【第962話考察】光月おでんが“どうしようもねェクズ共の王”になると決意した理由
- 2019/11/21
- 22:30
九里に住むアシュラ童子などの荒くれ者達を討ち取った光月おでんが言います。

おれはこのどうしようもねェクズ共の王になる事にした!!!
どうして そんな風に思ったのでしょう。この部分を考えてみたいと思います。

おれはこのどうしようもねェクズ共の王になる事にした!!!
どうして そんな風に思ったのでしょう。この部分を考えてみたいと思います。
この件は どうしても個別でキチンと記事にいたいと考えていました。なるほどなぁと思ったんですよ。では、どうして そう思ったのか。光月おでんの過去編は第959話からですが、実質は第960話からのスタートと言えます。そこから何が描かれて来ていたのか。それを踏まえて この九里の一件を見れば浮かんで来そうな気がします。
まずは第960話。光月おでんの誕生から18歳までの人生が語られます。

0歳で乳母を投げ飛ばす事件から始まり… それはそれは信じられない様な出来事が次々と出て来ます。それは家臣から、光月おでんの父である将軍スキヤキへの報告という形です。その報告を途中でさえぎった将軍スキヤキは、何も言わずに光月おでんにコレ(絶縁状)を渡して来い、と言うんでしたね。
そして いよいよ光月おでん当人の登場。
それは花の都の火葬場においてです!!

なんと遺体を燃やす炎で「おでん」を煮て食うという驚きの登場だったんです!!
光月おでんと故人(勝ぞう)とが どんな間柄だったのかは詳しく語られません。ただ、その行為には光月おでんなりの故人の弔い方があったのでしょうね。それは分かります。それでも普通では到底受け入れられない行為である事も間違いないと思われます。
そして、山の神事件の勃発です!! 怒った山の神によって花の都が危機に瀕する。

その原因は自分にあったかの様に振る舞う光月おでん。山の神事件が一件落着した後で 錦えもんが真相を語ろうとするも止めてしまうんですよね。
そして将軍スキヤキからの伝言として、光月おでんに「絶縁」と「都追放」が下される訳です。

おれの事を持て余したんだろ!! と捨て台詞を残して光月おでんは花の都を去る。
たとえ全ての行動の一つ一つに 光月おでんなりの信念があったとしても。ワノ国の公序良俗は それを受け入れる事が出来なかったんです。あまりに規格外過ぎたんです。最終的にワノ国に生き場所を失ってしまうのです。
そんな光月おでんに…

九里に住む人間達がどう映ったのかって話なんですよね?
それは各郷から追放された罪人・浪人達(第920話)なんです。光月おでんも九里の人間も似た様なものなんです。たとえ、して来た事の本質は違えどもワノ国の一般庶民からすれば同じかも知れませんよね。
このままじゃ 自分もコイツらもダメだって思ったのではないだろうか。どうにかしなくちゃいけない!!
だからこそ、

おれが王になって変えてやる!! と決意したんじゃないかな。
そこでアシュラ童子のセリフなんです。

権力者が一番嫌いだと言ってましたよね。
“王”といえば権力者の最たるものです。それになると宣言した光月おでんをアシュラ童子が慕うんですよね。おそらく 何かが違ったんですよね。ワノ国の将軍とも大名とも違う何かを光月おでんに見出したのだと思うんです。
ここにONE PIECE全体に通じる「王の在り方」が隠れている様な気がしています。間違いなく王(権力者)の否定ではないんです。ただし、こんな王でなければならないってモノが光月おでんにはあった。

やはり… 排除しないって事になるのでしょうか。
このワノ国の場合は、ドレスローザの様な「従う勝者」と「逆らう敗者」とで分けている訳ではないんですけどね。どんな人間でも受け入れるという器の大きさというのが光月おでんにはあるのでしょう。そこが王の資質として大切だと描かれて来るのかも知れませんね。

康イエも言及していました。この事がまたクローズアップされる様な気もします。
アシュラ童子が比較したのは 何も光月おでんとスキヤキというのではなくて。この後に将軍となる黒炭オロチとの比較へと持って行く可能性もありますね。
とにかく 光月おでんの過去編がスタートして、繰り返し繰り返し光月おでんというのは どうしようない人間だと描かれてるんですね。手に余る問題児だって風にです。暴力事件など犯罪行為を繰り返して最後には追放されます。そこに九里という土地、そこに住む者達が出て来る。そして両者を引き合わせるのです。どうも ここに意図がある様に思えますね。
どうでしょうか。

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まずは第960話。光月おでんの誕生から18歳までの人生が語られます。

0歳で乳母を投げ飛ばす事件から始まり… それはそれは信じられない様な出来事が次々と出て来ます。それは家臣から、光月おでんの父である将軍スキヤキへの報告という形です。その報告を途中でさえぎった将軍スキヤキは、何も言わずに光月おでんにコレ(絶縁状)を渡して来い、と言うんでしたね。
そして いよいよ光月おでん当人の登場。
それは花の都の火葬場においてです!!

なんと遺体を燃やす炎で「おでん」を煮て食うという驚きの登場だったんです!!
光月おでんと故人(勝ぞう)とが どんな間柄だったのかは詳しく語られません。ただ、その行為には光月おでんなりの故人の弔い方があったのでしょうね。それは分かります。それでも普通では到底受け入れられない行為である事も間違いないと思われます。
そして、山の神事件の勃発です!! 怒った山の神によって花の都が危機に瀕する。

その原因は自分にあったかの様に振る舞う光月おでん。山の神事件が一件落着した後で 錦えもんが真相を語ろうとするも止めてしまうんですよね。
そして将軍スキヤキからの伝言として、光月おでんに「絶縁」と「都追放」が下される訳です。

おれの事を持て余したんだろ!! と捨て台詞を残して光月おでんは花の都を去る。
たとえ全ての行動の一つ一つに 光月おでんなりの信念があったとしても。ワノ国の公序良俗は それを受け入れる事が出来なかったんです。あまりに規格外過ぎたんです。最終的にワノ国に生き場所を失ってしまうのです。
そんな光月おでんに…

九里に住む人間達がどう映ったのかって話なんですよね?
それは各郷から追放された罪人・浪人達(第920話)なんです。光月おでんも九里の人間も似た様なものなんです。たとえ、して来た事の本質は違えどもワノ国の一般庶民からすれば同じかも知れませんよね。
このままじゃ 自分もコイツらもダメだって思ったのではないだろうか。どうにかしなくちゃいけない!!
だからこそ、

おれが王になって変えてやる!! と決意したんじゃないかな。
そこでアシュラ童子のセリフなんです。

権力者が一番嫌いだと言ってましたよね。
“王”といえば権力者の最たるものです。それになると宣言した光月おでんをアシュラ童子が慕うんですよね。おそらく 何かが違ったんですよね。ワノ国の将軍とも大名とも違う何かを光月おでんに見出したのだと思うんです。
ここにONE PIECE全体に通じる「王の在り方」が隠れている様な気がしています。間違いなく王(権力者)の否定ではないんです。ただし、こんな王でなければならないってモノが光月おでんにはあった。

やはり… 排除しないって事になるのでしょうか。
このワノ国の場合は、ドレスローザの様な「従う勝者」と「逆らう敗者」とで分けている訳ではないんですけどね。どんな人間でも受け入れるという器の大きさというのが光月おでんにはあるのでしょう。そこが王の資質として大切だと描かれて来るのかも知れませんね。

康イエも言及していました。この事がまたクローズアップされる様な気もします。
アシュラ童子が比較したのは 何も光月おでんとスキヤキというのではなくて。この後に将軍となる黒炭オロチとの比較へと持って行く可能性もありますね。
とにかく 光月おでんの過去編がスタートして、繰り返し繰り返し光月おでんというのは どうしようない人間だと描かれてるんですね。手に余る問題児だって風にです。暴力事件など犯罪行為を繰り返して最後には追放されます。そこに九里という土地、そこに住む者達が出て来る。そして両者を引き合わせるのです。どうも ここに意図がある様に思えますね。
どうでしょうか。
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