モンキー・D・ルフィをはじめとする‟D”を名に持つ者達。果たして‟D”とは何を意味するのだろう。明らかになっているのは‟空白の100年”においてイム達と敵対した者達の名前であること──。
この記事では‟D”とは何を意味するのか、それを名に持つ事の意味について考えてみようと思います!
エルバフは‟D”である
出典:ONE PIECE 第1171話|尾田栄一郎|集英社
第1171話でイムが五老星に向かって「エルバフ」が‟D”である事を忘れるな、と戒めの言葉を発しました。その前には「我々は相容れぬのだ…」と言っています。政府とエルバフというのは相容れぬ関係性にある。
エルバフというのは島の名前(エルバフ島)であり、そこにある王国の名はウォーランド(ウォーランド王国)。しかし「エルバフ」で巨人族の王国の名として通じるという話でした(第1132話)。
これまで‟D”というのは個人名についているものであり、一族で受け継がれているものといった感じでした。サウロは「ウチの家系は みんなくっついとるんでよ」と話していましたね(第392話)。
ならば、その場所(島や国)に‟Dの意志”が受け継がれて来ている。だからエルバフとして‟D”なんだ、と。このように考えられるのかもしれません。
ロジャーから誰々、エースから誰々といった類ではなくて。その土地に脈々と‟D”と言える何かが受け継がれて来ている。その土地に根差したものと言いましょうか… そういうものがあるのかもしれません。
そこで僕が目をつけたのが‟掟”です。
決闘の掟です。エルバフで争いが起こった場合には‟エルバフの神”の審判を受けるための決闘を行うんでしたね。そして生き残った者が正しいのであり、神の加護が与えられた者とするのです。
リトルガーデンでは巨兵海賊団の2人の船長ドリーとブロギーが決闘を始めていました。もう争いの理由も忘れたのに100年も続けている。それを見たウソップが言うんですね。
出典:ONE PIECE 第117話|尾田栄一郎|集英社
2人は命よりも大切な‟戦士”という旗を一本ずつ掲げているんだと。決して折られたくない旗を守るために今まで100年間もブツかり続けて来た。これは‟戦士達”の‟誇り高き決闘”であると。
では、その旗とは何であるのか。
ここに「エルバフ」が‟D”と呼ばれる秘密があるのかもしれないと考えました。自分が正しいと思えば曲げられない、誇り高い‟エルバフの戦士”である事を求めてやまない。
このように捉えると、イムがハラルドの事を「異端者」と言っていた意味もよく分かります。ハラルドというのはエルバフにとっても居てはならん王だったのだ、とも言っていますでしょ(第1171話)。
出典:ONE PIECE 第1134話|尾田栄一郎|集英社
ハラルドは「戦いより他国との交易を」と言ってエルバフの改革を推進したんでしたね。子供達にには‟戦士”である事をヨシとしなかったのです。
そんなハラルドだったから世界政府に恭順を誓ったって事なんじゃないかな。エルバフの王でありながらハラルドは‟D”である事をやめてしまっていた。
それでもハラルドにも戦士の一族としての血が流れていたので、結果的にイムに対して抗う姿勢を見せた。それが今回の結果を招いたのでエルバフが‟D”である事を忘れるなよ、とイムは言うのではないかな?
ネフェルタリ・D・リリィの手紙
‟空白の100年”においてジョイボーイと戦った20の王国の臨時共同体。その1国であるアラバスタ王国のネフェルタリ家の女王リリィ。彼女の本名が実はネフェルタリ・D・リリィだと判明。
800年前の彼女の手紙がアラバスタ王国にて受け継がれており──
世界に夜明けの旗をかかげ
出典:ONE PIECE 第1085話|尾田栄一郎|集英社
そこにも旗が出て来るんですよね。
リリィ女王は「‟歴史の本文”の解放」に関わっています。彼女のおかげで世界中に‟歴史の本文”が散らばる事になった様子。それはミスではなく計画的なものだったのでしょう。
‟歴史の本文”の中にはジョイボーイから魚人島の人魚姫に宛てられた謝罪文も含まれていますからね。リリィ女王とジョイボーイには何かしらの関係性があった。そんな可能性があるんです。
出典:ONE PIECE 第1114話|尾田栄一郎|集英社
ジョイボーイは「この海で初めて‟海賊”と呼ばれた男」なのです。そのジョイボーイが掲げていた旗こそが、リリィ女王が手紙にしたためた「夜明けの旗」だったんじゃないかな?
こう考えれば、エルバフの戦士が胸に掲げて決して折られたくない大切な旗というのが何であるかも分かって来るんだと思うんです。
‟D”は「ドクロ(DOKURO)」の頭文字
おそらくジョイボーイは「ドクロ」の旗を掲げていたんだと思うんです。ただし、海賊だから「ドクロ」じゃない。彼が「ドクロ」を掲げたのは──
出典:ONE PIECE 第142話|尾田栄一郎|集英社
その旗を‟信念の象徴”として掲げていたのだと考えます!
この世界を夜明けに導くという‟信念”です!
それは世界中のあらゆる種族が差別なく暮らせるようにしたいという‟信念”であって。その‟信念”の下に魚人島の人魚姫と約束をしていたんだと思うんですね。
またドリーとブロギーといった‟エルバフの戦士”が胸に掲げる旗というのも‟信念”なんだと思うんです。決して折られたくないという‟信念”を掲げて生きている。何があろうと折れない!
その死をも恐れぬ‟信念”というのが──
出典:ONE PIECE 第395話|尾田栄一郎|集英社
世界政府にとっての脅威となる‟思想”ではないかな?
だからルフィは「死んだらみんな骨だけだ」と笑う(第1045話)。死んで骨だけになる事にビビったりはしない。ルフィもロジャーも処刑台で笑った。ドリーもブロギーも死など恐れてはいない。
出典:ONE PIECE 第1168話|尾田栄一郎|集英社
そんな者達の事を、不死身(不死)の体を持ち、それを与えられるイムからすれば恐ろしくてたまらないのでしょう。世界政府の上層部には死なない者達ばかりです。それに敵対したのが死を恐れぬ‟D”という構図じゃないかな?
どれだけ痛めつけても申し出を拒否するロキに対し、軍子が「死んでも落ちそうにない」「信仰でもあるのか?」と言っているんですね(第1137話)。
この軍子の言う「信仰」というのが、エルバフに根差した‟戦士の死に様”という信念であり思想であって。エルバフが‟D”と言われる理由なんじゃないかな。生き様ではなく‟死に様”。掲げるのは「ドクロ」。
‟D”を名に持つ者達とは
出典:ONE PIECE 第507話|尾田栄一郎|集英社
ルフィが「自由」でありたいと言っているからといって‟D”イコール‟自由”というのは少し違っているっぽいのです。それならば明らかにティーチは当てはまらないんですね。いくら彼が「自由」を口にしたとしても。
なぜならティーチは海賊島ハチノスに奴隷を閉じ込めていたのです(第1080話)。しかもアバロ・ピサロが「売却前の」と言っており、そういう事をしているんです。
それでもティーチだって‟D”なんだと言うのなら、‟自由”の他に答えを求めなければなりません。やはり彼もまた死をも恐れぬ‟信念”を持っているのであって。その一点で彼もまた‟D”である。
出典:ONE PIECE 第576話|尾田栄一郎|集英社
彼はジョイボーイ→ロジャーの系譜には属しておらず、ジョイボーイとは相容れぬ‟信念”を掲げたデービー・ジョーンズ→ロックスの系譜にあるって事になるのかな?
デービー一族の「約束」が果たされるのは、イムだけではなくジョイボーイの意志を継ぐ者(=ルフィ)にとっても不都合な未来が到来してしまいそうな… そんな予感がしております。
そしてモンキー・D・ガープですが、
出典:ONE PIECE 第1157話|尾田栄一郎|集英社
彼についてロックスが「もう海賊でいいだろ!!」と言っているんですよね(第1157話)。これは大きなヒントになっているのかも。ガープもまた「ドクロ(信念)」を掲げて海兵をしているんじゃないかな。
ガープが死をも恐れていないというのは、コビー救出作戦のラストでも示されております。サウロだって自らの‟信念”に基づいてロビンを逃がそうと命を投げうちました。
どうなんでしょうね?










