【思想が宿る場所】ジョイボーイもまた｢この世の“真実”｣を語り始める

いよいよDr.ベガパンクが｢世界の“真実”｣を語り始めました。これと同じ様にジョイボーイのメッセージも世界に伝えられる事になりそうな気がしています。問題は思想が宿る場所なのです。
-画像はONE PIECE 第1113話より引用-

【Dr.ベガパンクの思想】

Dr.ベガパンクの世界最大の頭脳が格納される｢パンクレコーズ｣に踏み込んだ五老星マーカス･マーズ聖。巨大なDr.ベガパンクの頭部を前にして語ります。

-ONE PIECE 第1113話より引用-
こう言わせているからには、どこかにDr.ベガパンクの思想が宿っているのは間違いないと思うんです。｢貴様の思想はどうなったのだ？｣と言っているなら話が変わって来ますけどね。
そうは言っていない。
どこかにある!!
Dr.ベガパンク(ステラ)の心肺は停止した。しかし思想が“どこか”に宿っていて、消える事なく残っている。この世にまだ存在し続けていると思うんです。
思想、つまりDr.ベガパンクの“考え”であったり“ものの見方”です。主義主張って感じになるのかな。感情(喜怒哀楽)や意志(何かをしたいという気持ち)とは違う。

-ONE PIECE 第145話より引用-
よって誰かに受け継がれるといった宿り方をしているのではないと考えています。Dr.ベガパンクは死んだとしても、その思想は今を生きる誰かが受け継いでいる… みたいなね。そういうのではなさそう。

【ジョイボーイの思想】

Dr.ベガパンクは死んでしまったのに、どこかに彼の思想が宿る事で残っているのだとすればね。空白の100年に滅亡した｢ある巨大な王国｣の思想もどこかに宿り、今も残っているのかも知れない。
こう論理展開できないだろうか？
もっと言えば…

-ONE PIECE 第395話より引用-
歴史と共に呼び起こされる｢ある巨大な王国｣の思想というのは、どこかに宿る事で今もなお残っているのではないのか？と。ひっそりと残っているものが、ハッキリとした形を持つ時が来る。
こういう事なのかも知れません。
更に踏み込んで、空白の100年に死んだジョイボーイの思想というのが“どこか”に宿っているのではないかな。死んだDr.ベガパンクの思想が“どこか”に宿っているのと同じ様にです。
では思想は“どこに”宿るというのか。

【思想はどこに宿る…？】

-ONE PIECE 第1067話より引用-
Dr.ベガパンクが天才なのは“ノミノミの実”を食べたからではありません。天才の頭脳は持って生まれたものです。“ノミノミの実”の能力は｢あらゆる知識を際限なく記憶できる｣というもの。
知識を記憶すればするほど“脳(というよりは頭部)”が肥大化。大きくなり過ぎたので切っちゃいました。その切った頭部を｢パンクレコーズ｣に置き、頭のアンテナ(リンゴ型)と念波で繋げています。
｢パンクレコーズ｣と念波で繋がっているのはDr.ベガパンク(ステラ)だけじゃなくサテライトもです。それにより計7人分の知識を蓄積していたんですよね。
そしてDr.ベガパンクは将来的に…

-ONE PIECE 第1067話より引用-
全人類が｢パンクレコーズ｣にアクセスできれば、世界中の誰もがDr.ベガパンクの知識を利用できる様になると語りました。しかし、それだけじゃありません。
全人類で相互的に｢パンクレコーズ｣をアップデートできれば、現在のDr.ベガパンクだけの脳など遥かに超越した“知識の海”を作る事もできる。脳はいつか人類で共有できる!! と語ったのです。

-ONE PIECE 第1067話より引用-
そんな構想を聞いたジンベエが｢思想まで入り込んだら不都合も起きんか?｣と。それに対してDr.ベガパンクが｢勘がいいな｣と答えているので、知識の共有には思想が入り込む余地があるのが分かります。
知識と思想は密接な関係にあるみたい。
そこで、マーズ聖はと言うと…

-ONE PIECE 第1113話より引用-
①パンクレコーズの中で
②Dr.ベガパンクの頭部を前に
③思想はどこに宿る…？
こう問うているので…
思想というのは｢知識｣に宿る!?
Dr.ベガパンクの思想は、蓄えられた膨大な知識に宿る。言い替えれば、その知識は彼の思想の影響下にある。よって悪しき思想を持つ者と知識を共有すれば不都合が起きる。

-ONE PIECE 第1090話より引用-
ヨークはステラや他のサテライトと脳を同期していない。だからこそ暗躍が成功したのであり、｢パンクレコーズ｣の知識はヨークの思想による悪影響を受けない。逆にヨークも影響を受けない。
こういう事になるのかもね。
こう考えると…
｢ある巨大な王国｣の知識、及びジョイボーイの知識と言えるものが今も残っているのならね。そこに思想が宿る事で、この世に残っていると言えるのかも知れない。
ならば、ジョイボーイの知識とは？

【この世の“真実”を語り始める】

-ONE PIECE 第392話より引用-
｢知識｣とは!!! 即ち｢過去｣である!!!
世界最大最古の｢知識｣を誇る図書館の書物を使う事で解き明かさない歴史の謎などない。こうクローバー博士は言いました。彼らは空白の100年に何があったのかが知りたい。
そしてクローバー博士はこうも言いました。

-ONE PIECE 第395話より引用-
後に世界政府を名乗る連合国を前に敗北を悟った｢ある巨大な王国｣は、その思想を未来に託そうと全ての真実を石に刻んだのだと。それが現在に残る“歴史の本文(ポーネグリフ)”。

-ONE PIECE 第395話より引用-
この“ポーネグリフ”と呼ばれる硬石のテキストこそが、｢ある巨大な王国｣の知識そのものではないかな？と。オハラ図書館にある文献と何ら変わりはないと言えないだろうか。
よって｢ある巨大な王国｣及びジョイボーイの思想は“ポーネグリフ”に書き記された知識に宿っている。だからこそ、その思想は歴史と共に呼び起こされるのであって。

-ONE PIECE 第846話より引用-

こうタマゴ男爵が語っていました。
9つの“情報”を持つ石というのが“真の歴史の本文(リオ･ポーネグリフ)”なのです。ニコ･ロビンの夢です。ロジャー海賊団は｢いくつか｣しか揃えていませんでした(第967話)。
もしもロビンが夢を叶え、9つの“リオ･ポーネグリフ”をラフテルに導いた時、世界中に点在する“ポーネグリフ”が｢この世の“真実”｣を語り始めるのではないのか？と。

-ONE PIECE 第1108話より引用-
今Dr.ベガパンクが世界中の電伝虫を通して｢世界の“真実”｣を伝えようとしていますよね。その電伝虫の代わりを果たすのが“ポーネグリフ”であって。石から｢ある巨大な王国｣及びジョイボーイのメッセージが世界中に伝えられる。
これがまさに…

-ONE PIECE 第395話より引用-
クローバー博士が語っていた言葉そのものであって。彼らの意志を受け継ぐロビンがそれを実現させるんだ、と。こういう流れになって行くんじゃないのかなぁ。
思想は知識と共にあるとすれば、知識とは即ち過去なんだから、ジョイボーイの思想は“ポーネグリフ”というテキストに宿っているんじゃないのかな。
どうなんでしょうね？