【尾田栄一郎×青山剛昌】ジャンプっ子が読んだスペシャル対談

奇跡のスペシャルコラボ表紙ですって!! 「ONE PIECE」の尾田栄一郎先生と「名探偵コナン」の青山剛昌先生の対談が掲載された週刊少年ジャンプ34号&週刊少年サンデー35号っス!!
共に100巻を突破した漫画家同士で何が語られるのか。バリバリのジャンプっ子である僕が読んで何を感じたのか。行ってみましょう!!
-画像はWJ34号&WS35号より-
【初めて買った週刊少年サンデー】
今回ですね、生まれて初めて週刊少年サンデーを買いました。それどころか初めて読んだと思います。立ち読みを含めて、生まれてから週刊少年サンデーを手に取ったのなんて初めてです。断言できます。
そんな僕が対談を読んだんです(笑
だからって週刊少年サンデーの漫画を知らないって事はありません。知らずに生きるなんて無理ですからね、そりゃ。「名探偵コナン」だって知ってますよ。色々と耳に入ります。しかし読んだ事はないっス。通りすがりでアニメのワンシーンが目に入る程度…。
大丈夫か、コレ(笑
コナン君は実は大人なんですよ。でも子供になってしまった。薬を飲んだんだ。お友達が「ドラえもん」みたいな感じなんだけど、ジャイアンっぽい子はジャイアンじゃないらしい。週刊少年ジャンプ34号の表紙のルフィの隣の方は存じ上げません。とにかくコナン君が事件を解決します!!
こんな知識量。。。
対談の中で漫画の名前が出ますが…
・タッチ(アニメで知ってる!!)
・うる星やつら(アニメ見た事ある!!)
・マジック快斗(わかんない…)
・YAIBA(名前はどこかで…)
・4番サード(わかんないなぁ)
・らんま1/2(タイトルなどはわかるが…)
・うしおととら(タイトルはわかる!!)
・H2(うーん… わかんない)
・今日から俺は!!(読んだ事あるよ!!)
↑おそらくは凄いラインナップだと思うんです。知ってる方からすれば信じられない事を書いていると思います。マジかよ… だとか。あなた人生を損してますよ、と言われるんでしょうね。そんな気がします。

超貴重!! 青山先生の手による今回の表紙ラフ!!
-週刊少年ジャンプ34号より-
まぁでも、
僕の人生ってジャンプなんですよ!! とにかくジャンプ!! ずっとじゃないです。何年か空白の歴史があるんですけどね。それ以外はずっとジャンプで育てられて来ました。
そんな僕ですから、
今回の2人の対談に対して皆さんとは少し違った感想を持ったと思うんです。いや、そもそもの対談に対する受け取り方からして違うのかも。世代的なモノもあるでしょうけどね。
対談の初めの方で尾田先生が青山先生に対して「敵陣の人」と表現されてます。「名探偵コナン」を「敵として」だとか。でも僕からすれば、週刊少年サンデーは敵ではなかったと感じます。ライバル誌って感じじゃなかったなぁ。敵は週刊少年マガジン。あくまでも僕の視点ですけどね。
しかし「1・2の三四郎」はよく知らないなぁ。「おれは鉄平」は、「おれは鉄Fe」と習ったのを今でも覚えてます。原子記号ですね。先生が世代だったのでしょう。もちろん、どちらも著者は存じ上げておりますけども。「金田一少年の事件簿」は知ってますが名前だけかも。ホント読んでませんね(汗
ですんで、そこまでのインパクトはなかったんです。お二方の対談に対してね。尾田先生が「名探偵コナン」の人と対談するんだって感じでした。それがいざ読んでみると面白いんですよ!!
【尾田栄一郎vs青山剛昌】

-週刊少年ジャンプ34号より-
ジャンプに対するイメージというのが僕にはあって。知らないなりにサンデーに対するイメージというのもあります。こちらは知らないからこそ作り上げられたイメージなのかも。人によればそれは“偏見”なのかも知れないんだけど。
対談を読ませて頂いて、尾田先生って「ザ・ジャンプ」だなぁと。週刊少年ジャンプを体現する人。僕らのボス。そのボスが鳥山明先生をボスとしてドンと出される。これだけでフフッとなるワケ。
では青山先生に対してどんな印象を持ったかと言うと、こちらはこちらで僕からすれば「ザ・サンデー」だなぁと。僕にとっての週刊少年サンデーというのは高橋留美子先生やあだち充先生のイメージなんですけどね。それでも青山先生に感じたのはサンデー感。
要は、
尾田先生ってバチバチなんですよ。その姿勢に僕は「そうでなくっちゃ」と思わずにいられない。対する青山先生はスルッと受け流すんですよね。尾田先生の話に乗ってこない。大人なんですよ…。少年漫画の著者なのに、と。うちに秘めたモノはあるんでしょうけどね。あらら、と。
どちらが上とか下とかじゃないんです。
スタイルの違いなんですよね。
吉本の芸人さん(バチバチ)と松竹の芸人さん(やんわり)が話してるみたいな。僕のイメージ的にね。ここにジャンプとサンデーの風土の違いみたいなのがありそうな気がしました。
僕が特殊なのかも知れませんが、ジャンプっ子は熱いモノを常に期待しちゃうんでしょうかね。別に対談はバトルじゃないんだけど。
尾田先生が戦って来たんだ、みたいな話をされると… 僕は「うん、うん!! うん!!!」みたいなね。かぶりついて読んじゃう。それに対する青山先生の話はやっぱりジャンプじゃないんですよね。これがまた面白いんだけど。
対談の最初は噛み合ってないな、と。尾田先生がしたい話と青山先生がしたい話に少しズレがあるなぁと感じちゃいました。それが後半にかけて尾田先生に修正がかかって… 和気あいあいとした雰囲気が出て来たって印象。
後半にかけて尾田先生が引く事で青山先生の話をうまく引き出してるみたいな。そんな印象を受けましたね。僕もちゃんと大人にならなきゃいけないな、と(笑
これが偏見アリアリのジャンプっ子が対談を読ませて頂いての率直な感想なんですけどね。まずジャンプで前半を読んで、後半のサンデーの発売日を待ちわびてる僕がいました。とにかく興味深いお話が満載でして。細かく書いて行くとキリがありませんのでね。いくつか面白かったところをピックアップさせて頂きます。
【対談で面白く感じたところ】
①お二方の連載開始号のエピソード
連載開始時の思い出をお聞きするという部分があるんです。これって有名な話なのかな?僕は初めて知ったので「へぇ」と思ったんですよね。
「ONE PIECE」の連載が始まった号のジャンプの表紙が新聞の一面に載ったらしく。「ONE PIECE」の絵の後で「ジャンプがマガジンに抜かれる」と書かれちゃったそうです。なんて事を書くんだ!!
いわゆる暗黒期だったんでしょうね。僕はそこまでの暗黒感はなかったんですが、確かにマガジンに抜かれる時期ってのがあったんですよね。それは知っております。
青山先生にもエピソードがあるらしく。「名探偵コナン」の1話目が載った号の表紙のセンターが中山雅史選手(サッカー)になったそう。ワールドカップ予選で凄いゴールを決めちゃったからですって。ウソでしょ(笑
②プレッシャーはゼロ
それぞれ雑誌の看板を背負ってきたプレッシャーはいか程のものなのか、と。「名探偵コナン」は始まってからずっとサンデーで1位だったそうなんです。「ONE PIECE」も同じなんでしょうしね。色んな意味でのプレッシャーがお有りなんだろうなぁと思ってたら…
青山)プレッシャーですか? ゼロです(笑)
尾田)そこは僕も同じなんです!
これは本当に驚きました!!
プレッシャーがあったら逆に描けない。こう仰る青山先生。尾田先生は、どれだけのモノを背負っているかと考えれば恐ろしいよ、みたいな。
ちょっと計り知れませんね…
後で連載終了についても話が出るのですが、ここもやはり絡む話なんだと思うんですよね。お二方は本当にタフなんだなと思います。本当に想像を絶しております!!
③五老星のデザイン
それぞれお二方の絵に対してどんな印象をお持ちか。そこで青山先生が五老星のデザインについて話されます。
青山)世界会議で出てくる長老(五老星)、いるじゃないですか。あのデザインすげぇ! あれはオレには描けないです。
尾田)若い頃の僕がよくやったと思います。相当前に登場させているんですが、今振り返っても昔描いた彼らのデザインは失敗してないと思っているので、まだまだ真価を発揮してないキャラたちなんですけどね。

-ONE PIECE 第233話より引用-
どういう意味で「オレには描けない」のか、また「若い頃の僕がよくやった」と思われるのか。その秀逸なデザインを生み出すセンスの話をされていると読み取れるんですけどね。
あの5人にモデルがいるんじゃないかって話があるじゃないですか。そこから考察した記事を僕は書いた事はなかったハズでして。どうしても“思想”だとか政治的なモノをはらむんですよね。そこを嫌って書いて来なかったんだけど…。
今回そのデザインの話が出て「お!!」と思いました。「まだまだ真価を発揮してないキャラたち」という話も興味深いです。改めて五老星を取り上げた考察記事を書きたくなりましたね!!
④ギア5がONE PIECEの転換点
コミックス100冊を超える連載を振り返って、1カ所だけ転換点を決めるとすればドコなのか。そこで尾田先生はギア5の登場を挙げられます。ずっと描きたかったんですって。ここなんだぁ、と。

-ONE PIECE 第1045話より引用-
尾田先生は、反感を買っても良いと思ってメチャクチャふざけて描いたと仰います。とにかくバトルでふざけたい。“漫画の記号的表現”を大切にしたい。この想いがあってのギア5。
そして次の部分であります。
尾田)バトルでルフィ一人だけふざけてみたところで、戦っている相手はそうじゃないというのは、なかなかの温度差があって苦しみました。だけど今回は描ききった感じがします。
相手はあのカイドウですからね(笑
こういったのが聞けるというのは本当に楽しくて。ギア5によるバトルは緊張感を削いでしまう危険をはらんでいる。あたかも攻撃を無効化させているかの様に錯覚させてしまう。そうならない様な記事づくりをしなきゃと思いましたもん。
僕はギア5のデザインもふざけた感も大好き♪
⑤ワンピースを見つけたら終わり
「名探偵コナン」も「ONE PIECE」も物語が佳境を迎えているという話でして。もう青山先生は最終回のネームを描いちゃってるんですって。えぇ!!? みたいな。なりますよね。「ゴルゴ13」の都市伝説みたいな事が… です。
「ONE PIECE」の方も最終回のイメージはずっと前からあります、と尾田先生。一番深いトコロの構想ノートは作ってあるんですって。そして次の部分です。
尾田)「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を見つけた」って言ったら終わりなんですけど(笑) でも、次が最終章です。
これって… 深読みできるのかな?

-ONEPIECE 第576話より引用-
“ひとつなぎの大秘宝”を見つけるのがラストって事なのかどうかなんです。それはつまりですね、例えば物語のラストで“ひとつなぎの大秘宝”が完成するみたいな。こうも受け取れるワケです。それで終わるというのならね。
最後の島ラフテルには、ジョイボーイが残した“莫大な宝”というのがあります。かたや聖地マリージョアには“重大な国宝”なるモノがあって。これらの他にも何らかの“宝”が存在し… それらを“ひとつなぎ”にする事で大秘宝が完成して「世界はひっくり返る」→大団円?
どうなんだろ… って考察が始まってるよ(笑
お二方とも大きな病気をされてらっしゃるそうで。その入院中のエピソードも出て来ております。まぁ〜でも、お二方ともバイタリティが凄くって。色んな面でタフ。そうはいっても、やはりファンは心配!!
連載が終わってからやりたい事の話もホコホコします。お二方が描きたいモノを余す事なく描ききれます様に。素晴らしい対談をありがとうございます!!
とりあえず僕は買った週刊少年サンデーを最初から最後まで読むとします!! 楽しみ♪ ちょうど「名探偵コナン」は新章開幕なんですって!!
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