なぜ“Dの一族”は神の天敵と呼ばれるのか

ドンキホーテファミリー幹部コラソンことドンキホーテ・ロシナンテの話によると、ある土地では“Dの一族”の事を「神の天敵」と呼ぶ者達がいるらしい。何をもって天敵と呼ぶのでしょうね?
ー画像はONE PIECE 第764話より引用ー
【ルフィは神(エネル)の天敵】
なぜ“Dの一族”が神にとっての天敵なのか。何があるから天敵と呼ばれているのか。これを考える上で僕が絶対に外せないと考えているのが…

神(ゴッド)・エネルにとっての天敵がモンキー・D・ルフィだった事であります。これがあっての第764話のコラソンのセリフであると考えるべき。もう ここまで言ってしまって良いとさえ思っています。
ゴムゴムの実の能力であるルフィにエネルの“雷”の攻撃は効かない。ロギア系ゴロゴロの実の能力者のエネルには触れる事さえ不可能である筈が、ルフィなら打撃を与える事ができたんですよね。
この延長線上に“Dの一族”と“神”との関係があると考えます。それはルフィとエネルの関係を紐解く事で浮かび上がると考えているのです。
では、
何があるからルフィはエネルの天敵なのか。それはルフィが絶縁体だからですよね!! ゴムの性質を持つ身体だからこそ電気(雷)を通しにくい。これによってエネルの“雷”による攻撃が無効化されたのです。
これと同じく…
“Dの一族”というのは
神とされる者にとっての
絶縁体である!!
こういう事じゃないかと考えます!!
ルフィの身体はエネルの“雷”による電流を断ち切ってしまいます。それと同じく“Dの一族”も神による何らかの力の伝達を断ち切ってしまうって事ではないだろうか。ルフィ(ゴム)は電気に対する絶縁体。それと同じく“Dの一族”も「神による何か」に対する絶縁体になっているのではないだろうか。だからこその天敵!! この論理です。

“Dの一族”は“神”の力を無効化してしまう。“神”の力が効かない人間がこの世に存在するなんて… と予想もしなかったんだと考えます!! 上のナミのセリフを「雷→神」と変更するだけ“Dの一族”の特性が示されると考えます。
ルフィとエネルに起こった事が、そっくりそのまま800年前に起こったのだと思うのです。おそらく神は“Dの一族”に対してエネル顔をしたでしょう!!!
絶縁体、つまり“Dの一族”は何かに対する不導体なんだと考えれば良いんだと考えます!! 何かが通りにくい。では何が伝わってくれないんだろう。
【“Dの一族”が無効化したもの】

コラソンがローに語った話の続きです。
“D”には
“神”に相対する
思想があるハズだ
↑これが大きなポイントになっていると考えます。思想です。このコラソンのセリフをスルーする事などできません。
なぜなら、
クローバー博士の言葉の中にも「思想」というワードが登場するからです。とてつもなく重要である筈です。
“古代兵器”は
確かに世界を脅かす!!!
…だが!! それ以上に
歴史と共に呼び起こされる
その王国の“存在”と“思想”こそが
お前達「世界政府」にとっての
脅威なのではないのか!!!
世界政府がポーネグリフの研究を禁じるのは、表面上は古代兵器の復活に対する脅威となっています。それは認めるのだが、それ以上の脅威がある。ポーネグリフの記述を読む事で歴史と共に「ある巨大な王国」の存在と思想が呼び起こされる方こそを恐れているんじゃないか。こうクローバー博士は仮説を立てたんですよね。
つまり、
存在だけじゃなく思想も消えてるんです。それがどういった思想であるかは説明されていませんが、消えているからこそ呼び起こされると言うんです。
これじゃないかな?
世界政府は世界中の人々から“ある思想”を消した。しかし“Dの一族”はそれを無効化した。“Dの一族”にだけは、その“ある思想”というのが消えずに残っている。残っているだけじゃなく…

それを消されていた人々に再び受け継がせようとしてしまう。それを何百年にも渡って繰り返し繰り返しです。白ひげが言っていた「あいつらの炎」と呼ばれる存在こそが、その世界政府が消してしまった“ある思想”そのものではないだろうか。
ルフィが神(ゴッド)・エネルの“雷”を無効化したのと同様に、“Dの一族”は世界政府による“ある思想”の消去を無効化していた。その“ある思想”というのが…

“Dの意志”と呼ばれるモノではないだろうか。それは“D”を名に持つ者達にとっては当たり前の思想であって。特別なモノとは意識していない。しかし、消した側からすれば大問題。なぜ… こいつらには残ってる?消した筈の「ある巨大な王国」の人々の“思想”が…。
こういう事じゃないかな?
【歴史より消すべき“灯”】

第908話で、イムと五老星が“灯”と呼ばれる何かを歴史から消そうと企む描写がありました。
これは、800年前に消した筈の“思想”であり、消した筈なのに“Dの一族”によって再び広がりを見せた“思想”というのを“灯”と称して消そうと企んでいるのではないかと考えます。その思想を“Dの一族”から受け継いで更に広めようとする者の中からイムが1人ピックアップするのではないか。
“Dの一族”からは消せない。その“思想”の供給源である“Dの一族”は潰せないから、末端に手を付けるしか方法がない。こういう事だと考えます。イムと五老星が“灯”を消そうとする者は“Dの一族”以外の誰かだと考えていますが… どうでしょうね?
具体的に何をするのかはまだ分かりません。コロっと人が変わったりするのだろうか。まさか…

シュガーの様に、イムも触れた者から“思想”を消したりできるのかな?しかし、そんな事なら世界中から消してしまうなんて途方もない作業になりますよね。ここのトコロはまだ分かりません。
【まとめ】

“Dの一族”が神の天敵とされるのは、神の力が通じないって事だと考えています。神=天竜人という訳じゃなく、イムに限定して良いのではないか。つまり、イムの力が“Dの一族”には効かない。無効化してしまう。
それはルフィとエネルから推測可能であって。
イムの力とは“思想”を消去してしまう類いのモノではないだろうか。それにより「ある巨大な王国」の思想は人々から消えてしまった。しかし“Dの一族”からだけは消せなかった。
その“思想”と呼ばれるモノが“Dの意志”であり、イムが何をしようがそれを彼らから消す事は不可能。消せないだけじゃなく…

次々と人へと受け継がせてしまう。それがあるから、世界から完全にその“思想”が消える事はなかった。その消せずに残った思想をどこかで受け継いで持っている人々というのが、ロジャーやルフィと気が合う者達って事じゃないかな。つまり思想を共有する者達って事ですよね。
“Dの一族”に秘密があると考えるよりも…

その一族に受け継がせた思想の根元である「ある巨大な王国」の方に秘密があったのではないかと考えています。僕は“Dの一族”が「ある巨大な王国」の末裔とは考えていません。
血縁じゃないんです!!
白ひげが血縁を絶ってもダメだと言ってるんです。意志とは血縁はなくとも受け継がれるモノなんです。麦わらの一味も他の誰であろうと、多くは血縁によらず意志を受け継いでいます。これがONE PIECEという物語の核を成しているの考えます。
ある巨大な王国の思想=Dの意志
“Dの一族”とは「ある巨大な王国」の思想を後世に伝える一族である。ポーネグリフ(砕けぬ石)を残しただけじゃなく、「ある巨大な王国」は“砕けぬ意志”をも作り出し… 世界中の何人かの人々に受け継がせた。それが後の“Dの一族”って事じゃないかな。
どうなんでしょうね?
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