
昔の海賊達は皆んな唄っていたと言われる「ビンクスの酒」。その歌詞にはどんなメッセージが込められているのか。どうやらジョイボーイが関係していると思われます。果たして“ビンクス”とは何を意味する言葉なんでしょうね?
-画像はONE PIECE 第488話より引用-
海賊ジョイボーイの約束の唄
何をくよくよ 明日も月夜
どうせ誰でも いつかはホネよ
つむぎの里はワノ国か
帆に旗に 蹴立てるはドクロ
波がおどるよ ドラムならせ
“ビンクス”とは何を意味するのか
Contents
【海賊ジョイボーイの約束の唄】
「ビンクスの酒」なる唄が登場したのはスリラーバーク編。それはブルックの夢と大きな関わりがあります。死に別れた仲間達との約束の唄なんですよね!!

-ONE PIECE 第488話より引用-
ブルックが持つ“音貝(トーンダイアル)”には「ルンバー海賊団 一世一代の大合唱」が録音されているんです。それはブルック以外の仲間達の生前の唄声。
その唄声を必ずやラブーンに届けますと。ブルックは仲間達と約束したんですよね。ラブーンへのメッセージです。その唄は「命の唄」であり“約束”が大きく関係します。
第1114話でジョイボーイが…

-ONE PIECE 第1114話より引用-
この海で初めて“海賊”と呼ばれた男だと判明しました。原初の海賊です。昔の海賊達は皆んな唄ったという「ビンクスの酒」にはジョイボーイが大いに関係しているのかも。
ここに上記した「ビンクスの酒」なる唄にまつわる話を絡めればね。そもそもの成り立ちというのが浮かび上がって来るのではないかな。
ならば「ビンクスの酒」とは…
①唄の中に生きるジョイボーイ
②明るく楽しく旅を終えたというメッセージ
③ジョイボーイの約束
こういった意味合いが込められていると考えられるのかも知れません。その唄を唄い継ぐ事そのものが、ジョイボーイという海賊を今に伝えるという事なのかもね!!
【何をくよくよ 明日も月夜】

-ONE PIECE 第1114話より引用-
ジョイボーイという男は「900年前にあるまじき高度な文明を持つ王国」に生まれたと言われます。そのジョイボーイが生まれた王国とは何かのか?です。
僕はエネルが月で見つけた壁画の説明にある、資源不足で青色の星に飛んだいう太古に生きた“月の人”が関係していると考えています。“月の人”が建国したのが「ある巨大な王国」ではないかな。
「ビンクスの酒」にある…
手を振る影に もう会えないよ
何をくよくよ 明日も月夜

-ONE PIECE 第472話より引用-
これは月で別れたカラクリ兵達を想い悲しむ歌詞ではないかな。もう会えないって何をくよくよするんだ。また明日も月が出るじゃないか。見える距離じゃないか… と。
これはジョイボーイのルーツが“月”にある事を示すものと考えます。そして離れ離れになったとしても、くよくよする事なんかないよと。先へ進もうというメッセージかもね。
【どうせ誰でも いつかはホネよ】

-ONE PIECE 第501話より引用-
ONE PIECEの世界には様々な種族が暮らしています。中でも魚人族と人魚族は、その容姿に魚の特徴を兼ね備えているんですよね。魚人族は肌の色も特徴的です。
そして200年前までは“魚類”に分類されるという悲しい歴史があります。しかし魚人族も人魚族も等しく“人類”である。そんな風に900年前から800年前に生きたジョイボーイは思っていた!!
果てなし あてなし 笑い話
どんな種族であっても死んで骨になれば同じじゃないか。こういうメッセージではないかな。外見じゃなく内面で判断しようよ!! 皆んな「海の子」なんだから仲良くやれよ… みたいなね。
これは種族間の無理解を唄っており…

-ONE PIECE 第967話より引用-
ロジャーが「Laugh Tale(笑い話)」と名付けた最後の島(ラフテル)には、ジョイボーイが伝説の人魚姫との約束を果たす為の重要なアイテムが置かれているんじゃないかな。
海王類の会話とシャーリーの予言により、次の伝説の人魚姫(しらほし姫)の誕生が10〜15年後と確信したロジャーはアイテムに手をつけなかった。
不治の病にかかり余命1年と宣告されるロジャーは後世に託す事にし、大海賊時代をスタートさせる。海賊達を海に駆り出し、新たな王(海賊王)の出現に夢を託した。

-ONE PIECE 第621話より引用-
「ビンクスの酒」の最後の一節は、ジョイボーイと魚人島の約束に絡んでおり、種族間の差別を終わらせる道標となる物の存在を匂わせていると考えます。それらにジョイボーイにとって“笑い話”である何かが関係していそう。
【つむぎの里はワノ国か】
歌詞に出て来る「さよなら港 つむぎの里」というのはワノ国を示すものであって。ジョイボーイがワノ国を訪れている事を示していると考えています。
「つむぎの里」とは2つの意味があり、
①紬
②紡ぎ
まず1つは紬(つむぎ)とは絹織物であって“着物”なんだと思うんです。先染めの織物ですね。かつてのワノ国の特産だったりしないかなぁと。

-ONE PIECE 第818話より引用-
そして、もう1つは歴史を紡ぐという意味を持たせていて。その場所で“歴史の本文(ポーネグリフ)”が作られた事を示唆しているのではないかな。その石には“空白の100年”の歴史が記される。
その足跡を残しているという事は…
ワノ国に“ポーネグリフ”の古代文字を解読できる者がいる事を教えているのかも。そこに行けば光月一族という古代文字を読み書きできる者がいますからね、と。
古代文字が読めればラフテルへの道が開かれます。“ロードポーネグリフ”を読んでラフテルの座標を導き出さねばならないのです。
【帆に旗に 蹴立てるはドクロ】

-ONE PIECE 第1085話より引用-
“最初の20人”の1人であるアラバスタ王国の女王ネフェルタリ・D・リリィが残した手紙に「夜明けの旗をかかげ」とあります。これが何を意味するのか。
ここもやはり「ビンクスの酒」っぽい。
「夜明けの旗」とはドクロであり、海賊旗という事になるのかな。ドクロのマークは「信念の象徴」(第148話)であります。更にルフィは言いました。

-ONE PIECE 第148話より引用-
海賊旗は「命を誓う旗」であると。
「ビンクスの酒」とは“命の唄”なんですね。その唄に出るドクロとはジョイボーイの信念の象徴であって。それを掲げて世界に戦いを挑む事になりそうな。
では、もしもルフィが世界に戦いを挑む事になるとして… そこに掲げる旗とは何なのか。麦わら帽子を被るドクロのマーク(麦わらの一味の海賊旗)だとすれば、ジョイボーイが掲げた旗のドクロも麦わら帽子が!?
【波がおどるよ ドラムならせ】

-ONE PIECE 第764話より引用-
トラファルガー・ローがコラソンに聞いた話の中に「“D”はまた必ず嵐を呼ぶ」というものがありました。これは聖地マリージョア(コラソンの故郷)の老人達の言葉として伝えられています。
波がおどるよ ドラムならせ
おくびょう風に 吹かれりゃ最後
明日の朝日が ないじゃなし
コラソンが聞いた話というのが、上の「ビンクスの酒」の歌詞に関係しているのかも。その嵐を呼ぶのが“D”なんだとして。「ドラムならせ」というのは“解放のドラム”かもね。

-ONE PIECE 第1106話より引用-
ルフィが能力を覚醒させて「ドンドットット♪」という“解放のリズム“を鳴らした時、伝説の鉄の巨人が動き始めるという描写がありました。
まだ関係性は不明ですが、鉄の巨人を動かした古代のエネルギーと“解放のドラム”には何かあるのかも知れないのです。もしも関係があるのなら「千里の空」が気になります!!

-ONE PIECE 第1086話より引用-
サボがルルシア王国の上空に見た「真っ黒い何か」と“嵐”には関連があり、古代のエネルギーと“解放のドラム”に関係があるのならば。あの「ビンクスの酒」の一節が読み解けるのかも。
Dr.ベガパンクが生み出した「マザーフレイム」が無ければ、その「真っ黒い何か」を動かす事はできないのか?と。鉄の巨人は何があって動き出したのか。それも突然ですよ。
【“ビンクス”とは何を意味するのか】
では最後に「ビンクスの酒を届けにゆくよ」と唄う“ビンクス”とは何を意味するんでしょうね。ここがやはり最大の謎となりそうなんですけどね。

-ONE PIECE 第470話より引用-
月の古代都市の名前が「ビルカ」なんです。そこから「ビルカ人」だとか「ビルカ製」というのが、月の人の言語で“ビンクス”なのかなぁ。つまり「故郷の酒」を届けにゆくよ、と唄ってる?
これが根幹にある様な気がしてます。
①ある巨大な王国の名前
②ジョイボーイの本名
もちもん上の可能性もありそうなんです。
ともかく「ビンクスの酒」というのはジョイボーイを唄ったもので間違いないと考えています。ジョイボーイのルーツ(月)だとか、“ポーネグリフ”とはまた違った後世に残されたメッセージではないかな。
更に色々と繋がって来そうな。
どうなるんでしょうね?

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