海賊王に!!! おれはなる!!!
この言葉には大きな意味があると考えます!! そして、それがルフィ達とイム達の｢王｣というものが何であるかの違いとなって出て来る事となる。それはどういう意味なのか。そんな話を今回は少し。
-画像はONE PIECE 第601話より引用-
【｢海賊王に おれはなる｣とは】
ルフィのセリフというのは…
海賊王に おれは“呼ばれるように”なる!!!
↑こう捉えるのが正しいと考えます!!
それはロジャーも同じであって、
-ONE PIECE 第506話より引用-
世間から“海賊王”と呼ばれる様になったのです。これはルフィも同じ事になると考えております。ルフィも“偉大なる航路(グランドライン)”を制覇し、また“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”を見つける事で｢世間から“海賊王”と呼ばれる様になる｣のである。
そしてまたルフィは…
・ヒーローと呼ばれる様になる
・太陽の神ニカと呼ばれる様になる
・ジョイボーイと呼ばれる様になる
これら全て、ルフィが“なる”のではなく｢世間から呼ばれる様になる｣のだと。こう捉えるべきである。特に｢ヒーロー｣は顕著であって、ルフィ自身はなりたくもないのに“なる”のです。それとは逆にイムというのは…
-ONE PIECE 第908話より引用-
“虚の玉座”に座る事で文字通り｢たった一人の王｣となった。自分からなったのである。19人の王達と末裔も同じです。聖地マリージョアに移住する事で天竜人(世界貴族)となった!!
これこそ本質の部分と考えるんです。
【ルフィ達とイム達の戦い】
ONE PIECEは王政を否定しない!!
革命軍は世界政府を倒そうとしていない!!
あくまでも革命軍は｢天竜人へ｣と宣戦布告したのです。第905話でコアラもはっきりと“私達は”世界政府を倒したいのではなく、それを支配する天竜人を倒したいと言っているんですよね。
世界政府に加盟する王達は敵ではない!!
-ONE PIECE 第1083話より引用-
“最初の20人”であっても人徳のある優れた君主であるアラバスタ王国のネフェルタリ･コブラは革命軍の敵とはならない。あくまでも悪政を敷く王の国に革命を起こそうとしている。
コブラ王というのはリク王と同じく、国民から｢我らの王｣と認められる国王である。そういう王を打倒する理由などない。そういった王達によって世界政府は新たに生まれ変わると考えています。ルフィ達は世界政府を倒さない。それを上から支配するイム達を倒すのだと考えております。
イムや天竜人というのはですね、
正しく人々から認められたのではなく…
圧倒的な力を背景として、自分達を｢王である｣｢神である｣と認めさせて支配しただけであってですね。ここがルフィや世界中の有能な王との違いとして描き出される事になると考えているんです。奴らは“王”を自称するにはおこがましい!! うぬぼれるんじゃないよと。
そして最後に待っているのが…
-ONE PIECE 第576話より引用-
世界中を巻き込む程の“巨大な戦い”であって、それは世界を二分する戦いになると考えております。世界中の多くの人々から｢我らが王｣とされるルフィ達と、｢我こそが王｣とするイム達との戦いである!! と。
“民衆の力”ですね!!
ここが大きなポイントになりそうな気がしています。ルフィが絶対的な力を持って巨大な敵を倒すのではなくて。絶対的な力を持ったイム達に対して、1人ずつは小さくとも力を集め…
-ONE PIECE 第100話より引用-
・受け継がれる意志
・人の夢
・時代のうねり
これらが巨大なムーブメントとなってルフィ達を後ろから後押しする事になるんだと考えています。この力の結集がイム達を倒す事となるんじゃないのかなと。それを成し遂げてこそルフィはロジャーを超えるのであって。
ロジャーに対しては｢海賊王＝大犯罪者｣と認識する者が多いのだが、ここをルフィは塗り替えるのだと考えております。海賊王は犯罪者の王ではないと。ここに｢ヒーロー｣や｢太陽の神ニカ｣や｢ジョイボーイ｣が絡むのではないかな。呼び方はそれぞれ。
ルフィとしては何であろうが勝手に呼べ、と。その信念に従い戦いを挑むのであって、それは遥か昔から脈々と受け継がれて来た“意志”でもある。こんなカタチにするのかな？と。
どうなんでしょうね？
-ONE PIECE 第601話より引用
確かにルフィが海賊王になるんだけど、それを世界がどう見るかが大きなポイントになりそうな気がするんですよね。ロジャーが呼ばれる様になったんだから、ルフィもまた呼ばれる事となりそうなんですけどね。
ルフィとイムでは同じ｢王｣や｢神｣でも意味合いが大きく違うと考えております。それは何なのか？なのです。この考えが正しいかは別として、僕の言わんとするところは理解して頂けると思うのですが… さて。
推移を見守りたいと思います!!
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