【あいつらの炎】この世にノーダメージの「物体」は存在しない

銃弾や砲弾をくらってもビッグ・マムの強靭な肉体にはカスリ傷一つつかない。そんなハズはないとキッドは言う。何をしたってノーダメージの物体なんてこの世にはないんだよ、と。
そう… あくまでも「物体」はね。
-画像はONE PIECE 第1038話より引用-
【時間をかけりゃ水滴でも石を削る】
時間をかけりゃ水滴でも石を削る
ノーダメージ?
そんな物体は
この世に存在しねェんだよ!!
これは故事成語の「雨だれ石を穿つ」ですね。ポタポタと滴り落ちる雨垂れであっても石に穴をあける。小さな努力でも積み重ねれば大きな成果を上げる事もあると。

-ONE PIECE 第1038話より引用-
キッドの技はローのそれとは違い、体の内部から攻撃するモノではありません。それでも全くノーダメージって訳はないだろと。効いてるハズだろ?と。実際にジワジワと効いてるんでしょうね。
そこで、
キッドのセリフのポイントは2つ!!
・石
・物体
これが問題となるのです。「雨だれ石を穿つ」というのは表の意味合いでありまして。キッドのセリフにはもう1つ裏の意味合いが隠れている。こう考えられるのです。
だからといって…

-ONE PIECE 第395話より引用-
“歴史の本文(ポーネグリフ)”は違います!!
ポーネグリフも「石」に違いなく、まさに「物体」であります。マムの肉体と同じくノーダメージなんて事はないんですよね。しっかりと削れるのです。

-ONE PIECE 第818話より引用-
だからこそ文字が彫り込まれているんですよね。“石工”である光月一族の持つ高い加工技術によりポーネグリフは作られたのです。水滴を垂らし続けて穴があくかは分かりませんけれど。
この世に存在する物体は削れるのです!!
それが何であっても物体である限りはね。
それを踏まえて 削れないモノがある!!
物体の反対である「精神」は削れない!!

-ONE PIECE 第1038話より引用-
絶対に屋上へは行かせないという強い“決意”は何があっても削れないのです。先のキッドのセリフというのはラストのコマに掛かっていると考えます。
どれだけボコボコにされようが“心”が折れる事はない。これは誰に何をどうされようとノーダメージ。物体としてのキッドとローが死んで消えたとしても、屋上へは行かせないという“決意”を削る事はできない。
それこそが、
“いし”は“いし”でも… 「意志」である!!
物体である「石」は、たとえポーネグリフであっても削れるのです。しかし「意志」は違う!! どれほどの長い年月をかけようが削れる事はない。ここが重要なポイントだと思うんですね。
尾田先生はキッドに「そんな“物体”はこの世に存在しねェ」と言わせた。「そんな“もの”はこの世に存在しねェ」と言わせなかった。物体は削れても、この世には削れないモノがある事を示唆してる。そう思うのです。

-ONE PIECE 第154話より引用-
ここに“D”の意志が絡んで来る!!!
おそらく800年もの年月をかけても削れずに残っているんでしょうねと。しかし話はここからなんです。まだ前置きでしかありません。
行きましょう!!!
【あいつらの炎が消える事はねェ】

-ONE PIECE 第576話より引用-
頂上戦争で白ひげが言いました。
ロジャーの意志を継ぐ者がいる様に
いずれエースの意志を継ぐ者も現れる…
“血縁”を絶てど
あいつらの炎が消える事はねェ…
そして、こう続けます。

-ONE PIECE 第576話より引用-
ロジャーやエースの意志が受け継がれる様に、遠い昔から脈々と受け継がれて来た意志がある。そして、いつの日か数百年分の歴史の全てを背負って世界に戦いを挑む者が現れる、と。
この白ひげの言葉の後半部分こそが“D”の意志に関する話になっていると思うんです。こういう話はあるが「少なくとも ティーチ お前じゃねェ」って事なんでしょうね。ティーチも“D”なのです。
白ひげの言う「あいつらの炎」というのは「あいつらの意志」という事であって。これは血縁を絶ったとしても消える事はない。そして遥か昔から受け継がれる意志もあって、それが“D”の意志だとします。
おかしな事が起こってるんですよね。

-ONE PIECE 第180話より引用-
“D”の名を持つ者が、その“D”の意味を知らない。その意味は受け継いで来ていないと思われるのです。それはポーネグリフを読まなければ分からないっぽいのです。
これって… 消せないハズの「意志」が消されてしまっている可能性があるんですよね。まるで紙や本に書き残していたモノを根絶やしにするかの様にです。
「石」と同じく「意志」も穿つ事ができる?
【歴史より消すべき灯】
ロジャーの意志やエース意志と同じく…

-ONE PIECE 第649話より引用-
800年前に地上に実在した人物ジョイボーイの意志というのもあると思うんです。魚人島の人魚姫と交わした約束を代わりに果たしてくれ、という意志であります。
これこそが“D”の意志だと僕は考えていまして。
この世界に存在する種族間の差別をなくす為に立ち上がる事こそが“D”の名を持つ者達が受け継いで来た「意志」なんだと考えているのです。
しかし、それを当の“D”は知らない。もしかすると消されているのかも知れない。しかしながら…

-ONE PIECE 第1038話より引用-
物体は削れても、人の精神も削れるとは限らない。折れない心というモノがある。受け継ぐ者がいる限り意志は消す事はできない。こう僕は考えているとしましたよね。話が合いません。
もしも、
ここの矛盾を解き明かす事ができれば、

-ONE PIECE 第908話より引用-
イムと五老星が何をしているのかが分かって来るのではないでしょうか。かつてジョイボーイの“灯”というのも歴史より消されているのかも。だから“D”を名に持ちながら“D”が何であるか知らない。
しかし、実は受け継がれてはいる!!

-ONE PIECE 第507話より引用-
それが何か知らないだけで、キチンと意志は受け継いで来てるんだと思うんです。それが“D”の名を持つ者達の行動原理に繋がっているんだと思うんです。
じゃあ、イムと五老星は何を消してる!?
何かを消してるのは確かだが、やはり「意志」という人の精神は何をどうしようが物体の様に穿つ事はできないんだと思うんですね。何百年もの年月をかけたとしてもです。
上っ面の部分は消せても本質は消せていない。その削ったであろう上っ面が何かなんですよね。ここがどうしても分からないんですよ。空白の100年というのを生み出したメカニズムに関する部分になりそうなんですけどね。ぽっかり100年間の歴史が消えているのです。
これはONE PIECE最大の謎の根幹の部分になりそうですから簡単には解き明かせそうにありません。更に深く考えてみようと思います!!
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