歴史の本文(ポーネグリフ)につまる声の主

空島にあった歴史の本文(ポーネグリフ)を前にして、ロジャーが「この石は強い“声”がつまってて見つけ易い」と話していましたよね。ロジャーには万物の声が聞けるのです。この“声”とは何であるのか。もしも“声”の主というのが存在するのなら一体何者なのでしょう。
ー画像はONE PIECE第966話より引用ー
【ゾロが感じた“呼吸”】
ロジャーの言う“声”というのが何であるかを探る為にアラバスタ編まで戻ろうかと思います。作中で初めてポーネグリフが登場したのがアラバスタ編だったのです。そこに大きなヒントがあるんです。
といってもポーネグリフの登場シーンではありません。第195話“Mr.武士道”であります。ゾロとMr.1(ダズ・ボーネス)との戦いのワンシーンであります。スパスパの実の能力を持ち“全身刃物人間”であるMr.1にゾロが勝つ為には「鉄でも斬れる男」にならねばならない。
だが、そう簡単ではないんですね。今のゾロの力量ではMr.1には敵わないのか… そんな絶対絶命のピンチの中でゾロが「ある事」に気付くんでしたよね。

↑石の落ちてこない場所が分かったのです。なぜ分かったかというと、落ちてくる石から生き物みたいな… 気配とも少し違う… “呼吸”を感じたとゾロは証言してるのです。そこで先生(コウシロウ)の教えが出て来ます!!
いいかい
世の中にはね
何も斬らない事ができる
剣士がいるんだ

そこで「鉄をも斬る力」が何であるかに思い至る訳です!! 生き物でもない石や木、そして鉄の“呼吸”を感じなさいって事だと思われます。それを感じる事ができたなら…

手にする刀に意志を伝える事が可能となり、その伝えた意志で葉は斬らず石は斬るといった芸当ができる様になる。あとは鉄を斬るだけの力量が備わっているかどうか。見事にゾロはMr.1を斬るのです!!
そうなんですね!!
もうアラバスタ編で武装色の覇気というのは出ていたのです。ゾロが刀に意志を伝えたというのは、刀に覇気を纏わせたのと同一なんです。

コウシロウがゾロに教えていたのは覇気(流桜)の極意だったのです。覇気とは意志である。それは良いとして。ゾロが感じた“呼吸”とは何だったのか。ここに覇気というモノが絡んでいる可能性が高いんです。なぜなら、アラバスタのゾロの話がワノ国の流桜(覇気)へと繋がっているからです!!
【ポーネグリフの意志】

この“呼吸”というモノを… ゾロは聞いてるんですね。Mr.1の鉄の“呼吸”に対して「聞こえるぞ(第195話)」とハッキリ言ってるんです。ゾロにも万物の声が聞こえるのか?という話になってるんです。
同一かは分かりませんが“呼吸”と万物の声は非常に近い存在である事は間違いなさそう。生きてもいない石や鉄の中に“何か”があるのは間違いない筈なんです。
ここに覇気(=意志)が大きく絡んでいるとして。覇気(=意志)を物に纏わせる事は可能です。ゾロだって刀に覇気(=意志)を纏わせて戦うのです。ロジャーが空島のポーネグリフに聞いた“声”というのは…

まるで覇気(=意志)を纏うかの様にポーネグリフに意志が宿っていて… そこから“声”が聞こえていると考えて良いのかも。その意志の存在こそが“声”の主であると言えそう。それは何者の意志なのか。
この世にポーネグリフを残した者の意志であるのは間違いなさそう。では どちらなのか。

ある巨大な王国の人々なのか…

ポーネグリフを作った光月一族なのか…
実際にポーネグリフにはどちらの想いが刻まれているのか。その想いこそが「意志」であり、そこから“声”が聞こえるんだと思うんです。数百年を経た今もまだ覇気の様に纏っているのかも知れないんですね。ここに刀が黒刀に成るという謎が絡むのかも。この記事ではソチラには広げませんけれど。
何もポーネグリフに意志が宿っているとして、「ある巨大な王国」の意志に違いないという話じゃない筈なんです。実際に砕けぬ石に文字を刻んだのは光月一族なんです。想いを込めて刻んだ可能性は高い。その文字を刻む際に、光月一族の覇気(=意志)がポーネグリフに纏わされ今に残っている可能性もある。
ここにロジャーやルフィだけじゃなく

光月おでんにも万物の声が聞こえる事が絡んでいる可能性もあるんです。光月おでんにもポーネグリフの“声”が聞こえたのかどうかの描写はないまでも、です。
それはそうなんだけど…。
【ロジャーからの古代文字】

ロジャーが光月おでんに頼んで空島のポーネグリフの横に古代文字を残しています。ここには色んな考え方があるのでしょうが、ポーネグリフから聞こえた“声”の主に対するメッセージと考える事も可能なんです。
ワノ国で作られて世界中に運ばれたポーネグリフの記述を最果てに導きますからね、と。
わざわざ古代文字で残してるのだから、その古代文字を使った人々に対するメッセージだろうとは思います。つまりは「ある巨大な王国」の人々へのメッセージかな?と。ならば“声”の主というのは「ある巨大な王国」の人であって…

まさかジョイボーイって話になるのかなぁ。空島のポーネグリフにはポセイドンの記述がありました。ポセイドンとは伝説の人魚姫です。伝説の人魚姫との約束を破ったジョイボーイの無念が空島のポーネグリフにつまっている。そのジョイボーイの強い意志が“声”というカタチでロジャーに見つけ易い様にと聞こえたのかも。
【空島のポーネグリフの声の主】

いつか古代兵器ポセイドンを正しく導く者が現れる。そういった言い伝えが魚人島にはありました。その古代兵器ポセイドンに関する記述が空島のポーネグリフには刻まれていたのです。
ロジャーは「この文を最果てへと導く」とメッセージを残しています。つまり古代兵器ポセイドンを導きますからね、と言ってるも同じなんです。実際には導けてはいません。
ただ、このメッセージを残した時点では古代兵器ポセイドン(しらほし姫)がまだ生まれていない事など知らなかった。導くつもりで残してると言って良いのです。もしも空島のポーネグリフにつまった“声”の主がジョイボーイなら、あなたの果たせなかった夢を代わって果たしますというメッセージになるんですよね。
僕は空島のポーネグリフにつまった“声”とはジョイボーイの意志であると考えます。声の主はジョイボーイである。それがどういった経緯で空島のポーネグリフに宿る事になったかは謎ではあるんですけれど。覇気が物に纏うのと同じ様な事にはなってそうなんですけどね。
どうなんでしょうか?
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