第1167話で正式に聖地マリージョアへの昇階を許可されたエルバフの国王ハラルド。そこで彼は「浅海契約」を結び‟神の従刃”の地位を与えられました。さらに第1168話にて新たな契約を結びます。
世界政府への加盟を望むハラルドが交わした契約。
今回はその3段階ある‟契約”について考えます!
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3段階の‟契約”
出典:ONE PIECE 第1167話|尾田栄一郎|集英社
世界政府の中枢と交わす‟契約”には3段階あります。
| 第一段階 | 浅海契約(せんかいけいやく) |
| 第二段階 | 深海契約(しんかいけいやく) |
| 第三段階 | 深々海契約(しんしんかいけいやく) |
第二段階の「深海契約」からは本物の‟神”(=イム)との契約になり、「深々海契約」と合わせて契約者は13人だけ。イムと直に契約を結ぶ者はこの世に13人のみになります。
ハラルドは「浅海契約」を五老星と交わしており、それは「深々海契約」の契約者がイムの代理として結ぶ事ができる契約だと考えられます。この時点でハラルドはまだイムの存在を知りません。
「浅海契約」を結びし者が‟神の従刃”の地位を与えられ、「深海契約」を結ぶ事で‟神の騎士団”への入団が許される。そして「深々海契約」を結びし者が世界最高権力‟五老星”となる。
| 浅海契約 | 神の従刃 |
| 深海契約 | 神の騎士団 |
| 深々海契約 | 五老星 |
これが基本線であるのだが、後述しますが例外もある様子です。
契約のレベルが上がるほどイムとの結びつきが強くなる。結びつきが強くなるほど強力な‟力”が与えられるのだが、より重い代償を支払う事になる様子です。
契約には「力と代償」が付き物ですからね。悪魔との契約においては特に──。
イムとの契約は13人
忌み数「13」
「深海契約」と「深々海契約」こそがイム(本物の‟神”)との直接の契約者であり、この世で13人としか結ばれない。こう五老星が説明しています(第1167話)。イムとの契約者は13人のみです。
合わせて13人
なぜ「深海契約」と「深々海契約」の契約者を合わせて13人としているのか。それはそれぞれの契約者の数を明確にしたくないからだと考えられるんですね。それはつまり「深々海契約」の契約者は5人(五老星)とは限らないということ。
イムが「深々海契約」を交わせるのは5人かもしれないし6人かもしれない。それに応じて「深海契約」を交わせる人数も増減するのかもね。重要なのはあくまでも合わせて13人であるということ!
出典:ONE PIECE 第1149話|尾田栄一郎|集英社
ここに軍子聖の存在が大きくクローズアップされます!
- 年をとっているように見えない(不老?)
- イムが憑依する
これらは「深海契約」の範疇を超えているように思える。
軍子に起きている事はどれも五老星と同じレベルにある。
軍子聖は裏切る!?
どうして軍子聖は‟神の騎士団”でありながら他とは違い、五老星と同レベルにあるのか。
彼女は38年前のゴッドバレー事件においてはまだ‟神の従刃”の地位にありましたが、さかのぼる事56年前にロックスが「花の部屋」に侵入した時にイムの隣にいたのです。もうイムの存在を知らされている。
ハラルドがイムの存在を知るのは「深海契約」を交わして‟神の騎士団”に入ってからなのです。そしてハラルドに起こった以上の事が軍子聖には起きている。
なぜか彼女は特別なのです。
出典:ONE PIECE 第1149話|尾田栄一郎|集英社
そんな軍子聖の過去には謎があり、‟麦わらの一味”ブルックと関係があった事が示唆されています。ここに‟忌み数”の「13」の由来が関わって来るのかどうか。ここがポイントになりそう。
彼女は13人の契約者に紛れる裏切者なのか──!?
3つの契約で得られる力と代償
浅海契約
出典:ONE PIECE 第1152話|尾田栄一郎|集英社
作中で「浅海契約」を結んだのが確認できているのは2人。シャンクスとハラルドの2人です。どちらも左腕に‟太陽十字”のようなカタチの印を持ち、‟神の従刃”の地位を与えられていました。
五老星は「わずかな‟結”」と言っており、この段階ではまだイムとの結びつきは弱いのでしょう。イムと直ではなく五老星を介して交わされます。弱いだけで全く結びつきが無いワケではなさそうですが──。
この契約を結んだハラルドに対して、ソマーズ聖が「言う事を聞くのか?」と言っていますからね(第1167話)。まだ「命令」に逆らう事が可能であるのが分かります。
ハラルドは‟電伝虫”を持っておくように言われており、テレパシーによる通信はできない事が分かります。イムからのテレパシーを受信する描写もなく、それもできないと考えられます。
- イムの代理人(「深々海契約」の契約者?)と結ぶ契約
- ‟神の従刃”の地位を与えられる
- わずかな‟結”(イムとの結びつきは弱い)
- 命令に逆らう事が可能
- イムのテレパシーを受け取る事はできない
- ‟アビス”を通る事ができる?
この契約を交わす事で得られる力はほとんど無く、その代わりに支払うべき代償もほぼ無い。あくまでも‟仮契約”のようなもの。‟神の従刃”の地位を与えるための通過儀礼のようなものだろうか。
深海契約
出典:ONE PIECE 第1168話|尾田栄一郎|集英社
ハラルドが‟神の騎士団”に入団する際にイムと直に交わした契約── それが「深海契約」です。イムに仕える‟騎士”が交わすべき契約。腕の印に1本の線が追加されます。
‟神の騎士団”の地位を与えられた者が結ぶのが「深海契約」の契約者であり、その人数はこの世に存在する13人から「深々海契約」の契約者を除いた数になります(8人とは限らない)。おそらくは7人です。
この契約を交わすと「不死」と「力」を得る代わりに、イムの「命令」に服従させられてしまうようになります。もはや逆らえません。ただしハラルドは自我を保つ事はできており、イムに憑依されておりません。
この契約を交わすと‟アビス”が通れるだけでなく、作り出す事も可能になります。
そしてイムとテレパシーで会話する事が可能です。
‟神の騎士団”に所属するガーリング聖とソマーズ聖は年をとっており、「不老」ではない事がわかります。
- イムと直に交わす契約
- ‟神の騎士団”の地位が与えられる(おそらくは7人)
- 「不死」と「力」を得られる(肉体強化)
- イムの「命令」に逆らえなくなる(自我は保てる)
- ‟アビス”を作り出せる
- イムとテレパシーで会話が可能
- イムに憑依されない
深々海契約
出典:ONE PIECE 第1086話 第1149話|尾田栄一郎|集英社
イムと「深々海契約」を交わした者は「不老」になっていると思われ、‟五老星”と軍子聖の6人がその契約者であると考えられます。13人中6人が「深々海契約」の契約者という事になるのかも。
サターン聖の最期は白骨化でした。少なくとも約200年前から生きていたサターン聖が一瞬のうちに骨となって死んでしまったのです。それをしたのはイムであり、寿命を操作するという事は‟魂を操作するという事?
もしかすると「深々海契約」の契約者は‟魂”を強化してもらえる代わりに、その‟魂”をイムに握られてしまうのかもね。だからこそイムに憑依されるのかな。これこそが「深々海契約」における「力と代償」にあたるのかも。
‟五老星”はイムだけではなく、5人がそれぞれテレパシーで会話をしていました。これも「深々海契約」を交わした事で得られた力と言えるのかも(軍子聖にはまだその描写はありませんが…)。
- イムと直に交わす契約
- 契約者は‟五老星”と軍子聖の6人か?
- 「不老」になれる(覇気の強化も?)
- イムに憑依される(魂の操作か?)
- ‟アビス”を作り出せる
- 契約者同士でテレパシーで会話が可能
聖地マリージョアの国宝
出典:ONE PIECE 第761話|尾田栄一郎|集英社
イム、またはその代理人(五老星)と交わされる契約の裏には、ドンキホーテ・ドフラミンゴが言及していた「聖地マリージョアの国宝」が関係している可能性があります。
最初の20人であり、少なくとも‟空白の100年”から生きているだろう「ネロナ家のイム聖」は‟不老手術”を受けている可能性が高い。ならば「聖地マリージョアの国宝」を利用できているのです。
もしも三段階の契約が「聖地マリージョアの国宝」による力だとすれば、イムはそれとは別に悪魔の実の能力を持っている事になりそうなのです。ここはまだ何とも言えません!
ドリー&ブロギーやロックスが受けた「黒転支配(ドミ・リバーシ)」による「不死」に対して‟覇王色の覇気”が有効である事が分かっています。
それは覇気が「不死」を凌駕しているという事。つまり「不死」は悪魔の実の能力であるから覇気で打ち消す事ができるとも言えるんですね。イムの契約はやはり悪魔の実の能力だろうか。
ここはもう少し情報が欲しいところ!
この記事では「浅海契約」「深海契約」「深々海契約」という三段階の契約について考えてみました。さらに情報が明らかになれば追記・修正していこうと思います!









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