【ヤマトvsカイドウ】ヤマトのアイデンティティの確立

戦いたくて“うずうず”するヤマトがモモの助達とは別行動を取ります。向かう先はルフィが父カイドウと戦う鬼ヶ島屋上になりそうです。そうなると色々と謎が明かされる事になりそうですね!!
ー画像はONE PIECE第1012話より引用ー
【おでんとしてカイドウと戦う意味】

もうすでに第1008話の時点でヤマトは屋上に行きたくて仕方がなかったのです。「僕もカイドウ倒したい!!」なんて言っていたのです。ポイントはその次のセリフであります。
おでんとして!!
ここが僕には気になっています。ヤマトは光月おでんを自称しておりましたからね。光月おでんに成り代わってカイドウを討ちたいと思っているのかな。いや、ちょっと違うかも。
ヤマトに関して1つ謎がありましたよね?

カイドウがヤマトに対して「バカ息子」と呼んでいた事です。カイドウだけではなく、百獣海賊団のメンバーも「ぼっちゃん」と呼んで“男”として扱っているのです。
どう見てもヤマトは女性です!!
しかし、ヤマト自身も「カイドウの息子だ!!!」(第983話)と言っています。つまり自他共に“男”として認められていると言えそうなのですが、その理由は全くの別モノである可能性があります。ヤマトが自身を“男”とする理由と、他者から“男”とされている理由は別っぽいのです。

光月おでんは男だろ!?
だから僕は男になった!!
ヤマトは「男になった」のです。それは20年前の光月おでんの処刑を見てから(8歳以降)です。この時からカイドウ達もヤマトを“男”として扱う様になるのかというと疑問があるんですよね。

ヤマトから「光月おでんになりたい」と言われてブッ飛ばすカイドウが、光月おでんが男だから“男”になるというヤマトの言い分を認めるなんて考えにくいのです。ヤマトを“男”として扱うという事は「光月おでんになりたい」という言い分を認めるのも同じになる筈だからです。
そう考えるなら、カイドウにはカイドウの考えがあってヤマトを「バカ息子」と呼んでいると思われます。決してヤマトの言い分を認めた訳ではない。それとは別に確固とした理由があってヤマトを“男”として扱っている。加えて、ヤマトを“男”として扱えと部下に命じている可能性が高いと考えています。
つまりですね。
①ヤマトは光月おでんになりたくて“男“になったのであって、カイドウ達から“男”として扱われる事には納得してはいない。あくまでも自分自身の信念で“男”になった!!
②ヤマトが光月おでんになりたいから“男”になったなんて、カイドウからすれば知った事ではない。カイドウにはヤマトを“男”として扱う事に確固たる理由がある。
この構図の中に、ヤマトが「おでんとして」カイドウと戦う“真の意味”が潜んでいるのではないだろうか。ヤマトからすれば「おでんとして=男として」なのであって、その戦いに勝利する事でカイドウが自分を“男”として扱う理由を消してしまいたいのかも。
ヤマトは自身のアイデンティティの確立の為に戦いたいのではないのか?って話なんです。アイデンティティとは「自己同一性」であります。自分は何者なのか… 自分は何がしたいのか… 誰かから決められたモノではなく自分自身でそれを確立する。その為の戦いなのかも!!
・お前の名はヤマト…
・お前は“男”だ…
・鬼ヶ島から出るな…
・新しい将軍はお前がなれ…
ヤマトはずっとカイドウから何かを押し付けられて生きて来てるのではないかな。自分自身では何も決められない。何かを決めた覚えもない。そこで自分は何者なのかと自問自答する日々を過ごして来てたのかも。そんなヤマトの人生に衝撃を与えたのが…

光月おでんの「伝説の一時間」だったのであって。カイドウから付けられたら名前も捨てて光月おでんとして生きよう。光月おでんが男だからであってカイドウ達がそう扱うからじゃない。手錠が外れれば必ず海に出るんだ。こう誓ったのかなぁと。
これはビッグ・マム海賊団とも通じるかも。
マムも身勝手で、子供達の結婚を海賊団の強化に利用したりしていました。マムの言いなりです。ローラを除いて自由な結婚など諦めていたんですよね。ヤマトというのはローラと同じ立ち位置にあるのかも。
【なぜカイドウはヤマトを息子と呼ぶのか】

やはり何といってもカイドウがヤマトを「息子」と呼ぶ理由が謎なのです。まだハッキリはしませんが、ヤマトの方から言われて“男”として扱っているとは思えないのです。そう考える理由については上に書いております。
ここに関係するのかどうか…。

第1001話でルフィの背後に出て来る人物が皆んな男なんですね。5人の男が登場しています。この5人というのは、カイドウが「おれと戦えるやつ」として思い浮かべた人物です。
ここにマムが含まれない!!

↑このページワンへの一撃というのは、拳に覇王色の覇気を纏わせているのだと思うんです。ならばマムは「ひと握りの強者」に該当するのでしょう。カイドウと対等に戦える筈です。
ここにマムが女性である事が関係するのかどうかなんです。その実力からすればマムを追加して6人でも構わないのだろうが、女性を強者と認めたくない何かがカイドウにはあるのかな?だからヤマトは女性なんだけど認める訳にはいかなかった。この可能性です。どうあっても自分の子は“男”でなければならない。
これはカイドウの過去編が待たれます!!
真っ先に浮かぶのは、ロックス海賊団時代にカイドウ(見習い)はマムに敵わなくて…「へっ 女に勝てねェのか」だとか言われたりしたのかなぁといったトコロなんですけどね。うーん、弱いかな。
現時点ではまだ分からないのですが、何となく5人の強者にマムが含まれていない事と女性のヤマトを“男”として扱う事が関係してそうな気がするんですけどね。どうなんでしょうか。

マムとカイドウは長年“犬猿の仲”との話もありました。ここにウオウオの実の譲渡が絡んでいるっぽいんですけどね。まだ詳しくは伏せられています。ゴッドバレー事件で何があったのだろう。

カイドウはヤマトの事で「家族問題」を抱えているっぽい。これはヤマトが女性で生まれた時から始まっていたのかも知れません。ここに切り込むとなると… なかなかデリケートな問題に触れちゃう可能性もありますけどね。ひとまず推移を見守りたいです!!
【まとめ】

ヤマトが「おでんとして」戦うというのは「男として」戦うのと同義なのではないか。光月おでんが男だから男になったと説明していたのです。
これは、カイドウ達が「息子(=男)」として接して来る事への反発ではないかと考えてみました。押し付けられて“男”として生きてるのではなく、自分自身で“男”になったんだ!!とね。
これからヤマトとカイドウの父子が対峙する事になりそう。戦いは避けられない。この戦いはヤマトにとってのアイデンティティの確立がポイントではないかと考えます。おそらくカイドウを倒すのはルフィでしょうけどね。ヤマトはヤマトで何かしらのケリをつけると考えます。
最後に1つ付け加えるなら、カイドウに子への“情”などあるのかどうかです。ここも注目ですよね!! ヤマトとエースの話があったのです。父と子の事が出てたのです。

本当に爆発する手錠をつけていたカイドウにはヤマトへの“情”など無さそうですけどね。ヤマトとカイドウが戦うとして、互いに“情”というモノが出て来るのかどうかです。どちらも本当に殺す気で戦う展開になるのかな?
カイドウにとって「血をわけた家族」とは何であるのか。それはヤマトも然りです。これをどう位置付けているかも分かって来そう。
固唾をのんで見守りたいです!!!
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