
鉄の巨人エメトにはジョイボーイに謝りたい事があった。「王」ニデキナクテ… とは果たして何を意味するのでしょう。
-画像はONE PIECE 第1122話より引用-
【「王」ニデキナクテ…】
第1111話でエメトが歩き出した時、ジョイボーイに対して「スマナイ…」と謝罪の言葉を述べていたんですよね。これについて少し分かって来ました。
エメトが謝りたかったのは、

-ONE PIECE 第1122話より引用-
オマエヲ… 「王」ニデキナクテ…
ジョイボーイを「王」に出来なかった事。
しかし、これは話が違って来るぞ、と。
【2人の王がまた出会う日】

-ONE PIECE 第968話より引用-
今から25年前、海王類が「2人の王がまた出会う日をクジラ達も喜んでいる」と話していたのです。「また」とは「再び」という意味であり、かつて2人の王が出会っていたのは間違いない。
2人いる内の1人は“伝説の人魚姫”(=古代兵器ポセイドン)だと考えられます。それは海王類にとっての“王”なのです。そして“伝説の人魚姫”と出会っていた、もう1人の王というのがジョイボーイであって。
かつて“空白の100年”にジョイボーイと人魚姫が出会って約束を交わしていた。そういう事があったからこそ、魚人島の謝罪文(ポーネグリフ)に繋がるんですよね。

-ONE PIECE 第653話より引用-
そしてルフィが「王」となり、先に「王」となっている(=覚醒している)しらほし姫に出会った時、海王類の言う「2人の王がまた出会う日」というのが現実となる。
ジョイボーイは「王」だったと考えていました。
しかし今回のエメトの言葉(「王」ニデキナクテ…)により、ジョイボーイが「王」になれていなかった可能性が浮上。何をどう考えれば良いのか。
【ジョイボーイと「王」】
・海王類にとっての王
・エメトにとっての王
この2つが別であれば話に矛盾は出ません。ある意味でジョイボーイは「王」であり、また「王」にはなれなかった。海王類にとってジョイボーイは「王」だったが、エメトの思う「王」にはなっていない。
おそらくはコレなんじゃないかなぁ。

-ONE PIECE 第507話より引用-
・海賊王にはなった
・この海で一番自由な奴にはなってない
それはロジャーも同じであって。
ゴール・D・ロジャーは最後の島ラフテルに辿り着いて「海賊王」になった。しかし「この海で一番自由な奴」にまではなれなかった。
ジョイボーイはラフテルに“莫大な宝”を残しており、彼がラフテルに辿り着いていたのは間違いない。もしかすると「海賊王」と呼ばれたのかも。しかし「この海で一番自由な奴」にはなれていない。
これからルフィが「海賊王=この海で一番自由な奴」を体現するのであり、ジョイボーイやロジャーがなりたかった「王」となる。
では、「この海で一番自由な奴」とは何なのか。ジョイボーイやロジャーはなれていない。これからルフィがなる。それならば1つ浮かぶ物がありますよね。

-ONE PIECE 第626話より引用-
しらほし姫(古代兵器ポセイドン)を「正しく導く者」であります。ジョイボーイは当時の人魚姫を導けておらず、ロジャーも人魚姫が生まれておらず導けておりません。
こう考えるとですね、
エメトが謝っているのは…

-ONE PIECE 第1111話より引用-
人魚姫を導ける様にさせてあげられなくて「スマナイ…」。それが出来た者こそが、ジョイボーイやその仲間達にとっての「真の“王”」だったんじゃないかな。
ここが海王類とは少し違うのかも。
世界一周を果たして、形だけは「王」(海賊王)にはなっていた。でも、それで「この海で一番自由な奴」と言えるのか。この海には不自由を強いられる者達が沢山いる。そんな者達を自由にしてこそ真の王だ、みたいな。

-ONE PIECE 第746話より引用-
ドレスローザの現状を目の当たりにしたルフィが、四皇を引きずり下す策より優先すべきは何であるかを説いていたのです。ジョイボーイもこういう人だったんじゃないかなぁ。
こう考えると、海王類の言葉とエメトの言葉に矛盾は出ない。そしてルフィの考える海賊王とは何であるのか、何が実現されれば達成されるのかが分かって来る。
そんな気がするんですよね。
そしてジョイボーイ達が考える「王」とは…

-ONE PIECE 第497話より引用-
20人の王達の考える「王」とは全くの別物。
20人の王達にとっての「王」とは支配者であって。彼らの「王」とは“自由”であるが、それは自分本位で他者を陥れる。ジョイボーイ達にとっての「王」も”自由”ではあるが全く別。
こうなるんですかね?
【偉いんでねぐて“自由”】

-ONE PIECE 第957話より引用-
「王」と聞けば、例えばロックス・D・ジーベックという野心家が目指した“世界の王”であるとか。黒ひげマーシャル・D・ティーチの「黒ひげ王国」なる夢が浮かぶところだと思うんです。
これは違うのだと思うんです。
ロックスやティーチというのは、“D”の名を持つ者であっても正しくジョイボーイの意志を受け継ぐ者達ではない。それらと敵対するロジャーやルフィこそが正統後継者と言えると思うんですね。
そして、ここまで僕が書いている事の意味がピンと来ない方も多くいらっしゃると思うんです。何の事やら意味が分からない。それで良いと思うんです。

-ONE PIECE 第800話より引用-
↑こうなって構わない!!! 笑
では、上の画像のバルトロメオ達はなぜ頭をかしげているのか。それはルフィの言葉に対するものだったのです。この時ルフィは何と言ったのか。

-ONE PIECE 第800話より引用-
ルフィは“海賊王”になるのであって、偉くなりたいわけじゃない。これを聞いて「?」になるんです。しかしバルトロメオは理解します。ルフィにとっての“海賊王”が何であるか、を。
このルフィの考え方とジョイボーイの考え方は同一なんだと思うんです。大船団の“大船長”なんて窮屈。そんな人間が考える「王」がロックスやティーチの考える「王」なんですか?って話でして。

-ONE PIECE 第507話より引用-
↑これが絡んでると考えて良さそうな。
「王」というのは自由な存在である。これが根底にあるみたい。ある意味で間違ってはいない。ただ、誰もが思い浮かべる様な「王」ではない。君臨したくはない。
さて、どうなんでしょうね?
推移を見守りたいと思います!!

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