していたならもう「世界の王」になれてるって話でしたね。
もしも遭遇していたなら、その時に彼は生け捕りにされていた可能性もあるんです。もちろんロキの実力なら蹴散らしていた可能性もあるんですけどね。
その最悪の可能性を消していたのがシャンクスなんでしょ?
今から6年前にロキはシャンクスに捕まっているんです(第1136話)。これってロキが‟神の騎士団”と遭遇してしまうくらい進撃するのを阻止するためであって。
出典:ONE PIECE 第1152話|尾田栄一郎|集英社
14年前のあの日── 手遅れになってしまってハラルドを救ってあげられなかったシャンクス。この時の後悔があったからこそ、たとえロキに恨まれようが何としても世界政府からエルバフを守りたかった。
こういった話の流れになっているのではないかな?
14年前の事件の背後に世界政府がいるのが分かっていたロキ。しかしハラルド王殺害の罪を被って留置場に入ったので、すぐさま世界政府に対して恨みを晴らしに行く事はできなかった。
ようやく世界政府に攻め込もうと海に出たなら、シャンクスがやって来て恨みを晴らす事ができなくされた。こういう事があったのなら、ロキのシャンクスの対する怒りは如何ほどだろうか。
しかし実はロキはシャンクスに助けられていたんだ、と。
世界政府はロキ単身でどうこうできる相手ではない。
こんな感じではないかなぁ。
まとめ
ロキに懸けられていた「世界政府特別懸賞金」というのは、世界政府がロキを‟神の騎士団”に入れるために「生け捕り」を目的とした特別な懸賞金だと考えています。
それは14年前にハラルドで失敗した策をロキに仕掛けるため。
ロキを‟神の騎士団”に入れるには「深海契約」を交わす事になります。そうなればイムの命令に服従しなければならなくなるのです。それにより世界政府がエルバフを支配するのが目的。
6年前にロキは世界政府に捕まる恐れがあった。それを食い止めたのがシャンクスであって。世界一の強国エルバフに磔にされていた事が、結果的にロキを世界政府から守る事に繋がっていた。
このように考えてみましたが──
さて、どういう事になっていたんでしょうね?











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