【第1016話考察】新鬼ヶ島(ワノ国)の将軍がヤマトでなければならない理由

「ワノ国」の将軍になれヤマト!!!
自身の名を呼び捨てにし、明らかに反発するヤマトでありますが、それでも「将軍になれ」と言う背景には何があるのでしょう。将軍はヤマトでなければならない。こだわりの様なモノがあるみたいなのです。
ー画像はONE PIECE 第1016話より引用ー
【新鬼ヶ島計画】

ワノ国を滅ぼして国名を「新鬼ヶ島」とし、その将軍をヤマトにするという計画。いわゆる「新鬼ヶ島計画」であります。この計画が立案されたのが“いつ”なのかは分かりません。しかし、カイドウの頭の中にずっと前からあった訳ではなさそうなんですね。
どうしてかと言いますと…

ビッグ・マム海賊団との同盟が契機となって計画が立案されたと思われるからです。これこそが計画の基礎となっております。おそらくマムと同盟を組んでいなかったなら、計画は実行に移されてはいない筈です。
これまで通りオロチと組んでいたと考えます!!
マムと同盟を組めば手の届かなかったモノが射程範囲に入る。海賊稼業に本腰を入れるに当たって、オロチの部下達を百獣海賊団に組み込みたかったんですよね。そうなるとオロチは用済み。
おそらく計画の立案は火祭り(金色神楽)の数日前だと思われます。ちょうど両軍が集まる宴があるから、そこで発表しようという手筈となったって事じゃないかな。
そこで、
オロチは消さなければならないのだが、引き続きオロチの役割を果たす人物は立てておかなければならない。ここに抜擢されたのがヤマト。こういう事ではないかな?
【20年間ヤマトは監禁されていた】

未熟なガキが錠を外して
ここを出て行く気か!?
↑こんな事を言っていますよね。
ヤマトは鬼ヶ島から離れたら爆発する手錠を8歳の頃からつけられていました。4年近く前にエースが鬼ヶ島に現れた時も、カイドウは全ての幹部を引き連れて遠征中でした。残っていたのはヤマトと何人かの兵士達だけ。
20年間、ヤマトはワノ国どころか鬼ヶ島からも出た事がないのです。これが何を意味するのか。鎖国国家ワノ国から出た事がないという事は…

↑こんな風に世界政府・海軍から手配されていないと考えられるのです。いや、ヤマトの存在を把握できてるかすら分かりません。少なくとも海軍本部は知らない筈です。
そういった人物が必要となると理由は1つ!!

オロチに代わる傀儡としてヤマトを将軍に据えねばならないのかなと考えます。百獣海賊団の幹部ではダメ。大前提として“海賊”を将軍には立てられない。つまり、カイドウは引き続きCP0(世界政府)と取り引きをするつもりなんだろうなと思うのです。
百獣海賊団と世界政府が直で取り引きをするのは許されない。あくまでも「新鬼ヶ島の将軍」と世界政府が取り引きをしているというカタチを取らねばならない。そうなるとヤマト以外は考えられない筈です。
そもそもオロチはカイドウの傀儡であって操り人形に過ぎなかった。そのオロチと取り引きをしていたのが七武海ドフラミンゴ。彼が世界政府に武器を横流ししていたのだけど、ルフィに敗北して投獄されてからは…

CP0という「天竜人の傀儡」をワノ国に派遣して取り引きを継続させた訳です。CP0は天竜人直属の機関であって世界政府の下にはない。五老星に指示を出す権限はないのです。
オロチとCP0という傀儡同士が取り引きをしている。僕なんかは… 鎖国国家ワノ国という、いわば密室での取り引きなんだから細かい事は気にしなくても良いのではないかと思ってしまうんですけどね。やはり“建て前”は“建て前”として立てねばならないみたいです。何かあるのかな?
【カイドウの思惑】

カイドウは第985話の演説にて世界政府への敵対心を露わにしました。その一方でヤマトを将軍に据えて世界政府との取り引きを継続するとすれば大きな矛盾が出ます。
しかしながらカイドウは…

CP0を宴に招いているんですね。取り引き相手であるオロチがカイドウに首を刎ねられてもCP0は余裕であります。困った様子など皆無です。この事からもパイプは継続するんだな、と思えるんですね。
海軍本部は“新戦力”を手にしました。その対抗策としてカイドウはマムと手を組んで古代兵器を手にすると話します。古代兵器の存在は「世界に“恐怖”と“戦争”をもたらす」と言います。この話の裏というのは、もっと武器が売れる様になるって事です。世界が武器を欲しがり、それを抑えようと世界政府も武器を欲しがる。
カイドウの狙いはココなのかも。
だからこそでしょうか、武器工場も更に増やすと話しておりました。それによって世界を「暴力の世界」に染めたい。とにかく武器を売って売って売りまくりたいんですよね。
ここにワノ国である事の意味があるのでは?

他でもないワノ国だからこそ世界政府(=CP0)とも取り引きが続けられる。また、ワノ国が天然の要塞だからこそ、闇の取り引きの事を知らない世界政府(五老星以下)や海軍本部(サカズキ元帥以下)に邪魔をされる事もない。その上で世界中に武器をバラ撒く事が可能なんですよね。
このワノ国編後で崩れるのはココ!!
カイドウは倒されるかワノ国を追い出されるかするんです。それによって居座る理由も崩れる訳ですよね?ならば、それは何なのかって話だと僕は思うんです。
カイドウの思惑とは逆に…

四皇が堕ちる事で世界は混乱するのだが、肝心の武器が供給されない。ワノ国が世界中の武器の生産拠点でなくなる。この事態が巻き起こると考えます。それが切れても保有戦力に余裕のある者達による覇権争いになって行くって事なんでしょう。おそらくは、です。
そこで、
この非加盟国ワノ国で隠れてCP0(=天竜人)がしていた闇の取り引きというのが世界にバレるのかどうかがポイントになるんだと思うのです。ドレークからバレるんじゃダメです。揉み消されてしまう。サカズキや五老星ならそうするだろうなと。何かから足がつかないか…って話だと思うんですよね。それが何かというのが次の記事であります!!
【まとめ】

オロチを消した後のワノ国(=新鬼ヶ島)の将軍にヤマトを据える事にこだわるのは、世界政府(CP0)との闇の取り引きは辞めないぞという意思表示と考えます。
ヤマトというのは、カイドウの子供でありながら百獣海賊団の船員ではないのです。20年間鬼ヶ島に監禁されていた事で海賊ではないのです。赤ん坊の頃は海賊船に乗っていたと思われますけどね。おそらく世界政府も海軍本部もヤマトを手配していない。
世界政府がCP0という傀儡を立てて取り引きを求めて来たのだから、カイドウの方も傀儡としてヤマトを立てねばならない。何か暗黙のルールがあるのか… そこはキチンとしなきゃダメなのかな。ここはまた理由があるかもです。
この非加盟国ワノ国で隠れてしていた取り引きが崩れる。それはワノ国の開国とも関わりがあります。カイドウと世界政府(CP0)の思惑が崩れ、全く逆の方向へと世界は舵を切って行くと思われます。
ここにカイドウがワノ国に居座る理由が密接に絡んでいると思うのです。更に何か秘密がありそうです!!
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