【空白の100年】センゴクとサカズキは何をどこまで知っているのか

Dr.ベガパンクのメッセージを聞くセンゴク(元海軍元帥)とサカズキ(現海軍元帥)の反応が描かれます。彼らは何をどこまで知っているのでしょう。
-画像はONE PIECE 第1116話より引用-

【空白の100年の全てを知る者】

-ONE PIECE 第507話より引用-
“空白の100年”についてや、この世界の秘密を全て知る者というのは限られていると考えています。そこにセンゴクやサカズキは含まれないというのが僕の考えです。
・ロジャー海賊団(シャンクス&バギー除く)
・イム
・五老星
あくまでも“全て”を知るのは上記の者達だけになるのかなぁと。あとは“断片的”に秘密を知る物達がいる。後者にセンゴクやサカズキは含まれ、シャンクスも入りそうな。また一部の天竜人も。
これが今のところ僕の中の基本線。

-ONE PIECE 第1086話より引用-
“最初の20人”であるイムは生き証人であり、また巨大な戦いの当事者として全てを知っているハズ。そして五老星は聞かされて知っているのかな。少なくとも五老星は“最初の20人”ではない。
ロジャー海賊団が全てを知ったのはラフテルに辿り着いたから。そこには全てを知れる何かがあるみたい。ロジャー海賊団は全ての“歴史の本文(ポーネグリフ)”を読んではいません(第967話)。
あくまでも、
イムと五老星だけが知る歴史だったのに…

-ONE PIECE 第967話より引用-
800年誰も行き着けなかったラフテルにロジャー海賊団が辿り着いてしまい、彼らにだけは秘密がバレてしまった。彼らは誰が“悪”で誰が“正義”かを知った。イム達が明らかにされたくない真実を知った。
センゴクやサカズキはそこまで知らない。だから世界政府が“正義”であると思って海軍本部に所属している。こういう事なんだと思うんです。

-ONE PIECE 第395話より引用-
センゴクやサカズキは、世界政府がもみ消した｢不都合な歴史｣を知っていながら目をつぶっているのではない。知っていながらイムや五老星に加担しているのではない。
こう僕は考えているんですね。
そこで今回の反応です。何も知らないなんて反応じゃない。センゴクやサカズキは何をどこまで知っているんだろう。その反応は何を示しているのでしょう。

【センゴクが知る事】

-ONE PIECE 第1116話より引用-
せんべいを慌てて食べるセンゴク。そのバックにはDr.ベガパンクのメッセージが流れています。センゴクが焦っているのはメッセージの内容にあると思われます。
では、Dr.ベガパンクは何を語っているのか。
・古代兵器は3つ存在する
・ジョイボーイが後世に受け継ごうとしている
・世界沈没が危惧される日
ちょうど上記の内容を語っているんです。
センゴクがこれらの話に慌てるのも納得。
センゴクには恐れている事がありました。

-ONE PIECE 第576話より引用-
白ひげの死に際のセリフですね!!
ロジャーの意志を継ぐ者達がいる様に、いずれエースの意志を継ぐ者達も現れる。そうやって遠い昔から受け継がれて来た数百年分の“歴史”を全て背負ってこの世界に戦いを挑む者が現れる。
これにセンゴクの名を上げつつ、世界政府が恐れていると白ひげが語っていました。いわゆる｢世界中を巻き込む程の“巨大な戦い｣ですね。
この話にDr.ベガパンクのメッセージが絡んでいる。だからセンゴクは慌てていると思うんです。この話の根底にあるものが何であるかは見当がつきますよね。

-ONE PIECE 第798話より引用-
どうやらセンゴクは“D”について何か知っていて、それを名に持つ者達がこの世界に戦いを挑む事になると知っている。更にジョイボーイという人物とも関係する事を知っているんじゃないかな。
そして、それをセンゴクが知っている事を白ひげも分かってる。だからセンゴクの名前を出して、お前達は｢世界中を巻き込む程の“巨大な戦い”｣を恐れていると言うのかもね？
白ひげがそれを語る前に回想シーンがあります。

-ONE PIECE 第968話より引用-
ロジャーが近頃 政府の奴らが｢ゴールド･ロジャー｣と呼んでいるという話をしており、それに対して白ひげが“D”とは何かと質問しているんです。このロジャーから“D”を隠した理由をセンゴクは知っているんじゃないかな？
おそらくセンゴクが知っているのは“D”です。
ただし、センゴクは“空白の100年”の出来事を全て知っているワケではないので、その戦いの火種も何も知らない。どちらが正義か悪かも知らない。ただ、世界を巻き込む戦争は海軍として阻止しなければならないと思ってる。
これがセンゴクの知る事ではないかな？
あともう一つ、

-ONE PIECE 第576話より引用-
白ひげが“ひとつなぎの大秘宝”の実在を明言した時に｢貴様っ!!!!｣と言っているので、これについてもセンゴクは何か知ってます。その正体を知っているかまでは不明ですけどね。
これは“ひとつなぎの大秘宝”を狙う海賊達に夢を与える発言であるので、海軍としては黙ってられないだけ。こういう見方も可能っちゃ可能。まだ詳細は不明です。

【サカズキが知る事】

その反応の意味を考えるのに、ちょうどその時Dr.ベガパンクが何を喋っているのか。ここがポイントになると僕は思うんです。何の言葉に反応させているのか？です。
サカズキの反応のバックにおいて…

-ONE PIECE 第1116話より引用-
Dr.ベガパンクが“空白の100年”の全てを知った者達がいると話しているんです。そこに海軍本部が描かれつつ｢!!?｣とあるんです。次のコマも海軍本部に｢……｣で、これがサカズキの反応ですよね。
その次にサカズキが｢全部 喋ってくれるのぅ… Dr.ベガパンク｣と言ってますでしょ。そしてDr.ベガパンクが｢“海賊王”の一団｣が全てを知る者達として挙げます。世界は驚愕する。
海賊が全てを知っているのに、海軍はそれを放置しているのか？と。こうなる事にサカズキは腹が立っているんだと思うんです。海賊という“悪”を許しているかの様な話になりかねないから。
しかし、これだけで｢全部 喋ってくれるのぅ｣は変です。Dr.ベガパンクのメッセージの中に、サカズキにとって都合の悪い話が含まれている可能性がある。
とすれば？

-ONE PIECE 第1116話より引用-
ルルシア王国消滅事件についてサカズキは何か知っているんじゃないかな。この事件にサボが関わっており、カマバッカ王国への通信を探知しているんです。海軍本部の“通信部”がです(第1060話)。
サカズキは報告を受けているのかも。
おそらくココまでじゃないのかなぁ。

-ONE PIECE 第1116話より引用-
サカズキが｢全部｣とは言いますが、何もDr.ベガパンクは全てを知った上で話しているワケではありません。その内容を｢全部｣と言うのなら、それは全てを知らないという意味。
ここまでのDr.ベガパンクのメッセージには、Dr.ベガパンクにしか知り得ない情報が含まれています。｢マザーフレイム｣の盗難などです。これをサカズキが知っているとは思えない。
ロジャー海賊団の話をするものだから、そこも話すのか？という意味で｢全部 喋ってくれるのぅ｣と言っているだけの様に僕は思いましたけれど… どうなんでしょうね。
問題は｢もっと上から｣発言です。

-ONE PIECE 第793話より引用-
まるでイム(＝五老星のもっと上)の存在を知っているかの様なセリフなんです。ここも微妙なんですよ。
その後のコマでサカズキが、五老星を飛び越えて動いた存在について｢天竜人の傀儡｣と言ってるんです。それはつまりCP0(世界貴族直属)であって。五老星の知らないところで天竜人に指図されたんじゃないですか？と言ってる風になってます。
イムは決して｢傀儡(＝操り人形)｣ではないんです。
逆に五老星がイムの｢傀儡｣なんです。
つまりサカズキは何も知らないって事になっているんです。｢もっと上｣の発言だけを切り取れば、あたかもイムを知っている風になりますけどね。そうじゃない。

-ONE PIECE 第1054話より引用-
まだ詳しい経緯は不明なれど、ドンキホーテ･ミョスガルド聖の処分に｢神の騎士団｣が介入→処刑に決定。五老星と｢神の騎士団｣の上下関係は不明。｢神の騎士団｣の存在は秘匿されているワケではない。
少なくとも、イムの存在を知っていて｢天竜人の傀儡(CP)｣に飛び越されたという発言は少し違うんじゃないかなと思うんです。ドフラミンゴが誰に誤報を頼んだのかによりますけど…。
うーん、そこまで知らないと思うんですけどね。
まぁでも、これから徐々に分かって来るんでしょうね。センゴクの反応については、これまでの描写で導き出せるんです。しかしサカズキに関してはまだよく分からない点が多い。
僕としましては、
イムと五老星と元ロジャー海賊団だけが知る真実を… これから敵味方に関係なく知って行く事になるんだと思うんです。まだ知らないからこその敵味方の関係性。これが変わって行くんじゃないかな。
あまり知ってる人物は多くない方が良いな。
どうなんでしょうね？