【Road To Laugh Tale】ヤマトの激レア構想ノート

週刊少年ジャンプ32号の「Road To Laugh Tale Vol.3」にてヤマトの設定資料が公開されています。とても興味深いモノとなっております。必見ですよ!! それ以外にも色々と面白い事が載っておりますが、今回はヤマトで行きましょう!!
-画像は週刊少年ジャンプ2022年32号より引用-
【ヤマトの性別に対する意識】
秘蔵設定コレクションVol.3と題しまして今回はヤマトを特集。これを見ていて思うのが、尾田先生はヤマトというキャラの設定に相当悩まれたんだなぁと。
それに加えまして…
僕の個人的な印象ですが、まだ設定がキチンと固まっていないのに出さざるを得なくなって登場させたっぽいんですよね。もうコレ以上は遅らせるワケにはいかないって風に。
何が固まっていないかというと…

-Road To Laugh Tale Vol.3より引用-
ヤマトの性別に対する意識であります。
性別は“女”であるが、“男”として生きている。これがヤマトのキャラ設定であります。それに対するヤマトの感情というのが1つのポイントになっているみたいなのです。色んなパターンで悩まれたっぽい。
それだけにココはとても重要みたい!!
そもそも女性として生まれているというのが先にあるみたいなんですよね。しかし男として… の部分でヤマトの設定が揺れ動いております。
【ヤマトが女であるのに男という設定】

-Road To Laugh Tale Vol.3より引用-
原作とは違って、武器工場をバックにモモの助とヤマトが話している設定もあったみたい。そこでのヤマトは「光月は滅ぶべき一族だ」だとか、「ぼくは将軍にならなきゃいけない」と話しています。
これはヤマトが「昔の光月将軍が悪」で「それを倒した父を正義」と教えられて育ったバージョン。このヤマトの考え方を正す方向のストーリーが考えられていたモノと見受けられます。決戦前にモモの助に会わせるつもりだったのかな?と。
おそらくですが、これが初期段階の設定の1つなんだと思うんです。かなり古いモノだと思うんですよね。ワノ国編のストーリーが大幅に変わるモノだからです。ヤマトの腕に鎖はありません。つける必要ありませんもんね。
ただし、そのバージョンでもカイドウやオロチ、光月おでんの事は出ています。おでんの様に海に出たいとヤマトが言っているのも見えます。外の世界への憧れは持っている設定だったみたい。
そして性別の問題に関しては…
「男としてだ それが不満だ」
「ぼくは女だ それじゃダメなのか」
↑こんな風にヤマトが言ってます。
どうやら、ヤマトは女として生きたいのにカイドウから男として育てられている設定だったみたい。そこにヤマトは不満を持っている。ここに対立の構図を持って来ているんですね。
ここがキャラ設定の基礎っぽい!!
光月が悪で父カイドウは正義。こう教えられて育っており、ヤマトもそれを信じてる。敵側の思想を持つキャラ設定なんだけど。女であるのに男として育てて来た部分は許せない。
お前は男だ!! という支配からの脱却。これによりカイドウと対立させる為に、ヤマトは“女だけど男”という設定が生まれたと推測できるんです。
ここが出発点だと思われるのだが…。
【カイドウの“息子”ヤマト】

-ONE PIECE 第977話より引用-
ヤマトの存在がチラリと出たのは第977話でありました。まだヤマトという名前は登場してません。カイドウに「息子」がいるらしいという登場の仕方です。
それよりも前、第971話“釜茹での刑”にてチラリと登場しているんですよね。肩より下のみです。ここも踏まえます。
これらの時点ではまだヤマトの設定は固まっていなかったと思うんです。登場させなければならないんだけど、どうにも設定が固まらない。そうこうしているウチに、コレ以上は遅らせられないと登場したのが…

-ONE PIECE 第983話より引用-
↑この第983話のワンシーンではないかなと。
ヤマトというキャラはワノ国編において重要な立ち位置にあると思われます。しかし、その登場はかなり遅いと思うんです。どちらかと言うと唐突な登場だったとも言えると思うんです。
ここに今回発表された構想ノートにおける設定の多さが挙げられるのではないかなと。悩んだんだろうなぁと。ポイントはヤマトの性別に関する部分です。

-ONE PIECE 第984話より引用-
ヤマトが女なのに男になったのは「光月おでんは男だろ!?」という理由からになっています。光月おでん(男)になりたいからヤマトは男になったんだ、と。
そんなヤマトをカイドウが“息子”として扱う事に多少なり違和感があるワケです。ヤマトが光月おでんになる事に反対してるんですから。
ゆえに、
第977話の時点ではまだ、カイドウがヤマト(女)を男として育てて来た設定が生きていたとも考えられるんです。どうしてその案がボツになったのか。

-ONE PIECE 第1024話より引用-
第1024話でヤマトの子供の頃が描かれますが、そこでは「カイドウの息子だ」となってるんです。望まずして男として生きているといった雰囲気はありません。カイドウから“息子”とされていたのか、光月おでんだから“男”なのか曖昧になっております。
ここがもし「カイドウの子供だ」と言ってるなら分かるんです。そうじゃないので、ヤマトが「カイドウの“息子”」とされるのを受け入れている事になっちゃってる。
僕の知らない情報がどこかで明かされているかも知れません。合点のいく説明がされているのかも。そうじゃなければ、ヤマトというのはそこまで古くから練られて来たキャラじゃないのかも。
どうも後からワノ国編に組み込まれたキャラって感じがします。すでに出来上がっていた物語との擦り合わせに関して微妙な部分が少なからずある様に思うんです。ボツ案も含めてその設定の多さがそれを物語っているのかなぁと。
そんな印象を僕は受けました。
だからといってヤマトが魅力的なキャラである事は変わりません!! 僕の好きなキャラですからね!! その点は誤解のない様にお願いします!!
- 関連記事
-
-
ヤマトの「光月おでんの様に生きる!!!」という言葉の意味 2022/08/10
-
「クロス・ギルド」とサー・クロコダイルの過去 2022/08/09
-
【第1056話考察】“CROSS GUILD(クロスギルド)” 2022/08/08
-
“火の傷”の男は「水先星島(ロードスター)」に待つ!? 2022/08/08
-
【古代兵器プルトン】ワノ国将軍家に伝わる話と伝えられていない話 2022/08/06
-
赤い土の大陸(レッドライン)は人工の壁なのか!? 2022/08/05
-
シャンクスの圧倒的な覇気に対して黒ひげティーチは…!? 2022/08/03
-
【ウラヌスはどこに】海底に沈むワノ国と古代兵器の法則 2022/08/02
-
【第1055話考察】“新時代” 2022/08/01
-
世界政府はシャンクスに“ヒトヒトの実”幻獣種モデル“ニカ”を食べさせるつもりだった!? 2022/07/31
-