流刑島だった海賊島ハチノスに金鉱脈が発見。それを聞きつけた「闇の組織」が手を貸して罪人達が巨万の富を得たと言います。物語に度々登場する「闇の組織」でありますが、ルフィ達にとっての敵となって来るのだろうか!?
闇の組織と裏社会の帝王達
出典:ONE PIECE 第1058話|尾田栄一郎|集英社
まず「闇の組織」と「裏社会」、それらに君臨する「帝王達」という存在についての説明から入りたいと思います。これをしておかないと「闇」と「裏」は違うのではないですか?と言われそうだからです。
どうやら同じなんですね。
クロスギルドに多くの「闇の組織」が出資しているという話が出たのが第1058話です。その資金が海兵狩りの報酬として支払われる描写があります。それが第1082話。
出典:ONE PIECE 第1082話|尾田栄一郎|集英社
Tボーン中将を消した男にそれは支払われたワケですが、この時バギーが「裏社会の帝王達」が大喜びだと話しているんですね。つまり「闇の組織」とは「裏社会の帝王達」である。
それでいくと「裏社会の帝王達」とは…
出典:ONE PIECE 第857話|尾田栄一郎|集英社
ビッグ・マムのお茶会に招かれていた「闇の世界の帝王達」も含まれると考えて良いと思うんです。「闇」も「裏」も一緒。アンダーグラウンドって事なんでしょう。
実際にモルガンズがクロスギルドに出資したかは分かりません。ブランニュー准将は「多くの“闇の組織”が出資」と話していますからね。その世界の帝王というのはお茶会に出席した6名以外にもいるんでしょう。
闇の組織の存在
出典:ONE PIECE 第202話|尾田栄一郎|集英社
作中で「闇の組織」の存在が登場するのは、振り返ればアラバスタ編になるんですよね。ロビンの口から出た「裏の世界」というのが初出ではないかと考えます。
随分と前から登場しているんですよ。
どうしてクロコダイルがアラバスタ王国に目をつけたのか。そこに古代兵器プルトン、及びその兵器の“ありか”を示すポーネグリフがあると考えたのか。
クロコダイルやロビンが「そういうものの存在(ポーネグリフ)」を知れたのは「裏の世界」が教えてくれたからだと思うんです。プルトンについても同じくだと考えています。
こういう繋がりがあったからこそ、クロコダイルが「クロスギルド」を設立するに当たって「闇の組織」が出資を行う事になった。こういう風に現在に繋がっていると考えられるのです。
出典:ONE PIECE 第765話|尾田栄一郎|集英社
「闇の組織」はクロコダイルだけではなく、ドフラミンゴのバックにもついていたと思われます。コラソンが暴き出した「“北の海”の闇」というのは、“北の海”に存在する「闇の組織」という事だったのではないか。
「闇の組織」は地下経済にガッツリ食い込んでおり、武器・兵器にドラッグに悪魔の実、果ては人の密輸までにも手をかけていると思われます。
そして今回(第1055話)海賊島ハチノスで金鉱脈が発見された際に「闇の組織」が一枚噛んでいた事が明らかになったのです。
出典:ONE PIECE 第929話|尾田栄一郎|集英社
ちなみに世界政府もドフラミンゴを介して「闇の組織」と取り引きしていた事が明らかになっております。ドフラミンゴ失脚後は直接ワノ国に取り引きを持ち込みました。カイドウが支配するワノ国へね。
こりゃもう壊滅させなきゃダメでしょ。
「闇の組織」なんて百害あって一利なし。
これからルフィ達の敵になるのかどうか。
とても興味があるのですが…
闇の組織は倒すべき勢力なのか
出典:ONE PIECE 第860話|尾田栄一郎|集英社
「闇の世界の帝王達」というのは、表向きは正規の経済活動をしているんだと思うんです。その裏で非合法な事もやっている。
では、ウミットが経営する海運会社「UMITシッピング」というのが麦わらの一味の敵となるのか?と言われると… ちょっと違う様な気がするんですよ。
それは、これからウミットを含めて「闇の組織」がルフィ達の冒険の邪魔をして来るとは思えないからです。ルフィの自由を奪う為に立ちはだかると思えないのです。
出典:ONE PIECE 第922話|尾田栄一郎|集英社
ドフラミンゴが倒されても、カイドウが倒されても「闇の組織」はルフィ達を狙って動くという事をしていないんですね。ルフィ達に怒ったのは武器を買えなくなった者達です。
クロスギルドへの出資から考えて、「闇の組織」は世界政府・海軍の敵として存在しているんです。その世界政府とルフィは敵対しているワケですから、「闇の組織」がルフィと敵対する理由がないのです。
これからルフィが作る世界(新時代)は「闇の組織」にとって歓迎すべき世界ではないのかもね。「闇の組織」が儲からない世界を到来させるという方向になるんだろうけど──
世界政府という巨悪は倒したが「闇の組織」は存続しています… といったナレーションで終わらせるのかもしれません。これはスリラーバーク編のラストの様な手法ですね。
ミステリーやSFでよくあるヤツです。
出典:ONE PIECE 第490話|尾田栄一郎|集英社
モリアを倒しはしたが、“魔の三角地帯”で船が失踪するのは「そのずっと昔からの深き謎…」で締めくくりつつ、ローラが霧の中で何か動いた?と。まだ何かあるんじゃないかと余韻を残す終わり方。
ただし、
もしも「闇の組織」のトップ(元締め)が登場すると言うのなら、話は変わって来ます。これが出るなら倒す事になりそう。それでもアンダーグラウンドなマーケットというのは残りそうな気がするなぁ。
今のところ僕は、世界政府の前でも後でも「闇の組織」がルフィ達の前に敵として立ちはだかる展開はないと考えております。今後の展開によりますけどね。
どうなるんでしょうね?
推移を見守りたいと思います!!











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