ワノ国の“流桜”とは「纏わせられる覇気」

第1010話で明らかになったのは覇王色の覇気も纏えるという事実であります。これによりワノ国で“流桜”と呼ばれるチカラが何であるかが見えて来た様に思います。
ー画像はONE PIECE 第1010話より引用ー
【流桜とは纏わせる覇気の総称】

お前さんらが覇気と呼ぶ
それをワノ国では“流桜”と呼び
“流れる”という
意味を持っている
こういう風にヒョウ五郎が説明してくれていたのです。体を伝って刀身へと“流す”のです。すなわち“纏わせる”という事になるんですよね。ここで僕は大きく勘違いしてしまっていたのです。

なるほど、流桜って武装色の覇気なんですねと。刀剣や矢に纏わせて使う武装色の覇気をワノ国では流桜と呼んでるんだ。空島では見聞色の覇気を“心綱(マントラ)”と呼んでいましたよね。世界と隔絶した場所だから概念は同じでも呼び方が変わるんだな。こう解釈していたのです。
ヒョウ五郎に習う事になる触れずに弾く覇気の使い方というのはレイリーも実践してくれていたのです。

見えない鎧を着る様なイメージを持てと。武装色の覇気の使い方として、ルスカイナの猛獣(象)の足を弾いて見せたのです。これは単に手のひらに武装色の覇気を纏わせているのではない。それじゃ武装硬化であります。

拳の外側にまで纏わせる事で弾いていたのです。もう一段上になると纏った覇気が相手の内側から破壊する強力なチカラとなる。ここまで全て武装色の覇気でできます。
ここは詳しい説明が必要ですよね!!
ヒョウ五郎が言う「もう一段上になると…」というのは覇王色の覇気を纏わせるという意味ではありません。より扱える覇気が強ければ、という意味です。武装色の覇気でも良いのです。ルフィが覇王色も纏えると知り、実際に纏ったのは今回(第1010話)が初の筈であります。

ヤマトの手錠を壊して外したのは武装色の覇気で間違いない筈なのです。囚人採掘場で手錠を壊した時の様な無意識状態ではないのです。上の画像でルフィが使ったのは武装色の覇気であります!!
僕の勘違いの原因は、纏わせる覇気=武装色の覇気という固定観念があった為です。まさか覇王色の覇気も纏えるとは思ってもみなかったのです。その固定観念は流桜というのは武装色の覇気であるという誤解を招いていた。
ヒョウ五郎はただ「覇気」としか言ってない!!
そもそもヒョウ五郎には覇王色と武装色の区別なんてなかったのだと思うのです。拳や刀剣に纏わせられれば、それは流桜なんだって事だったのです。つまり、武装色でできる事は覇王色でもできるって事。

ただし覇王色の覇気が扱えた上で、更にそれを纏わせられるのは「ひと握りの強者」だけです。覇王色の覇気が扱えるという限られた者達の中の更に限られた者達だけが覇王色を纏わせられる。だがワノ国ではそれに区別などしない。
ワノ国においては、武装色を纏わせようが覇王色を纏わせようが同じく流桜。どちらを纏わせていても同じく流桜の使い手。流桜というのは纏わせられる覇気の総称である。
流桜=武装色&覇王色
そこに気づかせてくれたのがカイドウの金棒。ルフィは、カイドウが金棒に纏わせる覇気が少し違っている事に気づいたんでしょうね。
【武装色と覇王色の違い】

まだ… 浅かった…!!
こんな事をルフィが言ってます。この「浅い」という表現は別のシーンでも出ておりました。それを引き合いにすれば理解が早いと思います。

浅いんだよ…
赤鞘九人男の刀はカイドウに刺さりましたし、斬れて血も出たんですよね。でも、それじゃ浅いって事なのでしょう。同じく第1000話でルフィはカイドウを殴り倒したのだけど、あれじゃ浅かったんだって事。
上に書かせて頂いた様に、たとえ武装色の覇気であっても内部から破壊する攻撃は可能なのです。覇王色でなければ「もう一段上」という事ではないのです。

第1000話の攻撃で纏わせていた覇気は武装色です。確かに効いた。でも浅かった!! 武装色の覇気じゃ浅いって事になるんでしょう。

纏わせる覇気を武装色から覇王色に切り替えれば、より深く内部へと到達するのではないかな。刀に纏わせても同じ。光月おでんの斬撃には覇王色が纏わされていた。だから傷がついた。赤鞘九人男の場合は武装色だから浅い。それで傷が開く事などない。

ゾロがつけた傷についてカイドウが「残るぜ」と言っているのです。ゾロの斬撃には覇王色が纏わされている。だからこそカイドウは「お前も… “覇王色”を…!?」と言うんですよね。
となるとですよ?

黒いイナズマが走っているからといって覇王色の覇気による攻撃とは言い切れないのです。覇王色であっても武装色であっても、外側に大きく纏わせれば覇気がほとばしりイナズマが走る。こういう事になるのかも。ここは今後どう説明されるかを待ちたいです。
武装色と覇王色を纏わせた場合の違いというのは、相手の内側に到達する深さではないかと思われます。覇王色の覇気の方がより深く到達するのでしょう。より深い打撃、より深い斬撃になる。
【見聞色の覇気は纏わせられない】
流桜とは纏わせる覇気の総称であり、武装色だとか覇王色だとかの区別はない。こう書かせて頂きました。では見聞色の覇気についてはどうなのか。
おそらくワノ国に見聞色の覇気などない!!

上のヒョウ五郎が「指示をくれ!!」と言ってます。そこでルフィが「右手の剣を思いっきり振り下ろしてくるぞ!!」と言うんですね。それによりヒョウ五郎はアルパカマンの攻撃をかわす事ができた。ルフィの指示がなければアルパカマンに近づく事などできなかったのです。
これはヒョウ五郎がルフィに流桜を見せるシーンであります。目の前のアルパカマンを流桜で弾くのです。これはヒョウ五郎が見聞色の覇気が使えない事を示すシーンになるのです!!
ワノ国の侍には見聞色の覇気を扱える者はいないとまでは言いません。ただ、少なくとも流桜に見聞色の覇気に該当するモノはないと言えると思うんです。これから海外の概念では覇気と呼ぶ流桜を見せようって時に、ヒョウ五郎は見聞色の覇気が使えずルフィに指示をあおぐ。これが何を意味しているのかです。
流桜というのが纏わせられる覇気の総称という僕の考えが正しいとすれば、流桜に見聞色の覇気は含まれておらず、見聞色の覇気を纏わせるという方法はないと言えそうです。
【まとめ】
武装色や覇王色といった区別はワノ国にはない。どちらも流桜と呼ぶ。どちらも同じく纏わせる事ができる覇気という事になりそうです。ワノ国においては覇王色も纏わせて使うモノ。逆にワノ国では…

威圧して気絶させるという覇王色の覇気の使い方はないと思われるんです。第915話でルフィが覇王色を使うのですが、それを見たお菊が驚くのです。「何かしました!?」なんて言ってます。
同じく覇王色を使ったルフィを見てアシュラ童子が驚いています。「今のは おでん様の術…!!」なんて事を言っておりました。おそらく光月おでんが覇王色の覇気で威圧したのは…

アシュラ童子と戦って九里を平定した時なのでしょう。お菊達が追いかけた時には決着がついていたのです。だから、お菊は見ていないから知らない。アシュラ童子は見てる。そんな覇気の使い方などワノ国にはないから、アシュラ童子は流桜と呼ばず「術」と呼んでるんでしょう。
九里平定の時に光月おでんが覇王色の覇気で相手を気絶させていたとして。それは無意識での事じゃないかと考えています。いきなり相手が気絶するから光月おでん自身も驚いたのかも。
武装色と覇王色の違いは…

到達する深さにあると考えられます。武装色も相手の内側に到達させられるのだが浅い。より深くダメージを与えるには覇王色の覇気を纏わせなければならない。

黒いイナズマが走るからといって覇王色が関係しているかというと、そうは限らないとも考えられます。ほとばしる覇気というのを表現しているだけなのかも。うるティが覇王色を覚醒してる可能性はありますけどね!!
ヒョウ五郎は先読みができずルフィから指示を受けなければダメでした。少なくとも流桜に見聞色は含まれていない。それは見聞色の覇気を纏うという使い方など存在しない事を示しているのかも。
ワノ国では纏わせる覇気を総称して流桜と呼んでいるのではないだろうか。どうでしょうかね?
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