「悪のヒーロー」となってしまう“炎帝”サボ

コブラ王には悪いが“革命の炎”が燃え上がるなら良いと言うサボ。この判断は、サボは元より革命軍にとって思わぬ展開を呼ぶ可能性があると考えます。受け入れるべきではなかった… とならなければ良いが。
-画像はONE PIECE 第1083話より引用-
【“炎帝”サボの影響力】

-ONE PIECE 第1054話より引用-
コブラ王を死なせたとされるサボ。これが“炎帝”としてサボがヒーローに仕立て上げられた理由となっているんですよね。サボは“炎帝”と呼ばれるのを不本意と考えている様ですが、“革命の炎”が燃え上がる事になるのなら良いですよと。
それを聞いたドラゴンは「頼もしいな…!!」と言っています。「名を捨て実を取る」という決断をしたサボの事を心強く感じているんでしょうね。体裁よりも実質的な利益を取ってくれるのかと。
しかし、これは危ないのかも!!
革命軍が本当に支持されなければならない者達が離れ、目指すべき方向性を見失う危険があると考えています。最悪の場合、もうドラゴンやサボの正義を訴える声が届かなくなってしまうかも。

-ONE PIECE 第209話より引用-
アラバスタ王国編のビビの声!! それは「国王軍」にも「反乱軍」にも届いてくれなかったんですよね。終わるべき戦争が終わらない。これについてスモーカーが「時代の節目にゃ こういう事態が必ず起こる…!!」と、たしぎに結末をしっかり見ておけと言っていたのです。
おそらくサボはコブラ王の事件の犯人ではない。その真実を世界に訴える事になるのかも知れません。問題は、それをするのは“いつ”なのか?です。そもそも真犯人を知っているのかな?と。よく分からないんですよね。
もしも今の革命の熱狂を利用する為に真実を伏せるとすれば、その熱狂に飲み込まれてしまう事も考えられるんですよね。これは絶対に避けなければならないと思うんです。

-ONE PIECE 第1083話より引用-
コブラ王を人徳のある優れた君主と知る者達はサボと革命軍に失望した事でしょう。世界政府からすればネフェルタリ家は裏切り者なのに… そうではない方向の認識が広まるかも知れません。これは世界政府にとっては“してやったり”でしょうね。犯人が世界政府の側なら尚更。
正しく革命軍の目的が伝わらない可能性がある。

-ONE PIECE 第904話より引用-
革命軍が敵とするのは天竜人(世界貴族)であって、決して世界政府に加盟する国々の王ではないんです。あくまでも悪政を敷く王に限定して倒すべきとしているんですよね。ここが違って広まると、有能な王のいる国々にまで“革命の炎”が燃え上がる可能性が出ます!!
本来なら革命に無縁の、正しき王と国民の関係性を築く国が打倒されて行ってしまうのかも。正しくない反乱分子によってです。正しい王が倒されて、悪政を敷く王(反乱分子のリーダー)が立つという方向にも向かいかねない!!
ここが最大の懸念材料と考えます!!!
【“炎帝”サボは悪のヒーローとなるのか】

-ONE PIECE 第700話より引用-
“炎帝”サボはヒーローはヒーローでも、かつてのドフラミンゴの様な存在として世間に認識されて行く可能性があると考えています。ドフラミンゴは天竜人が牛耳る世界を壊したかったのです。壊せるのなら何でも良い。
それは復讐だったのです。
サボを“炎帝”としてヒーローに仕立て上げた者達にとっては、ただ単に世界政府に復讐をしたいだけであって。ドラゴンやサボの思想を正しく理解する者達ではないという事になるのかな?と。
欠けているのは… 「自由」かな?
国々に革命を起こし、これまでの王に代わって国を支配したい者が立ってはいけないんですよね。世界政府を打倒して天竜人に代わって支配してやる!! というのではダメなのに。そういった“うねり”が起こってしまう。これは危険です!!
サボは“炎帝”と呼ばれるのを拒否すべきだったのかも。しかし、ある意味でエースが言っていた事が実現しているとも言えるんです。サボの前の“メラメラの実”の能力者エースは…

-ONE PIECE 第585話より引用-
自分の存在が認められなくても、どんなに嫌われようが、恐怖でも何でも良いから世界に名を知らしめたいと言っていたのです。これが悪い形で出てしまっているのかなぁと。まだサボは事の本質に気づけていないのかも。
そしてエッグヘッド事件です!!!

-ONE PIECE 第1074話より引用-
ルフィを悪者に仕立て上げる記事をモルガンズが書こうとしていましたよね。ルフィは“炎帝”の弟なんです。まだエッグヘッド事件の結末は不明ですが、今回のサボの件と絡んで行く可能性あるかもです。
もしかすると悪い方向へ歯車が回り出してしまうかも。革命軍に期待する者達は、世界にとって良くない者達ばかりになってしまうのかも。善悪の区別がついた、本来支持されるべき者達こそに目を向けるべきなのかもね。
どうなって行くのでしょう。
もちろん最終的に革命軍は支持されるべき者達に支持される事になると考えています。ルフィと共に世界を正しく導く事になるのでしょう。ただ、このまま上手く事が運ぶとは限らないぞと。つまずいてしまったり、天竜人に足元をすくわれる展開もあり得るかも。
見守りたいと思います!!!
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