天才科学者Dr.ベガパンクが生み出した新型パシフィスタ“セラフィム”について。
-画像はONE PIECE 第1079話より引用-
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【パシフィスタとは】
パシフィスタとは、基本的に“複製人間(クローン)”に改造を施した兵士の名称です。名前の由来は、クローン兵の素体となったバーソロミュー・くまの「おれはただの気弱な“平和主義者(パシフィスタ)”だ」の言葉から(第1099話)。
難病“青玉鱗”を発病したジュエリー・ボニーの手術費を無料にする代わり、血液の提供とクローン兵を作る許可をくれる様にとDr.ベガパンクが提案。バーソロミュー・くまが了承。
そこに五老星ジェイガルシア・サターン聖が、バーソロミュー・くま自身もパシフィスタになる事を要求(思考と自我の消去も含む)。受け入れたバーソロミュー・くまはクローン兵ではないがパシフィスタである。
パシフィスタ開発のスタートは4年前。
その時パンクハザードはシーザーが起こした化学兵器暴発事故により使用不可となっており、まだエッグヘッドと呼ばれる前の「第8研究所」で行われます。
そうしてパシフィスタの「試作品(プロトタイプ)」が完成したのが2年前。シャボンディ諸島でルフィが天竜人に手を出し、出動する事になった大将“黄猿”の前軍としてパシフィスタが派遣される(第504話)。
本格的に実戦投入されるのは頂上戦争。
それから2年後 “パシフィスタ マークⅢ”へと進化。「頂上戦争のプロトタイプを遥かに凌ぐ」と言われている。レーザービームに加え、最強の盾と呼ばれる“バブルシールド”を装備している。
それら従来のパシフィスタとは別に研究が進んでいたのが“セラフィム”と呼ばれる「新型パシフィスタ」です。その存在が仄めかされたのは世界会議の直前。
大将“藤虎”に「すげェモンが完成してやした」「“王下七武海”はもう要らねェ」と言わしめたのが“セラフィム”の存在だったのです。
ただし“セラフィム”の各個体が誕生したのは2年前です(VIVRECARDによる)。おそらくプロトタイプの完成後すぐに“セラフィム”の開発に着手したと考えられます。
“セラフィム”の素体となったのは…
物語の最初期の“七武海”7人です。
パシフィスタ開発前の時点でDr.ベガパンクが「未来からやって来た戦士達は更に───!!」と話しており、これはおそらく“セラフィム”についての構想を語っていると思われる(第1099話)。
バーソロミュー・くまのクローン兵で統一されるパシフィスタは団体戦を想定。海賊団などの組織を相手にする為。“セラフィム”は強力な敵(個人)を迎え討つ事を想定したものと思われる。
その為、“セラフィム”には様々な科学の粋が集められて開発されています。故にDr.ベガパンクは“セラフィム”の事を「“科学の最高峰”!! この海の歴史上…“最強の人類”」と言うのです。
【セラフィムは“最強の人類”】
セラフィムが“最強の人類”と呼ばれるのは…
①旧“七武海”メンバーのクローン
②ルナーリア族の血で強化
③悪魔の実の能力者(グリーンブラッド)
これら3つの要素によるものが大きい。
ただし、それが弱点になる場合もある!!
一つずつ見て行きます。
“セラフィム”は旧“七武海”メンバーのクローンであって、血統因子に記憶される“体験”を引き継いでいると思われるのです。ジンベエ型の“セラフィム”(S-シャーク)がそれを証明して見せたのです。
ピタゴラス(Dr.ベガパンク)がそれに言及したのは、S-シャークが「魚人空手」を使って見せたからだと思われます。誰に教わったワケでもなく「魚人空手」が使える。それはジンベエの“体験”を血統因子から受け継いでいるから。
ミホーク型の“セラフィム”(S-ホーク)の剣技も同じなのでしょう。“セラフィム”は皆んな血統因子から戦闘の技術やセンスを受け継いでいる。それも七武海レベルのね。
ただし“セラフィム”はまだ子供であり成長段階にある。S-シャークは魚人空手(&魚人柔術)を使いこなせていないし、S-ホークもミホークと同等の剣技が使えるワケではないのでしょう。
そして“体験”は戦闘面だけではない。
ハンコック型の“セラフィム”(S-スネーク)は、ルフィの頼みを断る事ができなかった。受けていた命令よりもルフィの頼み事を優先したのです。これにDr.ベガパンクは興味津々。
ルフィに惚れるというハンコックの“体験”が血統因子を通じてS-スネークに引き継がれている。それはつまりハンコックの血統因子が採取されたのは、ハンコックがルフィに惚れて以降であるハズです。
そして②のルナーリア族の血です!!
パンクハザードに捕まっていたキング(アルベル)の血(=血統因子)が“セラフィム”の強化に使われている。それはつまりルナーリア族の持つ特性を持っているという事。
・黒い羽根
・白髪
・褐色の肌
・背中の炎
特に注目すべきは「背中の炎」です!!
ルナーリア族の背中の炎が燃えている時は「ほぼ無敵」です。これが“セラフィム”にも引き継がれています。攻撃を通そうとするなら背中の炎が消えている時を狙うしかない!!
どういう時に背中の炎が消えるのか。
・早く動いた時
・バブルボールに触れた時
確実に確認できるのは上の2つです。ただしバブルボールに関しては“セラフィム”が能力者であるから。それ以外で背中の炎が消えていたら、それは素早く動いているって事です。
そうとは思えない時も多々ありますが(笑
能力を使っている時も、レーザービームを撃っている時も背中の炎が消えている時もあれば、消えていない時もあるんですね。ジッと立っているだけなのに消えている事も(第1068話)。とにかく消えている時に攻撃しないと無駄な事は確かです。
Dr.ベガパンクは、手に入れた「超人系」の能力者の血統因子から特殊な血液(グリーンブラッド)を生成。それを投与すれば能力が得られる。彼は「超人系」の能力のコピーに成功しているのです。
“セラフィム”には腕からグリーンブラッドが通されており、それぞれ「超人系」の能力者になっています。
| S-シャーク | スイスイの実 |
| S-ベア | ニキュニキュの実 |
| S-スネーク | メロメロの実 |
| S-ホーク | スパスパの実 |
クローンの元となる人物が能力者ならば、その能力をグリーンブラッドでコピー。能力者でない場合は、その人物の戦闘法に適した能力が与えられています。
問題はクロコダイル型の“セラフィム”が能力を持たされている場合です。クロコダイルは“スナスナの実”の能力者。それは「自然系」です。どうやらDr.ベガパンクは「自然系」の能力のコピーに成功していません。
残る3人には何の能力が選ばれているのか。
“セラフィム”は悪魔の実の能力という“強さ”を得ているが、それが“弱点”にもなっているんですよね。その弱点はルナーリア族の特性をも手放す事になります。
海のエネルギーを配合された「バブルボール」に閉じ込められると背中の炎が消えてしまいます。閉じ込めなくても「バブルボール」に触れさせられただけでも背中の炎は消えている(第1077話)。
おそらく海楼石でもなるのでしょう。
【セラフィムの実年齢と見た目】
セラフィムが誕生したのは2年前であり、実年齢は2歳ですが見た目は8歳である(VIVRECARDより)。1年間で4歳の加齢が見られます。
これはジェルマ66のクローン兵が「20歳の兵士を一人作るのに5年かかる」という話と一致します。こちらも1年あたり4歳なんですね(5×4=20)。
ただしパシフィスタは違うんです。
たった2年で、その見た目は45歳のバーソロミュー・くまと同じなんです。バーソロミュー・くま型の“セラフィム”(S-ベア)は2年で見た目は8歳までしか成長していない。
ちなみにボニーの“トシトシの実”の能力は「生物に対して永遠の効力はない」のです。そしてボニーがパシフィスタの研究に能力を使わされた形跡もない。
一般のパシフィスタと“セラフィム”で成長速度に違いがあるのは謎であります。おそらく急激に成長させるのは可能だが、それを“セラフィム”にさせないのには理由があるのかもね。
【威権順位】
“セラフィム”を含むパシフィスタには「威権順位」というものが設定されています。命令権の序列ですね。より順位が上の者に従う様にプログラムされている。
↑
Dr.ベガパンク(ステラ+サテライト)
↑
戦桃丸
↑
威権チップを持つ者
「威権順位」が上の者は、パシフィスタへの命令の書き換えが可能なのです。そして重要なのが、「威権順位」が同列の場合は命令の書き換えができない!!
ルッチ(威権チップ所有者)の命令をステューシー(威権チップ所有者)では書き換えできない。ヨーク(Dr.ベガパンク)の命令はエジソン(Dr.ベガパンク)では書き換えできない。
ならば五老星の誰かがパシフィスタに命令していたとして、それ以外の五老星では命令の書き換えができないんです。これは出て来る可能性あります。
黒ひげ海賊団のカタリーナ・デボンがサターン聖をタッチしており、おそらく彼女はサターン聖に化られる。彼女がパシフィスタに命令すれば、世界政府・海軍では誰も命令の書き換えは不可能になる。そんな可能性があるのです!!
そして「威権順位」のトップについて。
実は五老星がトップではなく…
バーソロミュー・くまの姿をしたパシフィスタについては、ボニーこそが「威権順位」のトップであるとDr.ベガパンクが設定していたのです。これはS-ベアにも適応されていると思われます。
よって「威権順位」は最終的に…
↑
五老星(+デボン?)
↑
Dr.ベガパンク(リリスとヨーク)
↑
戦桃丸
↑
威権チップを持つ者
こうなるのかも。
【セラフィムの動力】
第1123話でシャカ(Dr.ベガパンク)が「融合炉(パワープラント)」の数値に異変がある事を察知。これにより何者かが「マザーフレイム」を盗んでいる事が判明します。
その話の中で「セラフィムへのエネルギー使用量が少しずつ上乗せされてます」と出ます。セラフィムへのエネルギー使用量の数値を上乗せし、その分の「マザーフレイム」を盗み出したのでしょう。
これによりセラフィムの動力に「マザーフレイム」が使われている可能性があります。ただし、どの様な使われ方をしているのかは不明。
【S-スネーク】
元“王下七武海”ボア・ハンコックのクローン。手からレーザービームを放つ攻撃に加え、“メロメロの実”の能力を持っている。
初登場は第1059話“コビー大佐の一件”。コビー達と共にボア・ハンコック拿捕の為に女ヶ島アマゾン・リリーへ。途中参戦した黒ひげ海賊団とも交戦。
| S-スネーク | ボア・ハンコック | |
| 年齢 | 8歳(見た目) ※誕生は2年前 |
31歳 |
| 身長 | 208cm | 191cm |
| 血液型 | S型 | S型 |
| 出身地 | “偉大なる航路” エッグヘッド |
“凪の帯” アマゾン・リリー |
| 悪魔の実 | メロメロの実 (グリーンブラッド) |
メロメロの実 |
| 覇気 | 武装色 見聞色 |
覇王色 武装色 見聞色 |
| 好物 | 火鍋 | 火鍋 |
見た目は8歳ながら、ハンコックよりも身長は高いのです。問題は“覇王色”の資質を受け継いでいるのかどうか。そして好物は共通して「火鍋」です。
前述した様に、S-スネークは初対面のルフィの頼み事を断れず、それはハンコックの「血統因子」の影響と思われる。それが好物に表れているとして、“覇王色”の資質も受け継いでいる可能性が高い。
S-スネークの「威権順位」トップはルフィ!?
【S-ホーク】
元“王下七武海”ジュラキュール・ミホークのクローン。手からレーザービームを放ち、世界最強の剣士ミホークの剣技を備え、“スパスパの実”の能力を有する。
初登場は第1059話“コビー大佐の一件”で、S-スネークと共にアマゾン・リリーに赴き作戦行動。“黒ひげ”マーシャル・D・ティーチに斬りかかっており、「コイツ でけェ!!!」と驚かれている。
| S-ホーク | ジュラキュール・ミホーク | |
| 年齢 | 8歳(見た目) ※誕生は2年前 |
43歳 |
| 身長 | 212cm | 198cm |
| 血液型 | S型 | S型 |
| 出身地 | “偉大なる航路” エッグヘッド |
???? |
| 悪魔の実 | スパスパの実 (グリーンブラッド) |
|
| 覇気 | 武装色 見聞色 |
武装色 見聞色 |
| 好物 | ぶどうジュース | 赤ワイン |
こちらもミホークの身長を超えております。ただし、ミホークの「赤ワイン」に対して「ぶどうジュース」なのは、まだ8歳の子供の趣向だからでしょうね(笑
ミホークと2年間修行したゾロによると、S-ホークは「お前の方が… いくらか人間味があるか…」との事。ゾロに攻撃を阻止され動揺した様子がそう見えたようです。
【S-ベア】
元“王下七武海”バーソロミュー・くまのクローン。バーソロミュー・くまやパシフィスタと同じく手と口からレーザービームを放つ。
初登場は第1062話“科学の国の冒険”。CP0ルッチ達によりエッグヘッドへ変換される船の上。まだ一言も言葉を発した事がないんじゃないかな(笑
| S-ベア | バーソロミュー・くま | |
| 年齢 | 8歳(見た目) ※誕生は2年前 |
47歳 |
| 身長 | 660cm | 689cm |
| 血液型 | X型 | X型 |
| 出身地 | “偉大なる航路” エッグヘッド |
“南の海” ソルベ王国 |
| 悪魔の実 | ニキュニキュの実 (グリーンブラッド) |
ニキュニキュの実 |
| 覇気 | 武装色 見聞色 |
武装色 見聞色 |
| 好物 | はちみつ、サーモン | はちみつ、サーモン |
S-ベアはバーソロミュー・くまより少し小さいです。なぜか子供の頃の服装ではなく、革命軍に所属して数年後からの服装をしている。子供の頃の辛い“体験”を呼び起こすからだろうか?
注目点はバッカニア族の特性を受け継いでいるのかどうか。おそらく受け継いでいるのだろうが、肝心の特性が謎であります。
「威権順位」トップはボニーと思われる。
【S-シャーク】
元“王下七武海”ジンベエのクローン。手からレーザービームを放つ。グリーンブラッドで手にした“スイスイの実”の能力は、魚人族ジンベエとの相性抜群である。
初登場は第1065話“6人のベガパンク”。戦闘データを取る為に麦わらの一味と交戦させられる。魚人空手を使い、魚人柔術もまた修得していると思われる。
| S-シャーク | ジンベエ | |
| 年齢 | 8歳(見た目) ※誕生は2年前 |
46歳 |
| 身長 | 320cm | 301cm |
| 血液型 | F型 | F型 |
| 出身地 | “偉大なる航路” エッグヘッド |
“偉大なる航路” 魚人街 |
| 悪魔の実 | スイスイの実 (グリーンブラッド) |
|
| 覇気 | 武装色 見聞色 |
武装色 見聞色 |
| 好物 | もずく酢、フルーツ | もずく酢、フルーツ |
「SERAPHIM 04」と書かれた容器をバックに登場しており、S-シャークのナンバーは「04」で4番目に開発された“セラフィム”である可能性があります。



























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