「ある巨大な王国」のジョイボーイは20人の王達と戦争をしたのか!?

かつて強大な力を誇ったらしい「ある巨大な王国」が存在した。その王国はもう今は跡形もないのだが、滅亡したのは戦争に敗北したからなのだろうか。この事について気になる描写があるんです。
-画像はONE PIECE 第395話より引用-
【クローバー博士の仮説】
今のところ「ある巨大な王国」についての情報は、ニコ・ロビンの過去編に登場するクローバー博士の発言からしか出ておりません。第395話“オハラvs世界政府”にてクローバー博士が語る「“空白の100年”に打ち立てた仮説」に頼るしかないんですね。
クローバー博士が目をつけたのは…

-ONE PIECE 第395話より引用-
“歴史の本文(ポーネグリフ)”の存在理由。なぜ何をしても砕けない硬石をテキストとして未来に伝えようとしたのか。メッセージを根絶やしにしようとする者がいるからかな?と。そこからポーネグリフを残した者達には“敵”がいたと推測。
その“敵”というのは、空白の100年が明けた800年前に誕生した世界政府ではないか。空白の100年とは世界政府にとって不都合な歴史ではないか。こうクローバー博士は言ったんですよね。
そして、僕が注目するのが次です。
まずクローバー博士は「何らかの“敵”に敗れ 滅亡したと仮定するならば」と話を進める訳ですが、ポーネグリフの作製に関して…

-ONE PIECE 第395話より引用-
「敗北を悟った彼らは」と言うんですね。この「彼ら」というのは“ジョイボーイ達”と考えて良さそう。魚人島にポーネグリフの謝罪文を送っているからです。
どの時点で敗北を悟りワノ国の光月一族にポーネグリフの作製を頼んだのか。ポイントは、20人の王達の連合国との戦争は始まっていたのかどうか。ここなんですね。
争いが起こっていたのは間違いないとしても、戦争が勃発していたのかどうかなんです。勃発していたなら、戦況から敗北を悟ったと考えて良さそうですよね。
そうではない可能性。
「ある巨大な王国」と連合国(20人の王達)による戦争が起こっていない場合です。これはコレであるハズなんですね。戦う前に敗北を悟った可能性が考えられるのです。
【世界政府の支配体制の縮図】
空白の100年が明けた800年前に誕生した世界政府。その世界政府の支配体制の縮図、あるいは“ひな型”というのが…

-ONE PIECE 第728話より引用-
元天竜人ドンキホーテ・ドフラミンゴが支配したドレスローザではないのかと。こういう考え方もできそうなんですよね。どの様にしてドフラミンゴがドレスローザという国を奪ったのか。どの様にしてドレスローザの支配を強固なモノにしていたのか。

-ONE PIECE 第740話より引用-
“ホビホビの実”の能力者シュガーというのがドレスローザの闇の根幹を握っています。その能力でオモチャにされた者の事を忘れてしまう。この記憶操作と呼べるモノと空白の100年のカラクリには似た部分があるのではないか。
元天竜人ドフラミンゴのしていた事というのが、そのまま20人の王達(その末裔が天竜人)のした事なのではないか。通じる部分があるんじゃないのか?と。
ではドフラミンゴの敵は誰かとなるとリク王であります。このリク王の思想、それに対するドンキホーテファミリー最高幹部ピーカのセリフが気になる訳です。
【リク王とピーカのセリフ】

-ONE PIECE 第727話より引用-
リク王という人物を一言で表現するなら“非暴力主義者”であります。侵略者ドフラミンゴに対してリク王は戦争しないと決めたんですよね。
ドレスローザには軍隊はあります(=リク王軍)。海賊がやって来た時にリク王軍が国を守っております(第727話)。自衛の為の武装は放棄しておりません。
ただしドフラミンゴとは戦ってはならんと。ドフラミンゴの要求は、正当な王である自身から“100億ベリー”でドレスローザを買え、というモノ。それに対して剣を持って戦うなんてダメだと。こういう事だと思うんです。
そんなリク王にピーカが何を言ったか。

-ONE PIECE 第778話より引用-
リク王は王ではなく、王の“器”でもない。
この続きですね!!
くだらねェ!! 貴様の様な平和主義者では国は守れなかったという事実を忘れたか!!!
国とは“武力”だ 敵を滅ぼせねェ奴が 王になる資格もない!!!
だから善人は歴史に名を残せない!! お前の様に死んでゆくからだ!!!
↑このピーカの一連のセリフというのは…

-ONE PIECE 第395話より引用-
空白の100年における「ある巨大な王国」の国王を示唆するモノなんじゃないか。もしかすると、上の「歴史に名を残せない」善人というのはジョイボーイを指しているのではないか。ジョイボーイもまた「ある巨大な王国」を守れなかったのではないか。
20人の王達の連合国という“武力”に対して、「ある巨大な王国」及びジョイボーイは戦う選択をしなかった。戦ってはならん、と指示を出した。ドレスローザのリク王と同じ様にです。
この可能性があるんじゃないか。
【“人間”になる努力】
第778話にてピーカに問い詰められたリク王。彼が何と返していたか。ここが僕は非常に重要ななポイントになっていると考えております。

-ONE PIECE 第778話より引用-
“人間”である為の努力をした!!!
その前の第727話の過去編にて、戦争をして相手を死なせる様なのは“獣”であると言っていたのです。そうなるな。野性に堕ちるな。人間であれ、と言っているんです。
この“人間”というのが気になるのです。
なぜなら…

-ONE PIECE 第621話より引用-
魚類と分類された魚人族や人魚族が住む魚人島の地上への移住に関してジョイボーイが約束をしていた事実があるからです。これに関して空白の100年に何かしようとしていたんですよね。
またジョイボーイに関しても…

-ONE PIECE 第951話より引用-
トットランドにいない「歴史の彼方に消えちまった」という“人間”とは別の種族の可能性があると考えていまして。対する20人の王達というのが全て“人間”だったとすると、です。
上のリク王のセリフというのがすごく響くんですよね。ジョイボーイとしては“人間”と戦争をする訳にはいかなかったんじゃないかなぁと。それをすると夢は実現できないと考えたのではないか。
リク王は“獣”になるくらいなら「進んで死を選ぶ!!」と言い切ったのです。これを体現したのが800年前のジョイボーイなんじゃないかな。20人の王達とは戦っていない!! 20人の王達は無抵抗の「ある巨大な王国」を消し滅ぼしたって事なんじゃないかな。
もう戦争になるのは不回避と感じた時、「ある巨大な王国」は敗北を悟りポーネグリフを残す事を決めた。
どう思われます?
この過去に対して…

-ONE PIECE 第972話より引用-
800年の時を超えて現れるジョイボーイというのが何をするのか。もしも世界政府に対して戦いを挑むというのなら、800年前とは何が違うのか。ここが大きくクローズアップされるんです。
「ある巨大な王国」は20人の王達の連合国に敵わなかった訳ではない。戦った上で敗北したのではない。戦う事を拒否して滅んで行ったと考えてみました。
何が明かされるのか楽しみに待ちたいです!!!
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