康イエの死から考える「歴史より消すべき“灯”」

康イエ「許せ おトコ!!」-ワンピース最新考察研究室.942

捕まれば処刑されるのは分かっていた。それなのに自分から捕まりに行った。そんな父の話を聞いたおトコ。「どうしてかなあ」と天狗山飛徹に問いかけた第1050話。ちょっと見逃せないワードが出ます!!

-画像はONE PIECE 第942話より引用-

【そこまでに積み上げた全ての“希望の灯”】


康イエはこの国にチャンスをくれたのだ、と飛徹は言います。あの時、自分から捕まりに行ったんですよね。巷の注目を集める“丑三つ小僧”の真似をしてワザと捕まった。

ワノ国中が注目する処刑の場において…

・判じ絵の札=自分が作った悪戯
・逆さ三日月の印=流行り模様

↑こういう事だと発表する事で、敵側にバレていた作戦を白紙に戻す事に成功したのです。そして康イエは康イエで新たな集合地を提示(刃武港→その波止場)。錦えもんの勘違いもあって敵をダマす事に成功(?)したのです。

もしも これがなければ…

天狗山飛徹「全ての“希望の灯”が消えていた」-ワンピース最新考察研究室.1050
-ONE PIECE 第1050話より引用-

そこまで積み上げた
全ての“希望の灯”
消えていた


↑ここです!!!

飛徹が言う“希望の灯”とは何であるのかです。まずそもそも“反逆の火種”というのがあったんですよね。20年前に死んだハズの「光月モモの助」と「赤鞘」の侍達が生きていた事。

この“反逆の火種”がですね…

身命を賭した数か月 -ワンピース最新考察研究室.974
-ONE PIECE 第974話より引用-

身命を賭した数か月により“希望の灯”と言えるまでになろうとしていた。これを消させない為に康イエは命を捧げたのです。それはワノ国の未来を守る為。それは20年に渡って紡がれて来たモノ。

そこで、です。

やはりポイントは“灯”というワードなのです。他でも出て来ておりましたよね。中でも第908話の五老星のセリフに出て来る“灯”との関係性です!!

康イエの行動から、五老星とイムが何をしているかが分かって来るのかも知れない。チラリと頭に浮かんだのです。そんな話を今日は。



【歴史より消すべき“灯”】


康イエは、モモの助や錦えもん達がこれまで積み上げて来た“希望の灯”を消させない為に命を捧げたのです。自らの死をもって“希望の灯”を守った。

ならば…

歴史より消すべき“灯”
-ONE PIECE 第908話より引用-

五老星がイムに言っていた「歴史より消すべき“灯”」というのは何なのか。何をしようとしていたのか。こちらは800年に渡って積み上げられて来た“希望”を消しておく。こういう事かも。

ワノ国における康イエの様な人物が出て来る前。その芽が出て来る前に摘んでおきましょうと。康イエの様な行為を許さない為に、事前にコチラで消しておきましょう。

この世界における“希望の灯”に育つ前。まだ“灯”の時点で対処すべき人物。そんな人物はいますか?いるのなら名前を教えて下さい。こう五老星はイムに言っているのではないか。

もしかすると、この五老星とイムのやり取りというのは4年に1度あるんじゃないだろうか。世界会議に出席する為に50ヶ国の王族が聖地マリージョアに集まるのです。その50ヶ国に不穏な人物がいませんか?と。

康イエがワノ国に「チャンス」を与えたなら、五老星は世界に「チャンス」を与えない為の策。それが“灯”を消すという行為であって。自国から出て聖地マリージョアに来ている時こそが狙いどき。

イムがビビの写真を持つ -ワンピース最新考察研究室.908
-ONE PIECE 第908話より引用-

今回の世界会議では、イムの口からアラバスタ王国ビビの名前が告げられた、と。こういう感じなんですかね。今後ビビこそが世界の“希望の灯”になりかねない。こうイムは考えたのかも。



【ビビが見た「光」】


アラバスタ王国編のラスト。ビビが国民に向けて演説をするんですよね。「少しだけ冒険をしました」から始まるモノです。ここで語られる内容が昔から謎なんですよね。

ビビ「お前にはあの光が見えないのか?」-ワンピース最新考察研究室.216
-ONE PIECE 第216話より引用-

暗い暗い嵐の中で
一隻の小さな船に出会いました
…船は私の背中を押して
こう言います
「お前にはあのが見えないのか?」

闇にあって決して進路を失わない
その不思議な船は
踊る様に大きな波を越えて行きます

海に逆らわず
しかし船首はまっすぐに…
たとえ逆風だろうとも

そして指を差します


ビビ「みろ 光があった」-ワンピース最新考察研究室.216
-ONE PIECE 第216話より引用-

「みろ があった」
…………
歴史はやがてこれを幻と呼ぶけれど
私にはそれだけが真実



この「光」というのとラストの文なんですよね。

その船は何を見つけ、何に向かって進むのか。

「光」というのは“灯”と思われます。

導きの灯 -ワンピース最新考察研究室.100
-ONE PIECE 第100話より引用-

“導きの灯”というモノがありました。その光の先にグランドラインの入り口があるのです。灯台が光を灯しているんですよね。

ビビが乗った船の言う「光」というのは“導きの灯”の様なモノなんだけど、実際に灯台が光を灯しているワケではない。灯台なんてどこにもない。「光」なんてない。だから幻に他ならない。しかし「見えるだろ?」と。

ビビもその「光」を見たと思われる。


「歴史はやがてこれを幻と呼ぶ」


ビビの見た「光」というのは“灯”であって。

歴史より消すべき“灯”
-ONE PIECE 第908話より引用-

イムと五老星が歴史より消して来た“灯”の存在を理解した。ルフィ達との冒険の中で世界政府の闇を知った。その闇の中に光る“灯”の存在を知った。

だからこそビビは消すべきとされたのかも。

具体的に何でそれを知ったかは分かりませんけど。ビビなりに世界を見渡す中で気づく事があったのではないか。アラバスタ王国の王女としての立場からです。

あの演説というのは、第908話でイムが写真を持っていた事で新たにクローズアップされるべきだと思うのです。意味深な表現が随所にあるんですよね。


そして今回の飛徹のセリフです。


“灯”という共通のワードが康イエと五老星に出る。両者は真逆のモノなんじゃないだろうか。かたや20年、かたや800年。積み上げられた“希望”というのがあって。それを守るか消すか。

繋がって行きそうな予感がします。


見守りたいです!!!

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