週刊少年ジャンプ2025年33号に掲載のONE PIECE第1154話の考察です!!
扉絵は「鬼の子ヤマトの金稲荷代参」です。
Vol.38「“西の海”生まれ、鈴後育ちの英雄の墓、参っておくれ」
出典:ONE PIECE 第1154話|尾田栄一郎|集英社
お蝶の案内でやって来たのは“西の海”で生まれ鈴後で育ったという英雄の墓。しかし祠はボロボロになっています。大昔の人なのでしょう。その英雄とはリューマの事なんでしょうか?
リューマは“西の海”の生まれ!!?
もしもリューマではないとすれば、ブラックマリアの先祖だろうか。彼女はワノ国の出身でありながら、ワノ国らしい名前ではないのです。
では本編です。
タイトルは“死ねもしねェ”です!!
エルバフを襲った天災
出典:ONE PIECE 第1154話|尾田栄一郎|集英社
第1136話で説明されていた事ですが、リンリン(後のビッグ・マム)が起こした事件後にエルバフは天災に襲われます。それにより飢餓が発生。
人々の心は荒み、まだ当時は統率力の弱かったエルバフは村々の間で争う様になる。この混乱の中で、イーダとハイルディンにも矛先が向かってしまったんですね。あんなに歓迎されていたのに…。
そんなイーダ母子の窮地を救ったのがハラルド!!
遠征中にエルバフの飢饉を知ったハラルドは交流ある国々にそれを相談。すると人間族はエルバフの為にと大量の食糧を運んで来てくれたそうです。
ハラルドの努力が実を結んだのです!!
愛を諦めたロキ
エストリッダはハラルドが帰国する前日に亡くなったらしい。そして我が子を初めて抱き上げたハラルドでしたが、ロキが笑う事はありませんでした。
出典:ONE PIECE 第1154話|尾田栄一郎|集英社
それはロキが愛を諦めてしまっていたから。その原因はエストリッダにあるのですが、城の兵士はそれをハラルドに教えないんですね。その理由はエストリッダの兄が摂政として権力を握っていたからでしょう。
ロキの目についても正しく伝えておりません。
この時からロキは目に包帯を巻いており、おそらくハラルドはその目を見ていないと思われます。もしもハラルドが見ていたなら。その目の秘密が分かっていたのかもしれません。
もちろんエストリッダが悪いのですが、色々と不運が重なっての事なんですよね。ハラルドが国にいたならロキの人生は違ったものになっていたかも。しかし天災に襲われたエルバフは救われる事はなかった。
イーダの酒場
出典:ONE PIECE 第1076話|尾田栄一郎|集英社
エルバフの冥界にあり、赤髪海賊団が訪れていた「小さな港の酒場」。ここは元々はイーダが開いた酒場であって、「イーダの酒場」と呼ばれる場所だったのです。
イーダとは別の女性がカウンターに立っていましたからね。もうイーダは亡くなっているのかな。ここの経緯も後に語られる事になりそうです。
大槌戦団(ガレイラ)
ハラルドとヤルルの会話の中に「大槌戦団(ガレイラ)と呼ばれる、屈強な巨人の船大工集団というのが登場します。それは古代巨人族を含む100人を超える戦士達。
ヤルルが「そこらの歴史はある日 深く海に沈んでしまった」と話しているので、“空白の100年”の頃に実在した集団だと分かります。200mの海面上昇による世界の沈没を指していると思われるからです。
そして「ガレイラ」の巨人族は世界政府に捕まっており、どこかに氷漬けにされているという話も出て来ます。もう色々と情報が渋滞してますね(笑
出典:ONE PIECE 第660話|尾田栄一郎|集英社
まず「ガレイラ」の巨人族というのは、パンクハザードで氷漬けにされていた者達だと考えられます。あの巨人達は“空白の100年”から氷漬けにされている。もちろんDr.ベガパンクが生まれるより遥か昔の話。
これだけを見ると、古代巨人族もいたという「ガレイラ」が世界政府に捕まったのは“人の巨大化”の研究の為だと思ってしまいます。しかし、それが一番の目的ではなさそう。
ウォーターセブンの「ガレーラカンパニー」との関連が指摘できるからです。「ガレーラカンパニー」とは、7年前にアイスバーグが7つの造船会社を一つに束ねて発足させたものです。
アイスバーグがエルバフの歴史を知っていたとは思えず、直接の関係があるとは思えないんですよね。しかし、もしも無関係ではないとすれば──
出典:ONE PIECE 第355話|尾田栄一郎|集英社
古代兵器プルトンの謎が関係してくる可能性があります!
プルトンの造船に、エルバフの船大工集団「ガレイラ」が関わっていたのかな。これを持って来ると、世界政府に捕まったという話も分かるんですよね。船を造ったのが造船島の人間だったとしてもです。
エルバフの巨人族には「我らに突き通せぬものは“血に染まるヘビ”のみ」という言葉が伝わっています。これは“レッドライン”は突き通せないって意味っぽい。
それは逆に“レッドライン”を突き通す事ができる物の存在を示唆するものであって。“レッドライン”は島の集合体であり、プルトンは島一つを跡形まなく消し飛ばすと言います。
どうも「ガレイラ」の背後にプルトンが見え隠れするなぁ。
死ねもしねェ
成長したロキは冥界の猛獣を陽界に解き放ったりといった悪さをしています。ハラルドの遠征中にです。おそらくロキは構って欲しかったのでしょう。
人々に暴力をふるった後にロキは唇を噛んでいます。そんな事を本当はしたくないんでしょう。ハイルディンを罵りながらロキは汗をかいています。無理してるんでしょ?
愛情を受けて育っていないから愛情の向け方が分からない。より孤立する。そして仲間に恵まれるハイルディンの事が疎ましくて仕方がない。でも友達の作り方が分からない。
ロキが友達と言う冥界の猛獣はその力で従えたのでしょう。そのやり方しかロキには分からないのかな。そんな彼が陽界から飛び降りますが「死ねもしねェ」と泣くんですね。
本当に悲しい…。
ロキは生まれてすぐの時にも陽界から落ちても死んでいませんでした。これはカイドウと同じ様な体質をしているという事でしょうか。それにしては血を流しておりますけど…。
屈強な体にも秘密があるのかな?
ロックスは四皇“黒ひげ”の父
出典:ONE PIECE 第1154話|尾田栄一郎|集英社
まだロックス海賊団を結成する前、今から48年前にロックス・D・ジーベックがエルバフを訪問。横にいるのは“白ひげ”とシキと… ステューシーでしょうか。
そして衝撃の事実が明らかになります!!
なんとロックスは四皇“黒ひげ”マーシャル・D・ティーチの父親である事が判明しました。シルエットではなくなったロックスの顔は“黒ひげ”と非常によく似ております!!
- 海賊船サーベル・オブ・ジーベック号
- 海賊島ハチノスを拠点にする
- サターン聖によるティーチの血筋に関する言及(第1107話)
- 黒ひげ海賊団の本当の狙いは「世界」
“黒ひげ”は「世界の王」というロックスと同じ野望を持って動いているのかも知れません。彼こそがロックスの意志を受け継ぐ者であり、やはりルフィとコビーが手を組む事で倒されるのでしょうか?
どれだけの者がロックスと“黒ひげ”の血縁に気付いているんでしょう。五老星は気付いており、デボン達も知っているみたいですけどね。
さて、ロックスはハラルドに会いに来た様子です。2人は8年前(今から56年前)に世界会議において出会っているそうです。そこでロックスが海軍大将の命を取るという事件を起こした。
出典:ONE PIECE 第1080話|尾田栄一郎|集英社
ハラルドは外交の交渉でしょうが、ロックスの方は「ロックス王国」を認めさせる目的かな。ここは「黒ひげ王国」を世界政府に所属させたいという“黒ひげ”の夢と絡みそうな気がしますが…。
ロックスは何をハラルドに言いに来たんでしょうね。手を組もうぜ?なのかな。あるいは伝説の悪魔の実を狙っての事だったのか。両方の可能性もある。おそらく決裂するんだと思うんですけどね。
ロキがロックスに憧れる理由が次で明かされそう。
この10年後にゴッドバレー事件でして、ハラルドが死ぬのはまだ先の話(34年後)になるんです。まだまだ色々とありそうですね。
次回予告
ロックスの登場は盛り上がりますよね!! 更に“黒ひげ”との血縁が明らかになるもんだから興奮しちゃいました。ロックスがロキにどんな影響を及ぼすのか。
そして次回は表紙&巻頭カラー!!
7月22日(火)になります!!
発売日に注意ですね。ただし電子版の配信は前日で祝日の21日(月)になるそうですから、記事の更新もそれに合わせるつもりでいます。
いつも読んでいただきありがとうございます♪











コメント
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どちら様かコメントありがとうございます
> いくら血縁の親子だとは言っても、本人が自称しない限り周りは気付けないと考えるのが妥当でしょう
> それを示すように、ロジャーとシャンクスは人生をかけての付き合いがあった訳ですが、実の息子であるエースとは初めて会った他人のように接している=気付けていない訳ですから
それは確かにそうですよね!!
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どちら様かコメントありがとうございます
> いくら血縁の親子だとは言っても、本人が自称しない限り周りは気付けないと考えるのが妥当でしょう
> それを示すように、ロジャーとシャンクスは人生をかけての付き合いがあった訳ですが、実の息子であるエースとは初めて会った他人のように接している=気付けていない訳ですから
それは確かにそうですよね!!