悪魔の実の能力の覚醒について

悪魔の実の能力には「覚醒」と呼ばれる更に上のステージがあるんでしたよね。実はローの“オペオペの実”とキッドの“ジキジキの実”も覚醒していたのです。まだまだ悪魔の実の「覚醒」には色々と謎があります。まずは能力の「覚醒」とは何かのかを考えてみたいです。
ー画像はONE PIECE第785話より引用ー
【己以外にも影響を与え始める】

-ONE PIECE 第785話より引用-
ドフラミンゴの説明によりますと、悪魔の実の能力が覚醒すると「己以外にも影響を与え始める」との事でありました。ドフラミンゴの“イトイトの実”の場合ですと本来は体から“糸”を出す能力でありますが、それが覚醒すると…
・地面から糸を出す
・周囲の建物が糸になる
ドフラミンゴの体以外の色んな物を“糸”に変化させる事が可能になる。ルフィ曰く「超人系(パラミシア)じゃねェみてェだ!!」との事でしたよね(第785話)。
悪魔の実には3つの種類があります。
・超人系(パラミシア)
・動物系(ゾオン)
・自然系(ロギア)
この3種どれに対しても「己以外にも影響を与え始める」というのが共通の要素なのかどうか。ここがまず謎である訳です。ドフラミンゴの説明は正しいのかどうか。ここですよね。
別にドフラミンゴは能力の種類で分けては話していません。動物系(ゾオン)は少し違っているがな… みたいな事を添えていないんですね。全ての種類の能力において「己以外にも影響を与え始める」というのが「覚醒」の基準であるのだろうか。
1つずつ順番に考えて行こうと思います。
【パラミシアにおける能力の覚醒】

-ONE PIECE 第728話より引用-
ドフラミンゴの“イトイトの実”というのは体から糸を出す能力です。その糸を色んな事に使うんですよね。
・糸で斬る
・糸で人を操る
・糸で鳥カゴを作る
・糸で分身を作る
・糸で空中を渡る
・糸で内臓を修復
これら出した糸で様々な使い方ができているのは、ドフラミンゴが能力を研ぎ澄ました結果であり「覚醒」とは違うと考えられます。もはや応用ではないんですよね。逸脱してます。

-ONE PIECE 第785話より引用-
↑これは自分以外から糸を出してるのではなく、地面や建物を糸に変えてしまってるんですよね。本来“イトイトの実”の能力では不可能な事を可能にしている。
己以外に何か起これば、それがすなわち能力の「覚醒」という訳ではなさそうです。ここは1つ重要だと思っていまして。

-ONE PIECE 第989話より引用-
↑これを見てロビンの“ハナハナの実”の能力が「覚醒」してるなんて誰も考えてはいないと思うんです。己以外の場所に部位を咲かせたとて「覚醒」してる訳ではない筈。こんな事は子供の頃からしてるんですからね。“ハナハナの実”の能力とはこんな能力なんだって事でしょう。
ビッグ・マムの“ソルソルの実”の能力は、色んな物に「魂(ソウル)」を与える能力です。そういう能力なのだから、周囲の物を生き物に変えていたとしても、それが「覚醒」によるモノだと考えるのは違う筈です。
ただ、

-ONE PIECE 第835話より引用-
“ソルソルの実”の能力者であるマム本人と同じ事をする化身達。これらの存在が少し異質なんですよね。化身達は「魂(ソウル)」の回収と分配ができるんです。マム本人以外にも“ソルソルの実”の能力者が存在するに等しい。
このマムの化身に注目するのはなぜか。
悪魔の実の「覚醒」というのは簡単な話、己以外に己の持つ能力を持たせているって事ではないか?と。ドフラミンゴの場合は周囲が“イトイトの実”の能力者になってる。
キッドの“ジキジキの実”というのは、キッド自身が磁石なんですよね。周囲の鉄を引き寄せたり、逆に反発させたりできる。その能力をマムに付与できるのが「覚醒」。
そこで自然系(ロギア)であります。
【ロギアにおける能力の覚醒】

-ONE PIECE 第154話より引用-
“メラメラの実”の能力者であるポートガス・D・エースがドラム王国を訪れていました。珍しく雪の降らない日だったそう。ドラム王国があるのは冬島です。年中雪が降る島なんですよね。
これを持ってエースの“メラメラの実”が覚醒していたとするのは早いのかも。確かにエースの“メラメラの実”の能力が周囲に影響を及ぼしてはいるんです。しかし、こんなモンじゃない事例があるんですよね。

-ONE PIECE 第650話より引用-
“マグマグの実”の能力者サカズキと“ヒエヒエの実”の能力者クザンの決闘でパンクハザードの天候が変わったというのです。2人が去った後も周囲への影響は消えていない。これこそが自然系(ロギア)の能力の「覚醒」を示す事例ではないかと考えられるんですよね。
サカズキとクザンの両方が能力を「覚醒」した技を使った。その技のブツかり合いによりパンクハザードの天候がネジ曲がってしまったって事なのかも。パンクハザードは真っ二つに「氷の土地」と「炎の土地」とに分かれたのです。
これは、「炎の土地」にサカズキの“マグマグの実”の能力が付与されたままになっていて、「氷の土地」にはクザンの“ヒエヒエの実”の能力が付与されたままになっている。こうは考えられないだろうか。
そう考えるなら、上記の超人系(パラミシア)における能力の覚醒と同様であると捉える事が可能になるんです。周囲に影響を与えるというのは、周囲を自分と同じ能力者にさせるのと同じ事なのかな?と。
そして最後に動物系(ゾオン)であります。
【ゾオンにおける能力の覚醒】

-ONE PIECE 第544話より引用-
動物系(ゾオン)の能力者の「覚醒」といえばインペルダウンの獄卒獣です。クロコダイルの説明によると「異常なタフさと回復力がウリ」との事です。
自分自身に影響を及ぼしてるっぽい。
しかし…
その認識は正しいのだろうか!?
これもまた己以外にも影響を与えているって事なんじゃないのかなと。超人系(パラミシア)と自然系(ロギア)の2つは周囲に。ただし動物系(ゾオン)だけは周囲にではなく自分自身にって事なんだろうか。
少し疑問があるんですね。
おそらくなんですが…

-ONE PIECE 第412話より引用-
チョッパーの怪物化というのは、ランブルボールの乱用による一時的な「覚醒」なんだと思うんです。まさに命を削っているかの様でしたよね。今回のキッドの「体力の消耗が尋常じゃなく」という話とも関係があるのかも。
あれが「覚醒」だったとして。
チョッパーは“ヒトヒトの実”の能力者ですから、能力が「覚醒」したのなら“人の能力”が「覚醒」してるんですよね。だけどチョッパーはトナカイのバケモノになっております。チョッパーはトナカイです。
動物系(ゾオン)は他の能力とは違い…

-ONE PIECE 第184話より引用-
その能力自体が意志を持っていると考えられます。だからこそ物に食べさせる事が可能なんだと思うんです。意志を持たない銃が“イヌイヌの実”の能力の意志を持ってラッスーが生み出されている。ラッスーには意志がある。それは銃に存在した意志ではなく、後から“イヌイヌの実”と共に入って来た「犬の意志」。
“ヒトヒトの実”の能力者チョッパーの体には、チョッパーのとは別に“ヒト”の意志が宿っていると思うんです。2つの意志がある。ただし通常はチョッパーの意志によって支配されている状態。しかしチョッパーの中には確かに“ヒト”がいる。
この“ヒト”の能力にとっての周囲(己以外)とはチョッパーであって。チョッパー自身が覚醒している様に見えるのだが、実はチョッパーは中の“ヒト”の能力の「覚醒」の影響を受けているのである。潜んでいた“ヒト”に侵食された事でチョッパーは自制が効かなくなった。こういう事ではないかな!?
話が少しヤヤこしいんですけどね。
動物系(ゾオン)もやはり「覚醒」すれば能力が周囲に影響を与えている。動物系(ゾオン)の悪魔の実を食べた者というのは、体の中に意志を持つ動物を1匹飼っているのと同じ。厳密には、その動物こそが能力者って事なのかなぁ。その動物が「覚醒」すれば影響を受けるのは、その動物を飼っている者の生身の体。チョッパーの場合は、生身のトナカイの体に悪魔の力が付与された。よってトナカイのバケモノ(人獣型)になったって事じゃないだろうか。
まぁでも、動物系(ゾオン)だけは周囲ではなく自分自身でも良いんです。そうなんだろうなと考えてました。でも3種類の全てにおいてドフラミンゴの説明が当てはまる可能性もありそうな気がします。どれも周囲が能力を持つ様になってると思うんですよね。
そうなると、もしもルフィの“ゴムゴムの実”の能力が「覚醒」したとすれば、周囲が“ゴムゴムの実”の能力を持った様な状況が生まれるんだと考えています。これはキッドとローの「覚醒」の話と共にしようかと考えてます。
どうなんでしょうね?
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