週刊少年ジャンプ2026年1号に掲載された「ONE PIECE」第1167話の考察!
扉絵は読者リクエストです。
「本を泥棒しようとしたネコを叱っているけど怒っていないゲンさんとノジコ」
本を泥棒したネコ(=泥棒猫)を見てナミ(異名:泥棒猫)を思い出してしまい、ゲンさんもノジコも叱りはするんだけど怒れない。ゲンさんなんて泣いちゃってるよ。
本屋の主人からすれば、駐在なんだろ!捕まえてくれよ!だ (笑
では本編です!
タイトルは‟イーダの息子”です!!
Contents
主に海賊船を襲う魔物
ゴッドバレー事件の5年後(今から33年前)──
沖に出ていた人が海賊に出くわしたと思ったら、その後ろの霧の中からデカい人影が現れたのを見た。そう話しています。その人は海賊に襲われそうなところを救われたのでしょう。
出典:ONE PIECE 第1167話|尾田栄一郎|集英社
人影の正体はハラルドです!
その海域は「霧の深い海」であるそうですが、‟魔の三角地帯(フロリアン・トライアングル)”とは違うみたいですね。ただし‟グランドライン”の前半の海であるのは間違いなさそう。
なぜなら「‟巨人族”すら見た事もない者が多い海」と説明されているから。
ハラルドがそういう事をしていたのは‟1000年分の償い”のため。陰ながら海軍の援軍のためと働いていたのです。(間違えて漁師を襲ってしまってもいますけどね)
ハラルドが現れるのが深い霧の中であるのは「その行為が凶暴な巨人族というイメージにつながる」からだと思われます。そうはさせたくない。だから陰ながらの援軍になるのだが、‟魔の三角地帯”の伝説とはつなげたくない。
こういった作劇の裏事情が見え隠れしますね。
ロジャー海賊団の世界一周
ハラルド王が霧の中から現れる魔物をしていた頃、ゴッドバレー事件で散り散りになった元ロックス海賊団の海賊達もまた暴れまくっておりました。こちらは‟新世界”でしょうね。
事件から十数年で全盛期を迎え、それぞれが‟時代の顔役”となってゆく。
出典:ONE PIECE 第1167話|尾田栄一郎|集英社
そんな中、主に‟ナワバリ争い”に執着する海賊達を押しのけてロジャー海賊団が「世界一周」を成し遂げる。ロジャーは‟ナワバリ争い”なんて何ら興味がなかった。こういう事なんですね。
‟ナワバリ争い”なんてつまらない事に執着している奴らを尻目に、ロジャー海賊団はもっとデカい宝を目指して冒険をしていた。
こういう話であってですね、
‟時代の顔役”(後の四皇)が‟ナワバリ争い”をしてくれていたお陰で、ロジャー海賊団は「世界一周」ができたんですよって意味じゃありませんよ。
全く意味合いが違ってきますからね! 笑
ハラルドが‟神の従刃”の地位を与えられる
ロジャーの公開処刑が行われて「大海賊時代」が幕開け。その今から24年前にハラルド王は「正式に‟聖地”への昇階が許可」されます。聖地マリージョアまで上がって来て良いですよって事ですね。
どうやって入ったのかは不明ですが、ハラルドは五老星のいる「権力の間」に招かれています(彼が通れるサイズの扉があるんでしょう、たぶん 笑)。
出典:ONE PIECE 第1167話|尾田栄一郎|集英社
そこで「浅海契約」というのを結ばされ、‟神の従刃”の地位を与えられる事になりました。‟神の従刃”というのは‟神の騎士団”の下部組織に当たるんでしょうね。
そのマークは「浅海契約」を結んだ印であり、それと同時に‟神の従刃”の地位を与えられた証でもあるんでしょうね。ハラルドにとってはとても光栄の事です。
出典:ONE PIECE 第1140話|尾田栄一郎|集英社キリンガム聖の腕章のマーク
‟神の騎士団”がつけているマークはまた少し違っていて、こちらは「深海契約」を結ぶ事で与えられるのだと思われます。キリンガム聖の腕章にあったマークですね。
そしてマークと聞けば「五芒星(アビス)を通れる者」です。何らかのマークを持たない者はアビスを通る事はできない。こういう話でしたね(第1140話)
出典:ONE PIECE 第1140話|尾田栄一郎|集英社ソマーズ聖の左ひじのマーク
それはハラルドやシャンクスの左腕に見えたマークではなくて、ソマーズ聖の左ひじに見えていたマーク(タトゥー)の方だと考えています。コチラの方がハッキリ言って‟悪魔の呪い”っぽいんですよ。
3段階の‟契約”
出典:ONE PIECE 第1167話|尾田栄一郎|集英社
五老星が言うには、‟契約”には3段階あるそうですね。
- 浅海契約
- 深海契約
- 深々海契約
そして「深海契約」と「深々海契約」については13人のみ。それは「本物の‟神”との契約者」という事なので、直接イムと契約を結ぶんでしょうね。
13人だけに限られるのには理由がありそうですね。
やはり軍子の昇格の陰で降格した者がいるのかな?
あとは3つの‟契約”の違いですね!
- 五老星と交わす契約(イムの存在は知らされない)
- わずかな‟結”(まだよく分からない)
- 神の従刃の地位を与えられる
- イムと交わす契約
- 神の騎士団になれる8人だけに許される契約
- 不死身の体を得る
- アビスを出現させる事ができ、それを通る事ができる
- イムと交わす契約
- 五老星になれる5人だけに許される契約
- 不死身の体に加えて不老になる
- アビスを出現させる事ができ、それを通る事ができる
こんな感じですかね? 今のところ。
五老星の「不老不死」はイムと「深々海契約」を結ぶ事で得られるものっぽいですよね。その強大な力と世界最高の権力を与えられる代わりに、その首根っこをイムに握られてしまう。
契約のレベルが上がるほど力が与えられるのだが、それと比例してイムから逃げられなくなる。まだ「浅海契約」のうちはマシって感じなのでしょう。
ロキと電伝虫とモサ公
出典:ONE PIECE 第1167話|尾田栄一郎|集英社
‟神の騎士団”の団長となっていたフィガーランド・ガーリング聖。彼はあまり頭が良くないみたい。ハラルドに‟神の従刃”の地位を与えたイムの意図に全く気づいておりません。
さて、注目すべきはコレの後なんです!
用があったら呼ぶよ
出典:ONE PIECE 第1167話|尾田栄一郎|集英社
長距離の‟電伝虫”を持ってろ
この時に持たされた‟電伝虫”というのが──
出典:ONE PIECE 第1134話|尾田栄一郎|集英社
ロキが持っていた‟雪電伝虫”に繋がるのかもね!
それを何らかの経緯でロキが手にしていたのなら、その電伝虫は本来「世界政府とのホットライン」だった可能性が出て来るんですね。ならば「モサ公」とは何者なんだ?って話になるんだけど。
出典:ONE PIECE 第1167話|尾田栄一郎|集英社
ハラルドとネプチューンが勝手に縁談を決めていて、その会話の中で「モサモサした娘」というのが出て来るんですね。それはしらほし姫の事なんです。
この可能性が急浮上しました。
しらほし姫はチャルロス聖に襲われており、もう一度リベンジで襲われていました。ロキの「一度取り逃がしたバカは再起不能にしねェと復讐に来るんだ」の話とも合致します。確かに恐怖体験でした。
それはそうなんだけど…
しらほし姫からかけているのもどうなんだろう。
まだよく分かりませんが可能性は十分あります!
シャンクスとフィッシャー・タイガー
出典:ONE PIECE 第1167話|尾田栄一郎|集英社
15年前の起きた「聖地マリージョア襲撃事件」にて、フィッシャー・タイガーは‟左目に包帯を巻いた男”と出会っていました。それは実はシャンクスだったんですね!
タイガーは‟神の騎士団”が立ち塞がって来たと思い攻撃しています。そしてシャンクスが巻いていた包帯を取ってしまう。それでシャンクスの顔から血が飛んでいるんですよね。
そしてシャンクスの方も攻撃しているのですが、それはタイガーがつけられていた手錠(爆弾入り?)に対する攻撃でした。さらに武器庫の場所を教え、鍵は開けてあると告げています。
タイガーによる奴隷解放はシャンクスの助けがなければ成功していなかったのかもしれない。それを示す描写になっています。そしてシャンクスの左目の傷がついた時期を知らせてもくれます。
出典:ONE PIECE 第434話|尾田栄一郎|集英社
シャンクスが黒ひげティーチに傷をつけられたのは15年前! 後述しますが、シャンクスは‟神の従刃”の地位を与えられていました。問題は黒ひげティーチと戦った時のシチュエーションです。
当時ティーチ(35歳)は「白ひげ海賊団」に所属しておりますが、シャンクスは傷を受けた経緯について「‟白ひげ”は知らないもの」として説明しています。その現場に‟白ひげ”はいなかった可能性があります。
まだ15年前だったという事しか判明していません。
シャンクスとハラルド
第1152話でシャンクスが話していた通り、聖地でハラルドと会っていました。ただし「少し仲良くしてた」って言える風な感じには見えないものでした。
出典:ONE PIECE 第1167話|尾田栄一郎|集英社
ハラルドはシャンクスの顔に見覚えがありました。
それはシャムロックと初めて顔を合わせた時にも感じたそうです。それはつまり、ハラルドはロジャー海賊団と接触しているって事なんですね。ロジャー海賊団にいるシャンクスを見ている!
これに対してシャンクスは「知らねェよ」と言ってます。言葉通り受け取れるワケがありません。シャンクスにも覚えがあるんでしょう。ただし正直に告げるワケにはいかない!
シャンクスは自分が天竜人でありフィガーランド家である事を世界政府側から知らされたのではないのです。ロジャーの側だってシャンクスが天竜人の子供なんて知れるハズがなかったのです。
どういう経緯で知るんですか?
出典:ONE PIECE 第968話|尾田栄一郎|集英社
おそらくは、ラフテルから帰って来たロジャーにした質問の答えを聞いた時なんです。自分のルーツを知るような質問って何なんでしょうね?
ともかくシャンクスは身分を隠して忍び込んでいます!
シャンクス聖
出典:ONE PIECE 第1167話|尾田栄一郎|集英社
いくら潜入していると分かっていても、「シャンクス聖」というのを見ると少なからずショックを受けてしまいますね。その態度や言葉遣いが演技ってのはバレバレなんだけど、名前がそれはキツイや。
潜入の目的は‟ゴムゴムの実”でしょうね!
出典:ONE PIECE 第1044話|尾田栄一郎|集英社‟ゴムゴムの実”はいつの時代も「世界政府」が回収を試みて来た
つまりティーチと同じって事だね!
ティーチが「白ひげ海賊団」の船に乗せてもらったのは‟ヤミヤミの実”を手に入れるのに最適だと考えたから。シャンクスもまた‟ゴムゴムの実”を手にするために‟神の従刃”になった。
こういう流れだったみたいですね。
まだシャンクスが聖地マリージョアに潜入する時期がハッキリしません。15年前にはいた、というのが分かっているだけ。そこが分からないとキッカケになる出来事も分かりませんね。
ティーチとの接触に何かありそうではあるものの。
イーダの息子
同じく今から15年前── エルバフの「漁師村」ではイーダが病に伏せていました。どうやらハラルドには知らせていませんね(彼は任務で忙しい)。
ロキがまた「他所者ババア」なんて悪態ついてますけどね。
とてつもなくデカイ牛を仕留めて「肉でも食わせろ」と。それは休憩所として利用している酒場の再会を促すためと理由づけていますが、もう全部ウソです!!
それを真に受けているのがエストリッダの一族。
出典:ONE PIECE 第1167話|尾田栄一郎|集英社
実はエストリッダの一族が犯人だったのです。しかもイーダに「麦角菌」という毒を盛った事をロキに告げてしまうんですね。なんて愚かな。
麦角菌(ばっかくきん)とは、イネ科植物(小麦・ライ麦)に寄生して「麦角」と呼ばれる黒い角状の固まり(「悪魔の黒い爪」と形容される)を作る子嚢菌の一種。
「麦角」(麦角アルカロイド)は猛毒であり摂取すると食中毒症状などを引き起こし、重篤な場合は死に至る事もあるそうです。
真実を知ったロキは大激怒です!
実母エストリッダの故郷「酒村」を燃やし尽くし… どうやら一族も滅ぼしてしまうみたいですね。ロキは‟冥界”に投げ捨てられた事も覚えていました(生まれたばかりの0歳)。
あいつだけがおれの……!!!
出典:ONE PIECE 第1167話|尾田栄一郎|集英社
母親なんだぞ!!!
イーダの愛は伝わっていたのです!
これは「血の繋がりよりも大切なものがある」という物語を通じた大きなテーマの提示でもあって。イーダがハラルドに説いた「同じ目線で見るのよ」を体現した先に待っている希望。それを証明するものとなっています。
そして何よりもエルバフの王子ロキから「他の土地の巨人族の汚れた血」という考えを消し去っているんですよね。まだイーダ以外は認めていないかもしれないが、大きな一歩を踏み出しているのです。
ここまでは良いんだけど──
もうハラルドに責任や後悔を背負わすのはやめて上げてくれ~!
ラストでハラルドに連絡を取るのですが、おそらく間に合わないんでしょう。ここでまたハラルドの心の一部が壊れてしまいそうで。そうなったら見てられない。いたたまれないんです。
今回もまた選択肢を間違えたのかな…(汗
そしてロキは真相をハラルドにもハイルディンにも伝えないのでしょう。伝えられるワケがないんです。また伝えたところでイーダは帰って来ない。ロキの方もまた不憫な感じになるのかもね。
次号予告
いよいよ事件の1年前までやって来ました。
上に書きましたが、‟神の騎士団”にしてもらえる!エルバフが世界政府に加盟してもらえる!と喜んでいたら── まんまとイムに騙されるって展開になりそうです。
その前にイーダの容態ですね。
そしてシャンクスがエルバフにやって来た理由にも迫るのかもしれません。もう当時のシャンクスの行動は全て‟ゴムゴムの実”に繋がっていると考えています。
次回は休載ではありませんよ~!
12月8日(月)になります!!
いつも読んでくださりありがとうございます♪























コメント
●浅海契約
・人数の上限はなし
・結ぶと〝神の従刃〟になる
・天竜人以外も採用される事がある(偉くなるわけではないので天竜人には見下される)
・マークがあるから五芒星のワープはできる?
・能力に変化はない?
●深海契約
・人数の上限は8人(または7人)
・結ぶと神の騎士団の〝騎士〟になる
・天竜人の上位(他の種族がなれるかは不明)
・イムの存在を知らされる
・不死身の身体と五芒星での移動能力を手に入れる
・身体能力も強化される?
●深海契約
・人数の上限は8人(または7人)
・結ぶと神の騎士団の〝騎士〟になる
・天竜人の上位(他の種族がなれるかは不明)
・イムの存在を知らされる
・不死身の身体と五芒星での移動能力を手に入れる
・身体能力も強化される?
●深々海契約
・人数の上限は5人(または6人)
・結ぶと〝五老星〟になる
・天竜人の最高位
・イムに直接仕え 時にイムを身体に宿す
・深海契約で得る能力の他に歳を取らずテレパシーで会話できるようになる(五芒星を設置できるのも深々海契約者だけ?)
・怪物になったり念力のような力が使えるのは関係があるか不明
●悪魔契約
・他の契約と違い洗脳に近い狂戦士化
・一定の寿命と引き換えに不死の体と常ならざる腕力が手に入る
●その他の天竜人
・契約は結んでいない
・イムの事を知らない
・イムや五老星からの価値は神の騎士団よりも低いがその自覚はない
そして軍子は五老星ではないのに例外的に深々海契約を結んでるという事っぽいですね
彼女は56年前にはイムの従者を務めてるので天竜人でもかなり特殊な立ち位置っぽい
これさぁ
浅海契約が
どのレベルまで
イム様と繋がってるのかわからんけど
もし深々海契約(サターン)や
悪転支配みたいに
一定の寿命での取引だった場合
シャンクスの裏切りが
バレた時点で
イム様に寿命とられて
シャンクス頃されるって
いう悲しい展開ないよね??
なんか今回でハラルド生きてるんじゃ?と思い出したんですよね。現状シャンクスが友人と呼びそうなの他にエルバフにいないんですよね。流石にギャバンを友人とは呼ばないだろうし。回想編終わって戦闘再開したあたりで隻腕で再登場とかしそう。いつか騎士団が再侵攻に備えて冥界に潜んでてあの森を見ろ発言も実は例えでもなんでもなく親父そこにいるからくらいの意味だったり······。
ロジャー海賊団は奴隷や町人狩りを何とも思ってなかったけど
生まれつきそんなとこで育てられたシャンクスが奴隷解放に熱心なの分からん
こんばんは管理人さん!
目がキラキラして丁寧な話し方も、しらほしっぽくあるのですが…。
矛盾点も少なからずありますよね。
ロキ曰く“長い付き合い”という。
一方のしらほしは硬殻塔にいる間の“話し相手はメガロだけ”と。
うーん、長い付き合いではなかったのだろうか?と。
嘘をつくようなキャラには思えないんですが。汗
果たして…