“太陽の神ニカ”となったジョイボーイ、そしてイムとの関係
万物は望まれて この世に生まれる!!
そう語るDr.ベガパンクは“悪魔の実”も同じだと言います。“悪魔の実”もまた望まれこの世に生まれたのでしょう。では“太陽の神ニカ”は誰に望まれ、そして“悪魔の実”の能力としてこの世に生まれたのか。ここから話を進めたいと思います。
-画像はONE PIECE 104巻より引用-
【太陽の神ニカとエネルと月】
世界政府が“ゴムゴムの実”という｢もう一つの名｣をつけた悪魔の実… 動物系“ヒトヒトの実”幻獣種モデル“ニカ”。それについて五老星が何と語っていたのか。ここからスタートしたいと思います。
その体は
ゴムそのものの性質を持ち
空想のままに戦い…
人々を笑顔にしたという“解放の戦士”
またの名を“太陽の神ニカ”
覚醒はゴムの体に
更なる“腕力”と“自由”を与えるという
↑こういう話が出てましたよね!!
この“太陽の神ニカ”なる存在を生み出した、あるいは信仰が生まれたのは絶対に空島ではないハズ。これはもう断言しても良いのではないかと考えます。空島に暮らす者達には生み出せない!!
なぜ そう言えるのか。
-ONE PIECE 第301話より引用-
空島の者達はゴムを知らないからです!!
ゴムを知らない者達が、ゴムの体を持つ“太陽の神ニカ”の信仰を生み出せるワケがないのです。ゴムという存在そのものを知らない者達が何をどうやって“太陽の神ニカ”を望めるのか。
ルフィの体の性質というのは…
・伸びる
・弾む
・絶縁体
ゴムそのものですよね!!
空島ビルカを故郷とするエネルは、そのルフィの体の性質について全く分からないという反応を示しておりました。神を称する自身の“ゴロゴロの実”の能力が効かない。ましてや攻撃されてしまう。そんなモノがあるなんて思ってもみなかった。
-ONE PIECE 第280話より引用-
ゴム人間って何？ そんな反応でしたよね。ナミは｢そうか… 白々海にゴムは存在しないんだ｣と。よってゴムの存在しない場所に暮らす者達が“太陽の神ニカ”を望んで生み出したとは思えない!!
エネルがゴム(ゴム人間)を知らない。
これが何を示すのかというと…
エネルの生まれた空島で信じられた“神”というのは、決して“太陽の神ニカ”ではないのです!! そう考えないと辻褄が合わないのです。
エネルの故郷ビルカで“太陽の神ニカ”が信じられていたのなら｢ゴム人間｣を知らなきゃおかしい!! ルフィに｢ゴム人間｣と言われて｢ゴム？｣なんて反応はあり得ないのです。
“太陽の神ニカ”はゴムの体なのです!!
-ONE PIECE 第300話より引用-
エネルの故郷における“神”が存在するとされる｢そこ｣とは月です。エネルが還(かえ)るべき場所と言ったのは月なんですよね。
エネルの言う“神”は月に存在する。だから月こそ自分に相応しい場所と考えた。“神”の還(かえ)る場所は月。しかし、その“神”は“太陽の神ニカ”ではないハズ。合致するハズがない。
これが何を示すのか。
【“太陽の神ニカ”を生み出した者達】
ゴムの存在を知らない空島に暮らす者達が“太陽の神ニカ”を生み出すとは思えない。ゴムの体など思いつくハズがない。少なくとも“太陽の神ニカ”が生み出されたのは地上です!!
｢万物は望まれて この世に生まれる｣
では誰が“太陽の神ニカ”を望んだのか。
ゴムが存在する地上にて、太古の昔に奴隷にされていた者達ですよね!! 奴隷達が自分達を解放してくれる戦士“太陽の神ニカ”を生み出した。こういう事だと思うんです。
“太陽の神ニカ”が望まれてこの世に生まれたのなら、生み出した者達というのは奴隷身分であるハズ。解放してもらえないからこそ、どうにか解放して欲しいと“太陽の神ニカ”を望んだ、と。
そして現代に至るまで奴隷達は解放されず…
-ONE PIECE 第1069話より引用-
奴隷達が望み続けているから“太陽の神ニカ”の存在は消える事はない。たとえ歴史から名前を消されようとも、その存在は消える事はない。こういう事っぽい。
“太陽の神ニカ”というのはですね、奴隷身分の者達でないと生み出せないのだと思うんです。奴隷じゃない者がその存在を望むハズがないから。望まなきゃ生まれて来ない。
また、解放の戦士なんて実在しないからこそ奴隷達は望んだのだと思うんです。つまり“太陽の神ニカ”など実在しない。存在しないから奴隷達が望み、この世に生まれ今に至るまで望み続けられて来てる。
そこでジョイボーイです。
-ONE PIECE 第1046話より引用-
空白の100年に実在した地上の人物(第649話)であるジョイボーイは、ルフィと同じく能力を覚醒させて“太陽の神ニカ”になっていたハズです。
では？
①ジョイボーイが先か…
②太陽の神ニカが先か…
どちらの存在が古いのか。②になるんだと思うんですね。まず②があって、ジョイボーイが②に重なる者となった。この順番だと思うんですよ。
まず太古の昔に奴隷達が“太陽の神ニカ”の存在を生み出した(信仰の始まり)。その願いが“ヒトヒトの実”幻獣種モデル“ニカ”を生み出した(神の悪魔の実の誕生)。その悪魔の実をジョイボーイが食べて覚醒させた(太陽の神ニカの具現化)。
しかし、この世に現れた“太陽の神ニカ”は…
-ONE PIECE 第649話より引用-
この世界の奴隷達を解放させる事ができなかった。だから奴隷達は“太陽の神ニカ”を望み続け… 今に至るまで消える事なく存在し続けている。
こういった歴史の流れでは？
“太陽の神ニカ”は、この世にジョイボーイが現れる前から存在するのであって。その存在を生み出したのは｢ある巨大な王国｣ではないと考えます。
-ONE PIECE 第395話より引用-
強大な力を誇り、高い文明を持ったと思われる｢ある巨大な王国｣の人々が“解放の戦士”を望んだとは思えないから。もしも望んだとすれば｢ある巨大な王国｣の人々は奴隷にされていたと考えなければならない。そうとは思えないのです。
そして話はジャヤへと移ります。
【ジャヤにおける｢太陽の神｣】
空島編では3つの勢力が争っていました。
①ガン･フォール(スカイピア)
②ワイパー(シャンディア)
③エネル(ビルカ)
この中の②のワイパーの祖先カルガラが描かれた過去編に｢太陽の神｣というワードが登場します。
カルガラの娘ムースが｢太陽の神｣への生け贄に選ばれたんですよね。生け贄の祭壇に捧げられるムース。その時に打ち鳴らされた太鼓のリズムは“解放のドラム”と同一(ドントットット)です。
この過去編の舞台はジャヤ!!
それは空島ではないんです。地上にある島が舞台なのです。カルガラの子孫であるワイパーが空島にいるのは、ジャヤという島の半分が空へと吹き飛ばされたからです。
この地上にあったジャヤに暮らしたシャンディア達にとっての｢太陽の神｣というのはイコール“太陽の神ニカ”である可能性が高い。太鼓のリズムからしてね。
空島とは違い、地上にあったジャヤに暮らした者達が“太陽の神ニカ”を知っていたとしても不思議ではないんですよね。地上で暮らしていた時ならゴムを知っていても不思議ではないから。
そこで、
カルガラがこんな話をしていました。
-ONE PIECE 第290話より引用-
おれ達は先祖を神の様に尊敬している
このシャンディアにとっての“神(＝先祖)”と｢太陽の神｣との関係性であります。それはつまり“太陽の神ニカ”との関係性になります。何やら繋がりそうな気配ありますよね!!
空島編で争った3勢力。
①シャンディア(地上)
②スカイピア(空島)
③ビルカ(空島)
この3つの中で、ゴムの存在を知れたハズなのは①のみです。①だけが“太陽の神ニカ”と繋がり得る場所になっているんです。ゴムの体を持つ“太陽の神ニカ”は空島とは繋げられない。
そして、その3勢力は…
-ONE PIECE 第472話より引用-
それぞれ月の壁画に描かれる人の容姿をしています。これを絡めると、3人のうち1人は“太陽の神ニカ”に繋げられるが残る2人は繋がらない、となるんですね。
月から来た3つの容姿をした者の中の1人。これにジョイボーイが当てはまり、残る2人のどちらかにイムが当てはまるのではないか。ジョイボーイを消すのはもちろん、それと同時にイムも消さねばならない。月というルーツは同じだから。
空白の100年とは同じ月から来た人同士の戦いだったのではないか。ジョイボーイの勢力と、この星の20の国々を味方につけたイムの勢力の争い。残る1つはよく分かりません(汗
全てはゴムの存在なのです!!
それを知れる者と知れない者の分布です。そこに月から来た人の3つの容姿の関係を空島編の3つの勢力に当てはめる。そこに更にゴムの体をした“太陽の神ニカ”の存在を当てはめるのです。
そもそも“太陽の神ニカ”の存在が奴隷により生まれていて、それが悪魔の実のカタチとなって生み出されていた。それを食べたジョイボーイが“太陽の神ニカ”に重なったのだが、同じく月から来た同族(イム)が違う“神”となって立ちはだかった。
こんな感じなのかな？と。
どうでしょうか。。。
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